教育年報1963年(S38)-116/180page
1)芸術文化活動の振興,2)芸術文化団体の育成等をあげ
て,美術・音楽・演劇・文学等の芸術文化活動を行なった。
予算は,36年度大巾に増額されており本年はほぼ同額
の590万円を計上し,東北においてはもちろん最右翼で
あり全国的にも上位に位し,社会教育上きわめて重要で
ある県民の文化的教養を高めるうえに一大飛躍をみせ
た。さらにへき地への文化導入の施策も研究しつつある
現況である。
2 第17同県総合美術展覧会
(1)期日 38.6.15〜21
(2)会場 喜多方市厚生会館,第一小学校講堂
(3)応募ならびに陳列数 総搬入 691点
内訳
公募 招待委嘱 無鑑査 陳列計 搬入 陳列 日本画 23 19 17 2 38 洋画 288 148 29 13 190 彫塑 59 37 8 5 50 工芸 35 34 16 ― 50 書 163 109 31 1 141 計 568 346 102 21 469
(4)入場者
一般 団体(学校) 計 6,091 4,542 10,633
(5)入賞者
文部大臣奨励賞 彫塑 本田道子(東京)
県美術賞 日本画 安部泰山(塩川)
洋 画 船山一衛(平)
田子英長(東京)
武藤信義(猪苗代)
工 芸 石井久夫(河東)
書 渡辺絃川(三春)
(6)審査員
酒井白澄,須田瑛中,中野蒼弩(日本画) 春日部たすく,
山川忠義,荒川三郎,若松光一郎,鎌田正蔵,
佐藤辰治(洋画) 鈴木仁亮,三坂耿一郎,本田晶彦
(彫塑) 照井蔵人,大竹五郎,植木正子,針谷三男
(工芸) 安藤揚石,中沢帰雲,藤本搨正(書)
(7)効果 本県美術界の登龍門といわれる県展は,広
く県民の美術振興を目途として17回展を喜多方市におい
て開催した。
喜多方市当局,在住作家の協力で盛会をきわめ,本展
が基礎として秋には「喜多方美術協会」が設立されてそ
の第1回展が行なわれるなど,地方文化の向上に大きな
役割を果した。
3 第16同県文学賞
(1)応募数
区分 小説 詩 短歌 俳句 計 青少年 38年度 41 14 32 23 110 6 37年度 30 22 30 17 99 6 36年度 33 19 30 14 96 5 35年度 53 23 33 20 129 10
(2)審査員
荒正人,富沢有為男,平井博,田中冬二,川村重和,
天野竜雄,加藤楸邨,新城杏所,道山草太郎,佐藤民宝,松田吉与
(3)受賞者(7ぺ一ジ参照)
4 第17同県合唱コンクール
県合唱連盟,会津若松市,会津若松市教育委員会,朝
日新聞社と共催にて実施した。
(1)期日 38.10.6〜7 高校の部 一般の部
(2)会場 会津若松市市民会館
(3)参加団体
高校の部 男声5,女声13,混声15
職場の部 4,一般の部 12,大学の部 1
(4)審査員 中田一次 山本金雄
荒木宏明 沖不河止
(5)入 賞
部門 最優秀 優秀 高校 福女 会津農林,湯本,郡山女,本宮,会 津女 職場 国鉄郡山 玉川機械 一般 会津混声,郡山混声,福島グリー, FMC,グリーあかべこ,平FG 大学 福大経済学部
5 社会教育指導者合唱講習会
(1)趣旨 婦人会や青少年団体の社会教育活動と婦人
・青年学級の学習活動を効果あらしめるため,合唱をど
う取り入れるかの方法の研究と,身近かな歌の練習をし
て今後の実践に役だてる。
(2)期日 38.8.30〜31
(3)会場 郡山市児童文化会館
(4)講師 全日本合唱連盟理事 秋山日出夫
作曲家 坂本良隆
(5)参加者 東北・北海道の婦人・青年団の合唱関係
者,婦人・青少年教育担当者と団体指導者244名参加
(6)実践発表 郡山混声合唱団指揮者 鈴木武司
(私たちはこうしてグループ活動を楽
しみました)