教育年報1963年(S38)-120/180page

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3 文化財の修理等

 昭和38年度に国庫補助,県費補助の交付を受けて修理事業等を行なった文化財は次のとおりである。

種別 名称 事業内容 所有者
(管理団体)
総額 国庫補助 県費補助 地元負担
重要文化財 木造千手観音立像 保存修理 福島市 大蔵寺 667,000 566,000 67,000 34,000
旭田寺観音堂 解体修理 下郷町 旭田寺 4,190,000 3,561,000 419,000 210,000
勝常寺薬師堂 屋根修理 湯川村 勝常寺 1,500,000 1,275,000 150,000 75,000
名勝 会津松平氏庭園 庭園内橋修理 会津若松市
(会津保松会)
170,000 85,000 17,000 68,000
保存施設 222,000 111,000 22,000 89,000
史跡・名勝 南湖公園 防災(害虫防除) 白河市 200,000 100,000 20,000 80,000


4 文化財の調査

 (1)指定候補物件等の調査

調査物件(対象) 調査員 調査月日 備考
国道6号線工事地内遺跡調査 渡部委員 38.4.3〜4  
指定候補植物調査 五十嵐委員 38.4.10〜11 大越町,久ノ浜町
猪苗代湖ミズスキゴケ調査 38.4.24〜25 猪苗代町
指定候補植物調査 38.5.15〜16 石川町,田村町
指定候補仏像調査 二瓶委員 38.5.13〜14 会津坂下町
指定候補植物調査 五十嵐委員 38.5.27〜28 湖南村
指定候補仏像調査 二瓶委員 38.6.7〜8 喜多方市
菊地委員
指定候補工芸品調査 渡部委員 38.6.28〜29 本宮町
中山風穴植物群落調査 三本杉委員 38.8.19〜21 下郷町
指定候補建造物調査 草野委員 38.9.21〜22 原町市


 (2)天然記念物猪苗代湖ミズスギゴケ群落特別調査

 ミズスキゴケは湖水位の低下などが原因して,衰滅し

たのではないかと推測されていたが,最近まれに湖岸に

打ち上げられるので,湖底の一部にこのコケが生育して

いるものと思われた。そのため,その分布・生態等を調

査するとともに,生育上支障となっている問題等を検討

し,その保存対策をたてるため,文化財保護委員会が主

体となり,特別調査が行なわれた。

 〇調査期間

  38.7.2〜5

 〇調査員

  文化財専門審議会専門委員

        本田正次(東大名誉教授)

  同

        武田久吉(日本山岳協会長)

  東京都立大教授

        宝月欣二

  文化財保護委員会記念物理

        吉川需

  同     品田穣

  福島県文化財専門委員

        吉岡邦二

        五十嵐由吉

 (県教委担当職員および猪苗代町助役,職員が参加)

 〇調査結果

  天候が悪く舟を出す時間が制限されたため,調査期

  間中には生育場所を発見することができなかった。

  しかし舟の運転に協力した漁夫が調査期間後に生育

  地点を発見した。

  なお,猪苗代湖の水位は今後も安定する見通しであ

  り,これに伴ってミズスギゴケの生育には支障ない

  ものとみられ,さらに調査のうえ,保存対策をたて

  ることになった。

 (3)民俗資料緊急調査

 生活様式の急速な改変に伴って,民俗資料が滅失の危

機に直面しているため,県内30か所を選んで生産・生業

を中心にその緊急調査を実施した。

 〇調査員

  方部責任者   7名

  地区調査員  30名


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