教育年報1963年(S38)-133/180page
均との比較でもほどんとの年令について劣っており,と
くに身長において12〜18才の男女は劣り,14才男子で
は1.8cm,13〜18才が1.2cmの差があり全国平均より遠く
離れ,全国の順位をみると12〜18才の男女の身長はいづ
れも最下位(40位以下)グループに属し,他の男女年令
も6才の女子を除くといづれも20位以下(平均35位)
で下位グループに属している。が,女子の体重(15〜17
才),胸囲(10才12才を除く)は優れており,とくに女
子胸囲15〜18才の高校生は1.0cm以上も上まわっている
のが目立つ。次に年令別の発育状況をみると,身長では
男子は6,9,13,15,16才,女子は6,10,11,15,
16才等はいちぢるしい伸び方を示している。最も向上の
いちぢるしいのは男子の16才の1.3cmの伸び,女子の16
才の1.2cmである。年令別の発育状況は女子では10〜11才
が6.4cmと最も伸長度合が大きく,男子では12〜13才の
6.9cmが最も良く伸長している。男子は10才頃まで直線
的な伸びをみせ11才頃からは発育急増期をむかえて,約
4年間続いて15才頃からは伸長度合が減少していく。女
子についても同様の傾向がみられるが発育急増期をむか
えるのが男子より約2〜3年早くあらわれ10〜12才では
男子を凌駕しているが,停滞する時期も早く13才以降は
伸長度合が少なくなる。なお,体重,胸囲,座高の年令別
の発育状況は身長のそれとほぼ同じ傾向であるが,女子
が男子を凌駕する時期は体重が10〜14才までの5か年,
胸囲が11〜15才までの5か年であるが,これは女子の発
育が男子の発育にくらべて非常によいことを示すもので
あるが,逆に男子の発育がいちぢるしく劣っていること
を示すものとも考えられる。
これら体位の状況について,詳細には「福島県児童生
徒体力の現況」として資料をまとめて昭和39年2月に刊
行してあるので参照されたい。
全国平均と本県平均の体位比較(昭和38年度)
区分 年令 身長(cm) 体重(kg) 胸囲(cm) 座高(cm) 男 県の前 年比 全国との比 女 県の前 年比 全国と の比 男 県の前 年比 全国と の比 女 県の前 年比 全国と の比 男 県の前 年比 全国と の比 女 県の前 年比 全国と の比 男 県の前 年比 全国と の比 女 県の前 年比 全国と の比 小学校 6 県 112.5 +0.9 111.7 +1.1 19.1 0 18.5 0 56.6 +0.2 55.1 +0.3 63.5 +0.7 63.1 +0.6 全 112.6 -0.1 111.6 +0.1 19.3 -0.2 18.8 -0.3 56.6 0 55.0 +0.1 63.7 -0.2 63.2 -0.1 7 県 117.5 +0.4 116.3 +0.2 21.2 +0.1 20.6 0 58.6 +0.4 56.9 +0.4 66.2 +0.6 65.7 +0.5 全 118.0 -0.5 117.0 -0.7 21.4 -0.2 20.8 -0.2 58.5 +0.1 56.8 +0.1 66.3 -0.1 65.8 -0.1 8 県 122.6 +0.6 122.0 +1.0 23.5 +0.2 23.0 +0.2 60.4 -0.2 58.8 +0.3 68.5 +0.6 68.3 +0.8 全 123.2 -0.6 122.2 -0.2 23.6 -0.1 23.1 -0.1 60.5 -1.0 58.7 +0.1 68.6 -0.1 68.3 0 9 県 127.3 +0.9 126.9 +0.7 25.6 +0.1 25.4 +0.3 62.4 +0.3 60.8 +0.3 70.7 0.6 70.7 +0.6 全 128.0 -0.7 127.4 -0.5 26.0 -0.4 25.7 -0.3 62.4 0 60.8 0 70.8 -0.1 70.6 +0.1 10 県 131.7 +0.4 132.4 +0.8 28.0 0 28.3 +0.3 64.2 +0.2 63.3 +0.3 72.6 +0.4 73.1 +0.6 全 132.7 -1.1 133.3 -0.9 28.6 -0.6 28.8 -0.5 64.5 -0.3 63.4 -0.1 72.7 -0.1 73.3 -0.2 11 県 136.7 +0.2 138.8 +1.2 30.9 -0.2 32.5 +0.5 66.2 -0.2 66.8 +0.2 74.6 +0.2 76.2 +0.6 全 137.5 -0.8 139.3 -0.5 31.5 -0.6 32.9 -0.4 66.6 -0.4 66.7 +0.1 74.8 -0.2 76.2 0 中学校 12 県 142.1 +0.4 144.2 +0.3 34.7 +0.2 37.1 0 68.6 0 70.5 +0.1 77.3 +0.1 79.4 +0.2 全 143.4 -1.3 145.4 -0.8 35.6 -1.1 37.8 -0.7 69.2 -0.6 70.8 -0.3 77.7 -0.4 79.9 -0.4 13 県 149.0 +0.8 148.3 +0.5 39.9 +0.3 41.9 0 72.5 +0.3 74.5 +0.4 80.6 +0.2 81.9 0 全 150.7 -1.7 149.5 -1.2 40.7 -0.8 42.3 -0.4 72.9 -0.4 74.4 +0.1 81.2 -0.6 82.3 -0.4 14 県 155.3 +0.3 150.8 +0.1 45.2 +0.1 45.7 +0.2 76.3 +0.3 77.8 +0.1 83.9 -0.1 83.6 +0.2 全 157.1 -1.8 151.8 -1.0 46.6 -1.4 45.8 -0.1 77.0 -0.7 77.1 +0.7 84.6 -0.7 83.7 -0.1 高校(総括) 15 県 161.2 +0.9 153.0 +0.8 50.9 +0.5 48.6 +0.2 79.9 +0.9 80.4 +0.4 87.3 +0.3 84.6 +0.2 全 162.8 -1.6 153.9 -0.9 52.0 -1.1 48.3 +0.3 80.6 -0.7 79.1 +1.3 87.8 -0.5 84.8 -0.2 16 県 163.7 +1.3 153.5 +1.2 53.9 +0.1 50.3 +0.2 82.6 +0.7 81.6 +0.8 88.9 +0.3 85.0 +0.4 全 164.8 -1.1 154.2 -0.7 54.9 -1.0 49.9 +0.4 83.1 -0.5 80.5 +1.1 89.0 -0.1 85.1 -0.1 17 県 164.9 +0.4 153.3 +0.3 56.4 +0.1 51.4 +0.1 84.8 +0.8 82.4 +0.6 89.7 +0.1 84.9 +0.1 全 165.9 -1.0 154.4 -1.1 56.7 -0.3 50.8 +0.6 84.8 0 81.1 +1.3 89.8 -0.2 85.1 -0.2 18 県 164.4 +0.5 152.3 -0.3 56.5 +0.2 51.0 -0.3 85.0 +0.3 83.5 +1.4 89.8 +0.6 85.6 +1.2 全 165.1 -0.7 153.5 -1.2 57.0 -0.5 51.1 -0.1 85.1 -0.1 82.1 +1.4 89.6 +0.2 84.7 -0.9
備考 1.県,全国とも昭和38年度の平均値である。2.県の前年比とは38年度平均値―37年度平均値である。
3.全国との比とは38年度の県平均値―全国平均値である。4.高校の総括とは全日制と定時制を総括し
たものである。