教育年報1963年(S38)-137/180page
出張所名 学校名 研究内容 期日 信夫 福島市立福島第四小学校 ○簡易サツカーを中心とするボール運動の系統的指導の研究
○意欲的に活動させ技能を向上させるための学習指導法の研究安積 郡山市立芳賀小学校 ○器械運動を主とした技能を高める指導 10.22 西白河 矢吹町立矢吹小学校 ○器械運動の系統的指導 10.9 田村 小野町立小野新町小学校 ○つまずきをなくす指導法のくふう 10.15 北会津 会津若松市立一箕小学校 ○陸上運動を基礎とした運動能力の向上をはかるにはどうする か 10.23 石城 平市立平第六小学校 ○器械運動の段階指導について 10.14 相馬 相馬市立中村第一小学校 ○器械運動の段階指導 10.17 東白川 矢祭町立豊里中学校 ○中学校における,より速く,より高く,より遠くするための 指導法の改善 10.10
結果 共通テーマの「体育施設設備の充実と改善・く
ふう」では,いづれの学校においても積極的に地域社
会の協力を得て充実整備をはかり,創意くふうによる
設備,自作による使いやすい用具など体育的価値の高
い設備,用具を整備して体育授業時はもちろん,自由
時における児童生徒の利用度を高め体位,運動能力の
発達,技能の向上に寄与した。また各学校のテーマに
ついては,系統的段階的な取り扱いと充実した指導法
により,児童生徒の運動に対する意欲がもり上がり,
体育設備,用具の充実と相まって,運動の生活化に多
大の効果をあげ,技能,態度など一段と向上し,各管
内学校への啓蒙に大きな力となった。
9 第六回福島県学校体育研究大会
教育課程は,小学校,中学校および高等学校の一貫性
をもつものであり,それぞれの学校では熱心に実践と研
究が続けられているが,これら県下の学校体育関係者一
堂に会し,授業研究,研究発表,実践報告を行ない,ま
た協議しあって,問題の解明や指導力の向上をはかるべ
く研究大会を実施した。
(1)期 日 10月17日,18日の2日間
(2)場 所 相馬市立中村第一小学校
(3)参加者 350名
(4)講 師 東京教育大学教授教育学部長
文学博士 梅根悟
「演題」体育と人づくり
(5)内 容 第一日は会場学校の公開授業と研究発表,
研究協議会などを行なった。その内容は器械運動の段
階指導を中心とした研究で,2年間継続して研究実践
した発表であり,綿密な指導計画と充実した指導法に
より児童の体力の向上,技能の発達,望ましい態度の
育成にいちぢるしいものがあった。第二日は7名の一
般参会者の研究発表と講演を行ない意義深く盛会裡に
終了した。
10 昭和38年度学校体育担当者格技講習会
文部省主催学校体育担当者格技講習会の伝達をなし,
中学校および高等学校の格技(柔道・剣道)の指導内容
を研究し実技の指導力向上をはかり現場における問題点
の解明に資するため実施した。
(1)期 日 11月14日,15日の二日間
(2)場 所 福島県立福島高等学校
(3)参加者 62名
(柔道 中学校14名 高校20名)
(剣道 中学校20名 高校 8名)
(4)講 師
福島県教育委員会事務局保健体育課
指導主事 鈴木正一
磐城高等学校教諭 鈴木守
福島商業高等学校教諭 安斎泰見
福島高等学校教諭 藤田利雄
下郷村立楢原中学校教諭 佐藤通弘
信夫村立信夫中学校教諭 松田朋介
(5)内容および結果年間計画の展開,指導上の問題
点について研究協議をなし,実技については基本動作
から対人技能の効果的指導法と簡易な試合と管理にい
たるまで内容としては広範囲にわたるものであった
が,講師受講者一体となっての熱心な活動により二日
間の短かい日程にもかかわらず,よく消化し効果をあ
げた。問題点としては,指導法と指導者の格技技術に
ついては研究実技研修により効果的な向上は期待でき
るが,剣道場,柔道場および柔道着,剣道防具などの
施設用具の充実整備については相当の難点があり,そ
の充実整備について何らかの対策の要があると考えら
れた。