教育年報1963年(S38)-174/180page
(2)公民館図書部運営技術並びに読書グループ育成研修会
1) 目 的
変貌する社会に対応していくためは,社会教育セン
ターとしての公民館のもつ役割をはますます重要性を
加えてきた。このときにあたり公民館の中心施設であ
る図書室の効果的な運営をはかるとともに,地域の読
書グループを育成して成人教育活動の拡充強化につとめる。
2) 主 催
福島県立図書館
県教委事務局安達出張所
3) 後 援
安達地方公民館連絡協議会
4) 期 日
昭和38年10月28日(月)
5) 会 場
二本松市中央公民館
6) 研究主題
イ 読書グループをどのように育成したらよいか
ロ 公民館図書の整備と利用をどのようにしたらよいか
7) 出席者
公民館職員,読書グループリーダー,その他関係者
80名
3 文化事業の遂行
(1)第9回地方史研究講習会
1) 目 的
明治以後の地方史を研究するための資料として,新
聞,雑誌,写真等の新しい形体の資料とともに,現
在,市町村役場あるいは大字区長宅に保存されている
当時の行政資料がある。
しかしながら,これらの資料の多くは,町村合併や
庁舎の改築さらには管理者による一方的な廃棄等によ
って失われつつあるのが現状である。
今回は,特にこの点に留意し,これらの資料につい
て,その成立,内容,整理方法等を説明し,併せて,
近代史の発展過程のなかで,とくに本県の歴史と対比
させながら,資料の取扱い方について講習会を開催した。
2) 主催及び後援
主催 福島県立図書館
福島県公共図書館協会
郡山市教育委員会
後援 福島県史編纂会議
郡山地方史研究会
3) 期日及び会場
期日 昭和38年11月9日(土)午前10時から昭和38年
11月10(日)午後3時半まで
会場 講習会場
郡山市労働会館(郡山市細沼町16〉
資料展会場
郡山市図書館(郡山市麓山公園)
4) 講師及び講議
講議
近代地方史資料の取扱い方
福島大学教授 農学博士 庄司吉之助
講議
福島県における近代史研究の諸問題
東京大学助教授 大石嘉一郎
5) 参加者
郷土史家 地教委 公民館職員等約60名
(2)近世文書解読講座
1) 目 的
近代文書の解読にゆきなやんでいる人々,さらに地
方にうずもれている史料の発掘等のために現地の実物
に接しながら近世文書(地方文書)の基礎的な解読を,
目的として講座を開設した。
2) 開設の場所及び日程
第1会場 内郷市立図書館 8月 1日(木)
第2会場 東白川郡棚倉町公民館 8月 2日(金)
第3会場 相馬郡鹿島町公民館 7月27日(土)
第4会場 大沼郡会津高田町公民館 8月 6日(火)
各会場とも午前9時から午後4時まで
3) 主催及び後援
主催 福島県立図書館
福島県公共図書館協会
地元市(町)教育委員会
後援 福島県史編纂会議
4) 講師
第1,2会場
福島大学学芸学部助教授 小林清治先生
第3,4会場
福島大学経済学部教授 農学博士
庄司吉之助先生
5) 講座の内容
1 福島県地方史研究の動向
2 近世文書の解読(講議)
3 近世文書の解読(演習)
4 近世地方史研究法
6) 参加者
郷土史家,地教委,公民館職員等,各会場とも約30名
(3)著者と読者の集い
椎名麟三先生を囲んで