教育年報1964年(S39)-049/232page
増嵩により,互助会運営も昭和39年度より
たいへん苦しい状態になってきた。昭和39
年度決算見込額では,19,325千円というこ
の制度としてこれまで類をみなかった巨額
の赤字が推定され,この収支不均衡の傾
向は,昭和40年度に入ってますます激しさ
を加え,現在のままで推移した場合,昭
和40年度の収支試算では累積赤字額は約
47,564千円の巨額に達することが予想され
る。この結果,現状では各保険医に支払う
家族医療費が,支払契約日より約2ヵ月遅
延し最悪の事態に立ち至っている。
このようなことから,当面県補助金増額
の実現が焦眉の課題となっているが,県財
政事情等によりいま直ちに多額の県補助金
の増額は望めない状態であるので互助会自
体として掛金の改訂,退職金の検討など事
業運営の改善を図る必要に迫られている。
以下実施した事業の実積を記してみると
会員の状況
昭和40年3月31日現在教職員互助会員お
よび被扶表者数調
会員数 19.394人
被扶養者数 30.274人
会員1人当り被扶養者数 1.56人
教職員互助会損益の推移比較表により過
去4か年の事業実積は別記のとおりであ
る。
(単位千円)
区分 科目 36年度 37年度 38年度 39年度 件数 金額 割合 件数 金額 割合 (36=100)
指数件数 金額 割合 (36=100)
指数件数 金額 割合 (36=100)
指数収入 % % % % 掛金 74,310 84 83,916 87 112.9 94,826 87.7 128 107,886 88 145 補助金 13,420 15 12,392 12.8 92.3 12,800 11.8 95 13,576 11 101 その他の収入 372 0 437 0.5 117.4 554 0.5 149 599 1 161 収入合計 88,102 100 96,745 100 109.8 108,180 100.0 123 122,061 100 139 支出 件数 金額 割合 件数 金額 割合 (36=100)
指数件数 金額 割合 (36=100)
指数件数 金額 割合 (36=100)
指数% % % % 家族医療補助金 147,672 55,696 70.2 157 66,896 70.3 120.1 162,532 81,571 71.0 146 179,933 101,950 72.4 183.0 療養見舞金 5 250 0.3 1 50 0 0 0 0.0 0 0 0 死亡弔慰金 227 1,461 1.8 265 1,688 1.8 291 2,128 1.9 316 2,196 1.5 災害見舞金 16 628 0.8 19 1,309 1.4 18 1,739 1.5 49 2,291 1.6 結婚祝金 762 6,008 7.6 604 4,760 5.0 697 5,496 4.8 656 5,180 3.7 出産見舞金 1,451 1,710 2.2 1,374 1,606 1.7 1,333 1,568 1.4 1,449 1,685 1.2 退職金 377 8,137 10.2 429 12,044 12.7 1.179 433 14,642 12.7 461 18,544 13.2 一般給付合計 18,194 22.9 21,457 22.6 124.4 25,573 22.3 140.5 29,896 21.2 164.3 事務費 5,432 6.9 6,760 7.1 7,727 6.7 142.2 9,013 6.4 165.9 支出合計 79,322 100 95,113 100 119.9 114,871 100.0 144.8 140,859 100 177.5 損益 単年度 (+) 8,780 (+) 1,632.0 (-) 6,691 6,691 (-) 18,798 累計 (+) 4,532 (+) 6,164.0 (-) 527 (-) 19,325