教育年報1964年(S39)-070/232page
ればならない。
(3) 学校警備員の設置促進
イ 警備設置の経過
(イ) 県教育委員会は昭和35年3月5日付出張各所長,
各県立学校長あて通達ならびに「学校火災防止対策
要綱」において教育委員会の任務内容として「警備
員配置計画の樹立」の必要を明らかにした。
(ロ) 昭和38年12月17日付38教財学,県立学校長あて教
育長通達「学校警備員の配置について」により耐火
建築校舎以外の学校に対し,冬期間県費をもって学
校警備員を配置することとした。
(ハ) 昭和38年冬頃より,勿来市,二本松市,会津若松
市その他一部町村において,冬期間(一部年間)に
かぎり公費をもって警備員を配置する教育委員会が
あらわれその後漸次増加する傾向にあ。
(ニ) 県小中学校長会,県市町村立小中学校PTAはそ
れぞれ機会に「学校警備員」の設置促進方について
関係方面に要望している。
ロ 県立学校における学校警備員の設置状況について。
(イ) 県立学校数
高等学校 83校
ろう学校 4校
盲学校 4校
養訳学校 1校
計 92校
(ロ) 警備員配署状況
〇 学校数 92校中75校 (木造校舎の全部に配置)
〇 実施期間 12月1日〜翌年3月31日まで1校1名
〇 給与額 1回600円とし日々更新の雇用とする。
(ハ) 勤務態様
〇 勤務時間 午後9時30分〜翌日午前6時30分
〇 勤務内容 宿直員の指揮をうけて校舎内外の火気
の取締り盗難防止等
巡視は一夜について5回を基準とし,
特に深夜 (午前0時頃〜午前3時頃)
に重点をおく。
(ニ) 県費予算額
昭和38年度 75校分
1人1日600円 総額 4,885,000円
昭和39年度 76枝分
1人1日600円 総額 5,445,000円
ハ 市町村立小中学校 (昭和39年5月1日現在)
(イ) 本県市町村立小中学校数
小学校 572校 中学校 328校 計 900校
(ロ) 警備員制度を実施している学校
小学校 66校 11.5%
中学校 39校 12.5%
計 105校 11.6%
1) 実施期間
学校総数 実施校 百分率 年間実施 12月〜3月
まで実施4月〜5月
まで実施校 校 % 校 校 校 小学校 572 66 11.5 161 47 3 中学校 328 39 12.5 14 23 2 計 900 105 11.6 30 70 5
2) 給与額
実施校 日 額 150円以上
300円未満300円以上
500円未満500円以上
600円未満校 校 校 校 小学校 66 1 25 19 中学校 39 0 11 10 計 105 1 36 29 月 額 6,000円以上
9,000円未満10,000円以上
13,000円未満13,000円以上
30,000円未満不明 校 校 校 校 小学校 7 9 5 0 中学校 7 7 3 1 計 14 16 8 1
3) 財源措置
学校数 公費 PTA費 公費とPTA費 校 校 校 校 小学校 66 53 5 8 中学校 39 29 4 6 計 105 82 9 14
(ハ) 実施していない学校
〇 学校数
小学校 506校 88.5%
中学校 289校 87.5%
計 795校 88.3%
〇 今後の実施見通し
学校総数 未実施数 百分率 実施の
見通あり実施につい
て交渉中実施の
見通なし校 校 % 校 校 校 小学校 572 506 88.5 70 63 373 中学校 328 289 87.5 38 23 228 計 900 795 88.3 108 86 601
(ニ) 学校警備員の勤務の概要
〇 組 織 2名交替制 19校 1.2班別 13校
〇 勤務時間 午後9時30分〜午前6時30分
〇 巡視時刻 (5回) 午後9時30分,11時30分
午前1時,3時,6時
(4) 管内毎学校防火対策協議会の結成促進
イ 学校防火の万全を期するため管内各市町村の関係者
が防火対策協議会を結成し,防火上の問題点を研究協