教育年報1964年(S39)-169/232page

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4 企業体(職域)新生指運動 (明るい職場づく

  り)研修会

 (1) 趣旨 企業体における新生活運動の浸透を図るた

め,地域内事業所の経営者,労務者および企業関係団体

の役職員等指導的立場におけるひとびとを対象とし,本

運動の推進方策を研修する。

 (2) 期  日     会  場

   40・1・20〜21  勿来市植田公民館

   40・2・25    郡山市公民館

 (3) 参加者

  イ 企業体(職域)関係者

  ロ 商店街関係者

 (4) 講 師  日本技術開発株式会社

          経営相談所長  片山重平

 (5) 内 容 講師の講演を中心とし,質疑を中心とし

て研究討議を行なった。

 (6) 効 果 企業体における新生活運動 (明るい職場

づくり)の研修会をはじめてから3年目であり,この研

修会はその意味でよい結果を生んだものと思う。しか

し,企業体についての本運動は,さらに努力しなければ

ならないと思う。

5 働く青少年のつどい

 働く青少年に対し,よい社会人,産業人としての育成

をめざして仲間同志のつどいを開催した。このつどい

は,仲間の親ぼくを深めるとともに,社会人としての自

信と,将来に明るい希望を与えたことは効果的であっ

た。

 (1) 期  日     会  場

   40・1・21〜22  勿来市植田公民館

 (2) 参加者  勿来市企業体青少年,公民館職員

6 国土美運動

 運動を効果的に進めるために,昨年に継続して福島市

にモデル地区(2地区)を設定し,重点的に指導助言を

行なった。この地区がこの運動促進の中心となりその効

果が周辺地域に波及いさらに県民運動としての拠点と

なるように図った。

 実践活動としては,オリンピック東京大会開催年であ

り,例年の行楽地における清掃美化運動は,もちろんの

こと国土美強調月間を迎えて,「紙くずのない日本」

「行列を守る日本人」のスローガンのもとに,オリンピ

ック聖火コース関係19市町村の協力のもとに道路の清掃

および周辺の環境美化運動を実施,実践をとおして地域

住民はもちろんのこと周辺市町村住民の国土美意識の高

揚に多大の効果をもたらした。

7 旅の新生活運動

 全国の運動週間に歩調をあわせて公衆道徳の高揚を旅

行者に呼びかけた。期日は8月7日より8月10目までに

ついては,ガールスカウト県連の協力を得て次の行事を

実施した。

 (1) 福島駅頭と白河駅頭での清掃美化とPR

 (2) 東北本線福島・白河駅間を列車内において乗客へ

のPR・特に明るく心よい旅,車内をよごさない旅をモ

ットーに呼びかけ,かみくず入れ袋を手渡し車内の清掃

を実施した。

 (3) 国鉄の協力を得て,「紙くずのない日本」 「行列

を守る日本人」の標語を県内主要駅構内に貼り出し乗客

に幣豪した。

 (4) さらに,この期間中財団法人交通道徳協会の依頼

により,この運動の一環として「母子者記の旅のエチケ

ット採点」を実施した。本県よりの記者として福島市豊

田町の根元由子(母)と根本俊枝(子)福島市第1小6

年生が8月7日より8日の間,東京都,栃木県(日光)

に取材旅行をした。また,福島県が受け入れた記者は東

京都,茨城県,山形県よりの三組でそれぞれ取材に便宣

をはかった。

 次に,冬の旅新は12月18日より27日まで実施された

が,今年は列車内の奉仕は交通道徳協会が分担し当協議

会としては,新生協から送付されたポスターを関係方面

に配付して民間に対して趣旨の徹底をはるとともに,庁

内県政記者クラブに要項を配付して報道についての協力

を要請した。

 具体的には国上美運動の一環としてモデル地区を推進

母体として地域内の清掃はもちろん駅頭,公園地におけ

る清掃美化の実践と啓蒙に努めた。

 たの運動を全国的規模において実施することは効果の

面からみて適切であると思う。

 しかしながら冬の旅新は実施しても夏の旅新ほどには

盛りあがりうすく,この傾向は,全国的なものと思われ

るので運営の面で検討の必要があろうと思われる。

8 ま と め

 この運動は人間の改善を含めて,合理的で豊かな明る

い生活を樹立するという総合的課題性をもっているの

で,教育,産業,福祉,厚生等における総合的計画性と

指導援助と住民の運動参加の意欲が要請される。本県に

おいては,これら各行政分野の協力体制が比較的良好で

あり,住民の意欲もまた旺盛である。

 しかしながら,企業体についてはかなりの意識の高揚

がみられつつあるが,全県的にはまだまだの感がある。


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