教育年報1964年(S39)-197/232page
福島県教育調査研究所
第1節 概 要
本県教育の進歩および改善に必要な諸問題を調査研究
し,本県教育の伸展に寄与する目的をもち,調査研究所
は次のような体制のもとで,各領域にわたる調査と研究
に従事した。
1 総霧係
予算の経理,文書の発遣,物品の出納,その他諸係の
所掌に属さないこと,教育図書館の運営
2 調査係
(1)教育に関する統計の企画,実施,指導および助言
に関すること。
(2)教育に関する統計資料の編集および刊行に関する
こと。
3 研究係
(1) 教育に関する専門的技術的事項の調査研究並びに
指導および助言に関すること。
(2) 教育職員の研修に関すること。
(3) 教育に関する調査研究資料の編集および刊行に関
すること。
4 組 織
所 長 長谷川寿郎
次 長 扇田六郎
総務係 係長(兼) 扇田六郎
主 事 菅野賢二
主事補 工藤日出子
用務員 工藤要助
調査係 係 長 船生修平
主 事 吉田良一
〃 加藤忠司
〃 高橋俊之
主事補 村上政幸
〃 佐藤吉三郎
研究係 係 長 中野正彦
主 事 河野利作
指導主事 六角新之丞
主事補 徳江八代
研修員 長谷川磐雄
〃 山川和二
〃 花沢繁
〃 若林宏道
〃 田崎宗寿
研修員 遠藤良孝
〃 古関二郎
なお年度内において,次の人事異動があった。
指導主事 六角新之丞 郡山市教育姿員会へ転出
研修員 長谷川磐雄 指導主事に任命,引続き
研究所勤務
第2節 調査統計
昭和39年度に調査係の計画実施した事業は次のとおり
である。
なお,学校基本調査については,県統計課に協力した
調査であるが,その結果より「学校統計要覧」を刊行
し,広く活用の便を図った。
1 高等教育計画立案に関する調査
高等学校生徒の大学進学希望状況を調査し,高等教育
に対する個人的要請の面を明らかにし,合理的な高等教
育計画の策定など教育施策に役立つ基礎資料を作成する
目的で行なった。
(1) 調査の対象
この調査は,国,公,私立高等学校および各種学校を
対象とし,無作為抽出調査としてこれを行なった。
抽出率は公立高校全日制普通課程50%,その他の課程
20%,定時制はすべての課程が各々20%で,本県の場合
全日制(普通)25校,(農業)3校,(商業)4校,(工
業)3校,(家庭)5校,(その他)1校,定時制(普
通)3校,(農業)5校,(工業)1校,(商業)1校
(家庭)5校,が調査の対象となった。
(2) 調査期日 39年6月1日現在
(3) おもな調査事項
1) 大学進学希望の有無
2) 希望する大学,短大の学部,学科
3) 家庭の年間収入額
4) 「希望したいが経済的理由で進学困難なものの学業
成績」
5) 昭和37・38年度の卒業者数,進学希望および進学者
数
2 就学援助に関する調査
この調査は,公立の小・中学校で就学援助をうけてい