教育年報1964年(S39)-200/232page
(3) 中学校3年について5教科平均でみると,
36年度 46.5 38年度 47.5
37年度 47.1 39年度 47.8
と2・3年とも確実に向上していることがわかる。
(4) 総体的には,36年度は小・中学校とも,偏差値で
46点台であったものが,年度を追って向上のあとが見
られ,39年度においては偏差値で小学校48点台,中学
校47点台と伸びていることは注目してよいと思われ
る。
なお詳細については,報告書として紀要50「全国小・
中学校学力調査報告書」を発刊して,それぞれの立場で
の利用活用に供した。
内容としては,次のとおりである。
1 調査の概要
A 調査の目的
B 調査の内容
2 調査の結果
A 平均点,標準偏差
B 本県成績の全国的位置
C 調査問題のねらいと嶺域・分野別の正答率
D 児童生徒の得点分布
E 学校間の学力のひらき
F 地域類型別にみた学力
3 調査結果の利用方法
4 小学校全国学力調査結果の考察
A 調査結果の概観
B 国 語
C 算 数
5 中学校全国力学調査結果の考察
A 調査結果の概観
B 国 語
C 社 会
D 数 学
E 理 科
F 英 語
6 統計表
第1表 問題別小間正答率
第2表 児童生徒の得点分布
第3表 学校平均点の分布
第4表 換算表(県で標準化した学力偏差値)
特に本年度は,統計的資料と指導上の問題点を併せて
報告書とし,利用の便を図った。
第3節 教 育 研 究
昭和39年度に研究係として,研究または実施した事業
とその内容は次のとおりである。
(1) 研 究
1) 望ましい学習指導法の組織化
2) 複式学級における学習指導法の研究
―プログラムを用いた学習指導法の研究―
3) 中学校における学力の学校差の要因の研究
4) 診断的性格を帯びた福島県標準学力検査問題の作成
5) 全国学力調査結果の分析研究
6) 全国教育研究所連盟の共同研究
(2) 研修
1) 研究結果の普及
2) 長期研修
3) 地域研修指導者養成講座
1 研究結果の普及
研究結果については,実験学校の授業参観日の設定,
出張所の指導主事への研究中間報告会,研究紀要の刊行
などをとおし,その内容の理解をはかり,指導の資料と
して活用されるよう,その普及にも配慮した。
望ましい学習指導法の組織化の研究について,その内
容を理解し,指導のための資料として活用することを目
的として,出張所の指導主事への中間報告会を行なっ
た。
(1) 期 日
昭和39年10月21・22日の両日
(2) 日程および内容
1) 第1日 研究内容の報告,研究討議
・ 望ましい学習指導法の組織化の研究概要
・ 研究討議
・ 望ましい学習指導法り絹織化の原理とまとめ
2) 第2日 授業参観,研究討議
・ 実験学校 福島市立平野小学校
・ 国語,社会,算数,理科の分科会にて研究討議
(3) 会場
・ 福島市公民館
・ 福島市立平野小学校
(4) 参加者
本庁ならびに出張所の指導主事