教育年報1964年(S39)-208/232page

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1) 事前の研究

  指導要領の分析,県内のおもな使用教科書の内容調

 査によって,学力検査問題の素材をととのえ,ペーパ

 ーテストで可能な限りの範囲を対象にして,検査領域

 を設定し,評価の観点と,それに対応する作間の研究

 を行なった。

 ア 指導要領の分析  4月20日〜5月20日

 イ 領域・観点の設定 4月20日〜5月20日

 ウ 教科書の分析   7月 1日〜8月 1日

2) 問題の作成

 ア 第1次案の作成  5月20日〜8月15日

   第1次案は,上記事前の研究にもとづいて,それ

  と並行して作成した。

 イ 第1回学力検査問題審議会

   診断と概観の両性格を帯びた学力検査問題の,問

  題領域や問題の観点の設定,問題の第1次案などに

  ついて主として,内容的な妥当性について検討し

  た。

    社会  9月 9日〜9月10日

    理科  9月14日〜9月15日

    英語  8月27日

  学力検査問題審議会の構成は次のとおりである。

   社会科部会

    福島大学学芸学部教授    安田初雄

    県教委指導室指導主事    赤津千町

    信夫出張所指導主事     山内兵衛

    福島大学付属中学校教諭   大橋睦也

   理科部会

    福島大学学芸学部教授    窪田実

    県教委指導室指導主事    若杉栄

    伊達出張所指導主事     平田義教

    福島大学付属中学校教諭   小林四郎

   英語部会

    福島大学学芸学部教授    小川武二

    県教委指導室指導主事    石川衛三

    福島高等学校教諭      金子順一

    福島大学付属中学校教諭   遠藤忠蔵

 ウ 第1回予備テスト 10月27日

   第1回学力検査問題審議会で決定した問題の小間

  正答率の配列が2適当であるかを検討し,問題の修

  正や補充の資料を得るために実施した。標本校は,

  地域類型と学校規模を考慮し,県北地区から下記の

  規模により選定した。

    社 会  中学1年 11校 1,194名

          中学2年 11校  872名

    理 科  中学1年 11校 1,144名

          中学2年 11校  913名

    英 語  中学3年  8校  873名

 エ 第2回予備テスト 12月8日

   第1回予備テストの結果から修正補充した問題の

  統計的な妥当性,および,所要時間を検討する材料

  を得るために実施した。標本校の選定は,第1回予

  備テストと同じ方針で,下記の規模で行なった。

    社 会  中学1年 12校 1,045名

          中学2年 10校  926名

    理 科  中学1年 12校 1,016名

          中学2年 11校  877名

    英 語  中学3年  9校  891名

 オ 第2回学力検査問題審議会

   学力検査問題の第2次案を,第2回予備テストの

  結果から修正補足した内容を検討し,成案をつくっ

  た。

    社会・理科・英語  1月7日

   なお,審議員の構成は,第1回審議会と同じであ

  る。

 (3) 標準化のための調査

1) 標本校

  標本校の決定にあたっては,地域類型と学校規模に

 よって層化し,比例割り当てによることとし,無作為

 抽出を行なった。なお,各出張所管内に標本校が選定

 されるような配慮をした。

    社 会  中学1年 24校 1,486名

          中学2年 23校 1,414名

    理 科  中学1年 23校 1,494名

          中学2年 22校 1,358名

    英 語  中学3年 23校 1,241名

2) 本調査    3月4日

  標本校における本調査実施にあたっては,各出張所

 の指導主事を調査立会人として派遣し,学校側と協力

 して全般的な管理運営をさせることにし,学校のテス

 ト補助員によって調査させることにした。調査終了と

 同時に答案を返送することにして,採点等は研究所が

 当たった。

3) 標準化  3月8日〜3月25日

  標準点は,標本誤差をなくすために,換算Tスコー

 アで示すことにした。

  検査を実施した学校へは,さしあたり,標準点と小

 問別正答率を送付してあるが,答案の分析を行なって

 「診断と指導」の資料を報告書の形で名学校へ配布す

 る計画である。

8 全国教育研究所連盟共同研究 (4年継続)

    ―生活指導―

 (1) 研究主題

〇 現代の子どもの理解とその指導に関する研究 (全国)

〇 小学校児童の主体性の形成過程 (福島県)


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