教育年報1965年(S40)-055/213page
って平地校に転出させることを、40年度は2級地以
上のへき地校勤務者で相当年数勤務し転出を希望す
る教員を対象とした。このことはへき地校に勤務す
る教員及び今後着任する教員に希望と勇気を与え、
へき地加給制度と相まって、ますますへき地教育の
振興に役立つものと考えている。次にへき地派遣制
度は、都市または平地の学校に勤務する教員のうち
成績優秀な中堅教員を選んでへき地校に派遣し、へ
き地教育の振興をはかった。
これら一連の交流(地域交流)は概ね次の地域区
分によって行なわれた。
地 域 交 流
へき地、平地、都市相互間の交流に当っては各管
内及び全県両の地域をA・B・Cの三段階に区別し
て行なう。
1 地域区分
(1)各管内の学校をA・B・Cの3地区に区分する。
A地区学校 市、主要町村の学校
B地区学校 平地の学校
C地区学校 へき地の学校(人事委員会、へ
き地教育振興会、出張所の各指定学校)
(2)全県下の学校をA・B・Cの3地区に区分する。
A地区学校 旧4市の学校(福島、郡山、会津
若松、平)
B地区学校 A、C地区以外の学校
C地区学校 各管内の人事委員会指定のへき
地校
2 具体的方針の特色として、校長、教頭の資格要
件が改善されたことである。
校長については
(1)年齢40才以上53才までを原則とする。
(2)小学校教諭一級普通免許状又は中学校教諭
一級普通免許状を所持する者であること。
(3)教職年数15年以上のものであること。
(4)教頭又は教務主任の経験2年以上のもので
あること。
但し特に優れた老けこの限りでない。
(5)へき地校2年又は農山村校5年以上の経験
を有する者であること。
教頭については
(1)年齢は35才以上45才までを原則とする。
(2)小学校教諭一級普通免許状又は中学校教諭
一級普通免許状を所持することを原則とする。
(3)教職年数10年以上の者であること。
(4)へき地校又は農山村校の経験を有すること
を原則とする。
一般教員配当数
小 学 校
中 学 校
数字は学級数に加える数