教育年報1965年(S40)-105/213page

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    ないので、支障を生ずる場合もある。

   c 学校と企業体との連絡方法、回数、時期等

    具体的計画ができていない。

  イ.施設設備の運営について

   a 教室(企業体内)の不備について改善して

    ゆかなければならない。

   b 設備は充実しているが、基礎教育のための

    機械について教育的に適切に保持されている

    か注意すべきである。

  ウ.教育課程編成上

   a 指定基準を弾力性あるものにできないか。

    (地方都市には中・小企業が多いため、一般

    技能者の資質向上をはかるため)

   b 企業内教育内容と学科との関連で指定科目

    が少数(1〜2科目)になる場合がある。

    (コース制を考慮してはどうか)

  エ.指導上について

   a H・R運営上企業体との関連で授業組編成

    と区別したり、連けい生徒の出席しない授業

    における指導において、差別性を感じさせる

    おそれがでてくる。

   b 特別教育活動、学校行事等を実施する場合

    困難性がある。

  オ.会社側について

   a 定着性を如何にして与えるか。

   b 高校進学率の上昇に伴なう訓練機関への質

    的低下

   c 学習内容の高度化によって学習意欲を失な

    い、退所する者がでてきている。

(2)産学協同について

  福島第二高等学校と昭栄製糸株式会社との産学協

 同方式が注目される。会社の女子従業員が二交替勤

 務制であるため、次のような運営方法で実施している。

 1) 運営の方法

  ア.昭和39年4月、協議書(学校と会社間で)お

   よび運営実施ならびに細目を作製のうえ実施し

   ている。

  イ.授業形式は、隔週昼夜間交替で、第1週は本

   校において(夜間)但し、午後3時〜4時30分

   まで昭栄教室で実施後本校へ登校授業を受ける。

   第2週は昭栄教室で授業を実施している(昼間)

  ウ.教職員(昭和40年5月)

    二高職員のほか会社嘱託2名(将来4名とな

   る予定)

 2) 指導方法

   生徒指導を重視・学級担任教諭、工場との連絡

  者1名をおく。

 3) 生徒(昭和40年5月)
第一学年 入学時 54名 転退者 0名 現員数54名
第二学年   〃  49   〃 12   〃  37
  〃 103   〃 12   〃  91

 4 産業教育に関する施設・設備の充実に

  関すること。

 学務課所管事項であるので、第4章「学校管理」、

第9節「教育振興法補助事業」を参照のこと。

(1)福島県産業教育80年記念式典

 日 時  昭和40年11月3日 午後1時30分

 場 所  福島市公会堂

 主 催  福島県教育委員会・福島県産業教育振興会

       受付午後1時〜1時30分

 1.開式のことば 福島県教育次長   古市正俊

 2.君 が 代

 3.式   辞  福島県産業教育80年記念会長

                   木村守江

 4.あいさつ   福島県教育長    折笠与四郎

 5.産業教育功労者表彰

    (イ)福島県産業教育80年記念会長賞

    (ロ)財団法人産業教育振興中央会長賞

 6.来賓祝辞

 7.祝電披露

 8.受賞者代表あいさつ

 9.閉式のことば 福島県産業教育審議会会長

                   油井賢太郎

(2)福島県産業教育振興大会

 記 念 講 演

  演 題  日本経済をめぐる諸問題

  講 師  八幡製鉄株式会社福社長

        産業教育振興中央会理事長

                   藤井丙午

(3)功労者の表彰

  全国表彰者(本県関係のみ)

  文部大臣より

  産業教育功績者として表彰を受けられた本県関係

 者は次の8氏です。

     (昭和40年11月10日 国立教育会館において)
  福島県知事           木村守江
  協三工業KK社長         浅間久雄
  福島県商工会議所専務理事    油井賢太郎
  郡山市教育長          鈴木美雄
  福島県立福島商業高等学校長   安井健夫
  福島県立福島工業高等学校長   富田高明
  福島県立郡山商業高等学校長   丹治嘉市
  平工業高専教授         和田美稲

     福島県産業教育功労者の表彰

*教職員関係功労者

安達新 稲村良之助 佐藤新九郎 佐山志計
石原敬五郎 片岡五郎 沢野七郎 三瓶常四郎
木口庄松 今野清助 塩津敏平 鈴木重雄
櫛田清次 鈴木美雄 高久孝 丹治嘉市
関秦平 竹田忠夫 富田高明 藤田三郎
田部清江 青木勇夫 船木吉雄 星野保治郎
明石智真 赤羽勝 松本仁 安井健夫
荒明静夫 飯沼兵三郎 山内ミツ 山口千芳

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