教育年報1965年(S40)-114/213page
会津若松市立第二中学校
3) 講師 福島大学助教授 工藤正悟先生
県教委指導主事
4) 内容
ア.本県における特殊教育の諸問題について、研
究の成果を発表交換し、振興充実をはかる。
イ.問題提起
相馬市立中村第一中学校 斎藤公明
・生徒像……刺激、興味、永続性について。
・注意力の集中度が低い
・言語にも動作にもリズム感安定感がない。
・定数増に努力してほしい
ウ.本県のろう教育の振興策について
・県立平ろう学校、小林明
・行政上の振興策
エ.実際指導上の振興策
・入学該当児の正確な鑑別診断の実施と適正な教
育施設への就学
・能力の実態の把握と対策の強化
オ.特別学級の設置と教員の配当…など
カ.入級者の選定をどのようにしたらよいか
(6)第11回全国肢体不自由養護学校研究協議会
1) 期日 福島県立養護学校
2) 会場 昭和40年10月22日、23日
3) 講師 文部省初等中等教育局 中川秀夫氏
4) 分科会の内容
・普通教育部会……国語科の年間指導計画とその
指導をどうしたらよいか。
・特別教育研究部会……特別学級における教育課
程はどのように編成したらよいか。
・ベット教育研究部会……ベット学級における学
習指導はどうあったらよいか。
・体育機能訓練研究部会……体育、機能訓練の計
画および指導はどうあるべきか。
・学校管理部会……施設(病院)と併行して行な
われる教育はどうしたらよいか。
・市の教育長、教育委員の臨席を得て盛会であり
内容も充実していた。
(7)本県においては教育課程研究集会の県の段階の集
会をもち研究発表を中心に、地区集会へのテーマを
まとめその成果をあげた。
1) 教育課程編成についての問題点
2) 入級の問題と、施設との関係などについて討議
が展開された。
(8)各都市を中心として特殊教育の振興について、な
らびに教育課程の問題、指導上の問題点などについ
て研究会をもちその実をあげた。
1) 磐城市特殊教育研究会 (昭和40年11月19日)
〇会場 小名浜第一小中学校…出張所の学校訪問
に合わせて実施し授業を中心に話し合いをした
り問題点についての討議をした。
2) 石城地区特殊教育研究会(昭和40年11月19日)
〇会場 勿来市植田小学校
・授業参観と父兄の啓蒙を中心に特殊児童の
特性、映画鑑賞、職業教育と児童生徒の社会適
応などについて、有意義な集会をもった。
3) 岩瀬地区特殊教育研究会
〇会場 須賀川第一小学校(昭和40年11月15日)
須賀川一小の授業を中心に国定療養所のベッ
トによる治療と指導もあわせて参観し、それぞ
れの授業の問題点、市を中心に、合同運動会、
遠足などの行事等ののぞましい運営について協
議をした。
4) 東白川地区特殊教育研究会(昭和41年1月29日)
〇小中学校長を中心に運営上の問題、補助品目の
購入上の問題について研究討議をした。
〇各学校とも、この地区は補欠授業、分科別によ
る指導などで、協力態制がよくできている。
〇入級については地教委の積極的な指導が要求さ
れた。
5) 西白河郡特殊教育研究会(昭和41年1月27日)
〇会場 白河第三小学校
〇白河二小の話をしない子の指導
〇白河一小の言語治療指導
〇中央中学校の知能テストと精神遅滞児の研究な
ど会長を中心に会としての成果をあげている。
6) 相馬地方特殊教育研究会
〇会場 相馬市中村第一小学校、第一中学校
〇器楽指導、職業教育の実際指導を中心に、諸問
題の討議をした。
〇特殊学級の子どものポスター入選の発表会を兼
ねて、奨励したり、自作の力強いうたの発表会、
相馬のみやげ品の製作の実態など、校長を中心
に、明るい希望に満ちた指導を展開していた。
(9)特殊学級・学校の実際指導の場面
〇職業教育の指導の場面
〇理療課、クリーニングの職業教育については下
記のように熱心に指導されている。
第10節 特別教育活動、
学校行事等
1 特別教育活動
特別教育活動が、教育課程に位置づけられてより、
小・中学校は満7年、高等学校は満5年の実践研究を
かさね、その間、県教育委員会は、研究会、講習会の
開催、指導資料「特別教育活動・学校行事等の指導」
(昭和37年)の発刊により特別教育活動の推進に努力
してきた。
それにもかかわらず、特別教育活動の実態は、改善
充実をはかる余地がじゅう分残されていたので、本年
度頭初に特別教育活動指導の重点(「学校教育29」
1965-4)をかかげ、鋭意その実現に努めることにし
た。