教育年報1965年(S40)-145/213page
第2節 青少年教育
1 概 要
本年度の重点事項として
(1)少年生活指導の強化
(2)勤労青少年教育の振興
をかかげ、各種事業の執行にあたって内容の改善
充実に留意し、効果的に推進するように努めた。
少年の生活指導については、今日の青少年非行激
増の実情から、市町村における少年教育を確立する
ため、少年生活指導研究集会を開催し、少年生活指
導の共通理念を持つとともに、少年団体指導者研修
会を通して子ども会等少年団体の指導者、特にジュ
ニアリーダーの養成にあたり青少年健全育成に努め
た。
勤労青少年教育にあたっては、青年学級を年少青
年学級は学年制、年長青年学級はコース制を基本と
して魅力ある学級とするため、学習内容の改善充実
をはかるとともに、都市商工青年学級の開設運営等
に意を用い、その充実振興に努めた。また、青年団
体指導者研修会、青年国内研修旅行により健全な地
域活動を推進するための中堅青年の養成に努めた。
特に、国内研修旅行に新たに女子の生活班を設けた
が、今後の女子の活動に大きな自信と意欲を与えた。
また、今年度より中学校を卒業し直ちに就職した
青年を対象として新就職者研修会を行なったが、職
業人、社会人としての自覚を与え、団体活動に参加
する動機づけとなり、大きな効果が認められたので、
都市における勤労青年教育を推進にするため、今後
大いに意を用いなければならない。
2 第4回県少年団体大会
(1)趣旨 子どもの日にあたり、県下少年団体の日頃
の活動状況の交歓を通じて、ますます団体活動を助
長するとともに、少年教育に対する社会的関心を高
め、もって本県少年教育の振興に資する。
(2)期日 40.5.5
(3)会場 福島市県庁前庭ならびに福島大学附属小学校校庭
(4)講師 福島県社会福祉協議会事務局長 鈴木博
外4名
(5)参加者 子ども会員、ボーイスカウト、ガールスカウト、
青少年赤十字、スポーツ少年団員等2,500名
(6)実施内容
1) 子どもの日記念式 知事、教育長の激励のこと
ば、少年のちかいのことば
2) 国旗行進
3) 演技交歓 鼓笛隊、ブラスバンド演奏、
フォークダンス、ページェント
4) 見学ハイキング 信夫山、弁天山公園、
児童遊園地
5) リーダー交歓会
(7)効果 県庁前での式典ならびに行進を通じて少年
教育に対する社会的関心が高まるとともに演技交歓
により各団体相互の理解と友情を深めることができ、
予期以上の成果を得ることができた。
3 少年生活指導研究集会
(1)趣旨 社会教育における少年教育の重要性にかん
がみ、学校教育計画外にある家庭および社会におけ
る少年の生活に関する諸問題について研究し、その
充実促進をはかる。
(2)期日 40.6.10〜12
(3)会場 福島市飯坂町 青嵐荘
(4)講師 東京教育大学助教授 佐藤正
福島少年鑑別所鑑別課長 佐藤一男
(5)参加者 青少年指導にあたる市町村社会教育委員、
市町村教育委員会少年教育担当者、PTA校外補導
担当者、こども会・少年会・BS・GS等団体育成
者、少年教育に積極的にとりくんでいる者、約60名。
(6)内容
1) 講義 「遊びのなかの教育」「最近における青
少年の非行」
2) 事例発表 「子ども会等少年団体育成指導委員
事業」を中心とした昭和40年度における下郷町の少
年生活指導計画等について
3) 研究課題
ア、社会教育行政上における少年教育の指導計画
について
イ、農村における少年の生活指導と方法について
ウ、市街地(団地、住宅地等を含む)における少
年の生活指導と方法について
4) 実技 「古くから伝わっている地域の子どもの
遊び」
(7)効果 少年の生活指導について社会的関心が高ま
りつつある時、これが推進にあたっている関係者が、
少年生活指導の考え方につき、統一的見解をもつこ
とができ、今後の指導に自信と意欲を持つことがで
きた。
4 少年団体指導者研修会
(1)趣旨 子ども会等少年団体の育成指導にあたって
いる者またはあたろうとする者に対して、その育成
指導に関して必要な知識、技能等を修得せしめ、も
って県下少年団体の健全育成に資する。
(2)期日・会場・参加者数
対象
地区別期日 会場 参加者数 浜通り 40.7.16〜18 勿来市植田公民館 77名 会津 40.7.26〜28 会津若松市少年の家 30名 中通り 40.8.5〜7 須賀川市ぼたん会館 45名 目的団体 40.11.13〜14(前期) 福島市田沢
青少年キャンプセンター45名 (BS,GS等) 41.1.22〜23(後期) 福島市飯坂町
飯坂町公民館43名