教育年報1965年(S40)-150/213page
司会者 出張所社会教育主事
討議題 地域社会の問題解決のため各種婦人団体
は、どのように連絡提携して推進したら
よいか。
以上の内容によって分科会・全体会・レクリェー
ションなどを行なった。
(4)効果
本年度は県内4方部で開催された。各種団体のリ
ーダーが各会場とも多数参加し、活動発表・分科会
をとおし相互の理解が深まった。今後地域の実態に
即した団体運営・活動が協力のもとに展開されるも
のと期待される。
5 婦人の国内研修
(1) 目的
県内の婦人団体、学級および婦人教育関係者を、
千葉県、茨城県に派遣し、その地域における婦人に
関する教育・文化・産業・生活・団体等について実
地観察、研究調査を行なうことになり、社会的視野
をひろめ、郷土社会の振興に役だつ知識、技能を習
得し、もって婦人の資質の向上ならびに明るい社会
の建設に寄与する。
(2)期日、派遣地域
昭和40年9月27日より10月3日まで7日間
千葉県・茨城県
(3)参加者
11名(うち引卒者1名)
(4)視察調査地ならびに内容
調査地 内容 千葉市 ・千葉県の婦人教育の概況 ・千葉市社会教育の概況 ・文化財・社会教育施設見学 木更津市 ・木更津市中央婦人学級生との交歓生活学校の概要 館山市 ・館山市婦人団体・婦人学級との交歓生活改善運動・婦人会館の運営 銚子市 ・銚子市婦人会との交歓 青少年健全育成・婦人会館の運営・婦人会の活動 ・銚子市産業・文化・教育施設見学 豊里町 ・部落婦人会・婦人学級生との交歓部落学習状況 水戸市 ・茨城県の婦人教育の概況 ・水戸市婦人会との交歓 ・水戸市内社会教育施設見学 飯坂町 ・事前研修 ・事後研修 (5)効果
千葉県・茨城県の社会教育行政者および婦人教育
関係者との交歓、共同研究により、研修参加者のも
つ研究テーマの究明に得るところが多かった。研修
終了後参加者おのおのの活動が、地域の婦人教育に
およぼしている効果はきわめて大きい。
6 婦人学級生大会
(1)趣旨
各方部の婦人学級生および婦人学級関係者が一堂
に会し婦人学級の運営・学習活動・学習内容等の状
況について発表、交歓を行ない、当面する諸問題に
ついて研究協議し、学習効果の向上をはかり、婦人
教育の振興に資する。
(2)期日、会場、参加者数
方部 期日 会場 参加者数 会津方部 11月25・26日 下郷町江川 350名 中通り方部 12月2・3日 郡山市熱海町 250名 浜通り方部 12月9・10日 浪江町浪江 230名 (3)内容
1) 研究協議題
ア、研究主題
〇すすみゆく社会における婦人学級の学習はど
のような内容をとりあげたらよいか。
〇婦人学級の進展を阻害しているものはなにか。
またどのように克服しているか。
イ、研究部会
第1部会 市民生活を中心として
・市民生活の現状にはどのような問題がある
か。市民性の向上とはどういうことなのか。
・市民生活に関しどのような内容をとりあげ
て学習しているか。
第2部会 子どもの教育を中心として
・子どもをとりまく環境はどのような現状で
どのような影響を与えているか。
・子を持つ親としてどのような内容をとりあ
げ子どもの教育について学習しているか。
第3部会 家庭の生活設計を中心として
・すすみゆく社会が家庭にどのような影響を
およぼしているか。
・家庭の機能を果たすためにどのような内容
をとりあげて学習しているか。
第4部会 生産・職業を中心として
・すすみゆく社会において、婦人が生産職業
学習をとりあげる必要性はなにか。
・生産・職業に関し、どのような内容をとり
あげて学習しているか。
2) 研究協議の方法
ア 講義 すすみゆく社会における婦人の学習
文部省社会教育局婦人教育課長 塩ハマ子
福島大学学芸学部助教授 岡村益
イ、事例発表 県実験婦人学級・文部省委嘱婦人
学級により研究部会の部会テーマにより事例発
表。
ウ、研究部会構成 研究部会は部会ごとに都市お
よびその周辺部と農村部に構成する。
エ、他県婦人学級の現状発表 昭和40年度婦人国
内研修者による。
オ、レクリェーション 歌と室内ゲーム・地元婦
人学級生の合唱・合奏・その他