教育年報1965年(S40)-161/213page
1) 県指定重要文化財
種別 名称 員数 所有者 所有者の住所 指定年月日 絵画 絹本著色光明本尊 1幅 光照寺 河沼郡会津坂下町字茶屋町甲3911 41.3 〃 絹本著色十六善神像 1幅 正徳寺 河沼郡会津坂下町大字青木字青木66 〃 彫刻 木造薬師如来坐像 1■ 定徳寺 河沼郡会津坂下町大字中泉字中屋敷1792 〃 2) 県指定史跡名勝天然記念物
種別 名称 所在地 指定地域 指定年月日 史跡 観海堂 相馬郡新地村大字谷地小屋 字中島601番地 41.3 3 文化財の保存事業
昭和40年度に国庫補助、県費補助を受けて修理等の保存事業を行なった指定文化財は次のとおりである。
種別 名称 事業内容 所有者
(管理団体)総額 国庫補助 県費補助費 地元負担 重要文化財 成法寺観音堂 解体修理 成法寺 円
3,500,000円
2,975,000円
338,000円
187,000国宝 白水阿弥陀堂 防災施設 願成寺 1,092,800 764,000 109,000 219,800 重要文化財 千手観音立像 収蔵庫建設 大蔵寺 1,700,000 1,020,000 170,000 510,000 史跡名勝 南湖公園 防災施設 (白河市) 3,000,000 1,500,000 ― 1,500,000 計 計 9,292,800 6,259,000 617,000 2,416,800 4 文化財の調査
(1)新産地区遺跡発掘調査
新産業都市計画等によって破壊のやむない事情にある貴重な遺跡の記録保存をはかるため、国庫補助金の交
付を受けて発掘調査を行ない、多大の成果を収めた。
遺跡 磐城市台の上遺跡 勿来市郡遺跡 郡山市古亀田・柏山遺跡 発掘主体 福島県教育委員会 福島県教育委員会 福島県教育委員会 協力機関 磐城市教育委員会 勿来市教育委員会 郡山市教育委員会 県立小名浜高校 地元県立高等学校 地元県立高等学校 郡山市地方史研究会 調査期間 40.8.4〜8 40.8.17〜25 40.8.20〜28 (5日間) (9日間) (9日間) 発掘担当者 渡辺一雄 渡辺晴雄 藤田定市 (草野中学校教員) (県文化財専門委員) (県立棚倉高校教員) 目黒吉明 梅宮茂 目黒吉明 (県文書広報課主事) (県文化振興係長) (県文書広報課主事) 調査員 木暮幸雄 渡辺一雄 田中正能 渡辺誠 佐藤一 鈴木守康 松本友之 菅原文也 草野喜久 木田一 馬目順一 (2)新産地区民俗資料調査
新産業都市計画によって 生業、生活様式等が急
速に変ぼうしつつある勿来 門田・大高地区を選び、
同市教育委員会の協力を得て、用具等の収集、保存
を中心とした民俗資料調査を実施した。
〇調査期間 40.8.10〜15 6日間
〇調査員 県文化財専門委員(民俗担当)、県内
民俗学研究者
〇調査内容 衣食住・生業・村の組織・一生の儀礼・
年中行事・民間信仰と俗信・その他
〇その他 調査結果を報告書として刊行。
(3)特別天然記念物尾瀬保存対策調査
尾瀬は、わが国の代表的な高位温原とし学術上特
別な価値を有しているが、探勝のため訪れる人が年
年増加し30万人を越す現況にあり、このため、利用
者には湿原が踏み荒されるなど、尾瀬の自然は急速
に破壊されるので、積極的な保護措置を講ずるため、
文化財保護委員会、関係県教育委員会、関係市町村、
機関等による合同調査を実施した。
〇調査期間 40.8.23〜25 3日間
〇調査者 文化財保護委員会柳川記念物課長ほか
20数名
〇調査結果 ・保護管理員を設置して湿原の復元回
復作業を行なう。