教育年報1965年(S40)-194/213page

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 2) 自由記述に表われた生徒の反応(英語科)

  ア.英語学習に対する好嫌
好き、おもしろい 22人
きらい、おもしろくない 47

  イ.英語の学習に対する難易感
やさしい、やりやすい、むずかしくない 27人
むずかしい、やりにくい、わからない 104

  ウ.学習内容習得上の困難点
音声(発音、アクセント等)習得が困難 121人
発音記号がよく読めない 51
和文英訳がよくできない 211
英文和訳が思うようにいかない 146
語および連語がおぼえられない 263
文法がむずかしく、理解が困難である 121

  エ.生徒の自己反省、感懐

   (ア)学力に対する反省
基礎がわからない 123人

   (イ)英語学習に対する心構え
一生けんめいがんばるつもりである 97人

  オ.家庭学習

   (ア)必要感
予習、復習がぜひ必要であると思った 122人

   (イ)家庭学習の方法上の問題

家庭学習の方法がよくわからない 175人
家庭でなにを勉強してよいかわからない 25
学習技術が未熟なため困っている 28
時間がかかりすぎる 50
勉強する気になれない。あきがくる 60

  カ.英語学習に対する必要感
英語は必要、たいせつな教科である。 29人
英語は勉強したいものだけすればよい。 33

  キ.自己の能力に対する失望感
理解力、記憶力、応用力がない。 77人

  ク.高校の英語の授業に対する感想
わかりやすいので授業が楽しい 34人
もっとわかりやすく教えてもらいたい 64

 5 診断的性格を帯びた福島県標準学力

   検査問題の作成

(1)目     的

  昨年度からの継続事業として、本年度は、中学校

 1年英語、中学校3年の社会・理科の問題作成、そ

 れに小学校1・2年の国語の問題改訂をとりあげた。

  この学力検査は、県内の学力の実態をとらえ、

 福島県の規模で標準化しようと意図したものである。

 したがって、この検査を実施することによって、個

 個の児童・生徒、学級・学校の全県的な位置づけが

 できるし、また、個々の児童・生徒の学力や、学級

 学校の傾向を診断して今後の学習資料とすることが

 できる。

(2)問題作成の経過

 1) 事前の研究

   問題作成にあたって、まず指導要領を分析し、

  ペーパーテストでとらえることのできる範囲で検

  査領域を設定、さらに県内でおもに使用している

  教科書の内容を調査して、検査問題の素材を整え

  た。

  ア.指導要領の分析

  イ.領域・観点の設定 4月〜6月

  ウ.教科書の分析

 2) 問題の作成

  ア.第一次案の作成

    4月から6月末まで、上記の事前研究に併行

   して、第一次案を作成、学力検査審議会にかけ

   た。

  イ.第一回学力検査問題審議会(7月13日実施)

    この審議会では、問題領域や観点の設定、な

   らびに問題の第一次案など、主として問題内容

   の妥当性について検討を加えた。

    なお、学力検査問題審議会の構成は次のとお

   りである。

  〇国語科部会

   福島大学学芸学部教授    源後三郎

   福島大学学芸学部助教授  菅野宏

   県教委指導課指導主事    斎藤正夫

   県教委指導課指導主事    長谷川磐雄

   福島大学付属小学校教諭  村岡房之助

  〇理科部会

   福島大学学芸学部教授    窪田実

   県教委指導課指導主事    若杉栄

   福島大学付属中学校教諭  後藤真太郎

   福島第四中学校教諭     小林四郎

  〇社会科部会

   福島大学学芸学部教授    安田初雄

   県教委指導課指導主事    樫村五郎

   信夫出張所指導主事     山内兵衛

   福島大学付属中学校教諭  大橋睦也

  〇英語科部会

   福島大学学芸学部教授    小川武二

   県教委指導課指導主事    田崎宗寿

   福島高等学校教諭       金子順一

   福島大学付属中学校教諭  遠藤忠蔵

  ウ.第一回予備テスト 11月4日または5日

    第一回学力検査問題審議会で決定した問題の、

   小間の正答率の配列が適当であるかどうかを検

   討し、問題の修正や補充の資料を得るために実

   施した。標本校は、地域類型と学校規模を考慮


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