教育年報1965年(S40)-210/213page
に関すること。
4 組織と事務分掌
第2節 研修事業
1 高等学校実験講座
高等学校理科担当教員を対象として、理科(物理・
化学・生物・地学)教育に関する実験技術・機械器具
の操作・調査観察・観測の技術等についての研修を行
ない、その資質向上をはかる。
(1)期 日
第1回 10月 7日〜10月 9日 3日間 物理班・生物班
第2回 10月11日〜10月13日 3日間 化学班・地学班
第3回 10月14日〜10月16日 3日間 化学班・地学班
第4回 10月18日〜10月20日 3日間 物理班・生物班
(2)受講人員と割当
第1回 物理班 25名 生物班 25名
第2回 化学班 25名 地学班 25名
第3回 化学班 25名 地学班 25名
第4回 物理班 25名 生物班 25名
県立各高等学校の学校規模に応じ、各校から2
名〜3名が受講できるように人員を配当した。
(3)講 座 内 容
1) 物 理 班
〇電気に関する実験について 〇原子物理学
福島大学教授 菅野常吉
〇光の波長測定 〇加速度の実験
〇視聴覚教具の利用
理科教育センター担当指導主事
2) 化 学 班
〇水溶液における電解質の反応速度と平衡
福島大学助教授 小山侃
〇ケムス化学の実験検討 〇円形クロマトグラフィー
〇化学反応の速度に関する実験 〇化学式の決定
理科教育センター担当指導主事
3) 生 物 班
〇動物の生態についての実験法
福島大学助教授 蜂谷剛
〇植物生長ホルモンの一つであるオーキシンについ
て、 福島大学助教授 田中清
〇アベナ屈曲試験法 〇神経筋標本の作成と刺激実
験 〇クロマトグラフィーによる色素の分離
理科教育センター担当指導主事
4) 地 学 班
〇岩石 〇鉱物の肉眼的並びに顕微鏡的鑑定につい
て 福島大学教授 三本杉巳代治
〇化石の観察と教材としての取り扱い方
福島大学助教授 鈴木敬治
〇望遠鏡と大陽黒点の観測 〇岩石プレパラートの
作り方 〇天気図 〇流星塵 〇地質構造模型
翼科教育センター担当指導主事
2 へき地・小規模枝理科指導者養成講座
へき地小学校・小規模校に勤務する教員数は約900
名であり、このうち100名を対象とした理科指導者養
成の講座を行ない、理科教材の研究、基礎的な実験観
察の技能の養成及び複式指導法の検討などを実施し、
へき地・小規模校の理科教育の向上をはかるものである。
(1)期 日
第1回 10月26日〜10月28日まで3日間
第2回 10月28日〜10月30日まで3日間
第3回 11月 8日〜11月10日まで3日間
(2)内 容
〈物 理〉
1.実験器具の取り扱い方
2.光の直進、反射、屈折を調べる。
〈化 学〉
1.デンプンの性質
〈生 物〉
1.植物のつくり
2.こん虫のからだ
〈地 学〉
1.星の観察
2.プラネタリウム
3.岩石の観察
4.福島県の地質図の概要
(3)受講者数と割当
第1回 35名
第2回 35名
第3回 30名 計100名
(4)日 程
第1日
8:45〜 9:00 開講式
9:00〜12:00 化学的領域
13:00〜16:00 物理的領域
第2日
9:00〜12:00 生物的領域
13:00〜16:00 地学的領域
第3日
9:00〜10:20 理科教材研究
10:30〜11:50 複式指導計画
11:50〜12:00 閉講式