教育年報1965年(S40)-211/213page
3 中学校指導者養成講座(第1年次)
各市町村単位に、中学校の理科教育を推進する指導
者を養成することをねらいとし、県下各地教委の中学
校理科担当教員のうちから、指導者として適した者
120名を選び、物理、化学、生物、地学の4領域につ
いて、実験観察(観測)の技能・機械器具等の取り扱
いについて研修を深めるものである。
なお、受講者は同一人が3ヶ年継続して受講する。
(1)期 日
第1班 11月15日(月)〜11月17日(水)3日間
第2班 11月18日(木)〜11月20日(土)3日間
第3班 11月30日(火)〜12月 2日(木)3日間
(2)講 座 内 容
物理……力と仕事、電気教材の実験法。
化学……試薬の調整、O2の製法と反応速度。
生物……細胞、染色体の観察、呼吸作用、光合成。
地学……太陽表面観測、天気図の作成と風配図のか
き方、雲のできかた。
なお、全体として、理科教育の諸問題、理科の教
材研究についての講義を実施した。
(3)受講人員の割当
第 1班 40名 Aコース 20名(物理・化学)
Bコース 20名(生物・地学)
第 2班 40名 Aコース 20名(物理・化学)
Bコース 20名(生物・地学)
第 3班 40名 Aコース 20名(物理・化学)
Bコース 20名(生物・地学)
(4)日 程
第2年次はA、Bコースを交換し、受講者は物化
生地の領域をかたよりなく受講するようになる。
(5)出張所別受講者数
出張所名 受講者数 出張所名 受講者数 信夫 10 田村 8 伊達 5 南会津 6 安達 7 北会津 8 郡山 9 耶麻 8 岩瀬 5 両沼 7 西白河 6 石城 16 東白川 6 双葉 6 石川 6 相馬 7 4 小学校・中学校理科教材製作修理講座
理科教育の研修活動では、教材・教具の製作修理を
とおして、教材を正しく理解することの必要性にかん
がみ、受講者の製作活動に重点をおき、製作・修理の
技能をたかめるとともに、教材の正しい取り扱い方に
なれさせ、あわせて各学校の実験器具の充実をはかろ
うとするものである。
(1)期 日
小 学 校
第1回 41年1月25日〜1月27日
第2回 41年1月27日〜1月29日
中 学 校
第1回 41年1月11日〜1月13日
第2回 41年1月12日〜1月14日
(2)講 師
小 学 校
京都科学標本株式会社取締役
橋瓜慶三郎
京都府中学校教育研究会顧問
中 学 校
大阪交通短期大学教授 木平孝男
(3)受 講 人 員
小 学 校
第 1回 32名 物理・化学コース 各出張所1名
生物・地学コース 各出張所1名
第 2回 32名 物理・化学コース 各出張所1名
生物・地学コース 各出張所1名
中 学 校
第 1回 32名 物理・化学コース 各出張所1名
生物・地学コース 各出張所1名
第 2回 32名 物理・化学コース 各出張所1名
生物・地学コース 各出張所1名
(3)製作材料費
小学校 物理・化学コース 1,400円
生物・地学コース 900円
中学校
物理・化学コース
1,500円
生物・地学コース
1,100円
(4)講 座 内 容
小 学 校
共通…動物解剖標本製作法・神経と筋肉の生理実
験
物理…テスターの製作と修理および使用法
化学…ポリエチレン細工
生物…永久プレパラートの製作
地学…高度測定器と局地風説明器の製作
中 学 校
共通…新理振実験器の取り扱い方
物理…テスターの製作と修理および使用法
化学…合成樹脂の加工と利用
生物…永久プレパラートの製作とプラスチック封
入標本の製作
地学…惑星運行説明器の製作