教育年報1966年(S41)-086/194page

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 と技術を修得させ、その資質の向上と指導能力の充実を図

 るため、下記のとおり講習会を実施した。

 1) 主    催

   福島県教育委員会

 2) 日時、会場、人員

   6月27〜28日  平工業高等学校

      中学校16名  高等学校28名

   7月 4〜 5日  若松商業高等学校

      中学校50名  高等学校21名

   7月 6〜 7日  郡山女子高等学校

      中学校75名  高等学校24名

 3) 内容(概要)

  ア. 進路指導の教育的意義

  イ. 進路指導と進路情報

  ウ. 進路指導と個人指導

  エ. 個人理解の一般的技術

  オ. 進路指導と面接相談

  カ. 進路指導の組織的運営

  キ. 本県中・高校生の進路の実態

  ク. そ の 他

 4) 講    師

   県教育庁指導主事

  第7節 産業教育

 昭和41年度は、長期総合教育計画実施の第1年次にあたる

画期的な年度である。この努力目標の達成のために、産業教

育の振興の面においても、次の重点事項を設定した。

 産業教育の施設、設備を、技術革新および産業構造の変革

に即応したものに拡充整備するとともに、職業関係学科の適

正配置と教育内容、方法の改善充実につとめて、産業開発に

寄与する有能な人材を育成する。

(1) 各種振興法による教育施設、設備の充実と活用

(2) 商業教育の体質改善の推進

(3) 農業教育の近代化と自営者養成農業高校の新設

(4) 定時制・通信制教育の振興

 そして、これらに伴う事業として、下記事業を実施した。

 1) 産業教育指導者養成講座の開催

 2) 産業教育実技講習会の開催

 3) 産業教育関係職員の長期研修の実施

 1 産業教育に関する教育内容および方法の

  改善に関すること

(1) 昭和41年度福島県教育課程研究集会職業部会開催

  実施ならびに運営の状況は、前掲のとおりであるが、職

 業部会の各部会研究問題に対して得られた一応の結論を列

 記すれば、次のようになる。

    農   業

  地域類型、生徒の能力適性に応じ、生産技術指導計画経

 営管理指導計画、農場運営管理計画をたて、これを有機的

 に関連づけ、重点をおさえて指導すべきである。

    工   業

  「土木実習」は従来の測量実習中心から、他の実験、実

 習へと移行してきたが、測量実習は、基本であり、測量中

 心でよいと考える。

  「建築実習」は、従来は実験関係が重視されてきたが、

 時代の要請に基づき、施工関係の実習をよりいっそう重視

 すべきである。

    商   業

  簿記会計関係科目の指導は、経理事務の近代化の個々の

 事例にあまりとらわれすぎることなく、その適応能力のも

 ととなる原理の徹底的な理解に重点をおくべきである。

    水  産

  魚類栄養素の有機性を考慮し、冷蔵、冷凍原理の機能を

 は握させる。また、機械操作の習熟につとめるべきである。

    家   庭

  保育学習は、正しい児童観を確立させて、実践力を身に

 つけさせることである。理論的な裏づけをもち、さらに、

 実習を通して学習出来るようくふうすべきである。

2 産業教育に従事する教員の現職教育

  に関すること

(1) 各種研修講座研修生の派遣

 1) 昭和41年度文部省主催産業教育指導者養成講座
部会 勤務先 職名 氏名 受講場所 期間
商業 福島県立若松商業高等学校 教諭 高久英夫 一橋大学商学部 7月25日〜7月30日
家庭 〃二本松工業〃 教頭 小黒一人 東京工大理工学部 7月18日〜7月23日
工業 〃湯本〃 教諭 神長和子 国立教育会館 8月24日〜8月30日
農業 福島県教育庁指導課 指導主事 佐竹俊彦 都立園芸高校 8月22日〜8月27日
水産 福島県立小名浜水産高等学校 教頭 大平正夫 国立教育会館 8月1日〜8月6日
技・家(男子向き) 福島市立福島第二中学校 教諭 関根千代二 7月11日〜7月16日
技・家(女子向き) 西白河郡東村立東中学校 深谷幸子

 2) 昭和41年度文部省主催産業教育実技講習会
部会 勤務先 氏名 会社・工場名 期間
農業 福島県立福島農蚕高等学校 遠藤政己 谷藤機械工業KK埼玉工場 7月25日〜7月30日
工業 〃福島工業〃 山科精司 東京機械研究所横浜工場 8月1日〜8月6日
商業 〃福島商業〃 土屋英夫 日本事務器株式会社 8月1日〜8月6日
家庭 〃郡山女子〃 山田キミ子 ライオン油脂KK家庭科学研究所 8月18日〜8月27日


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