する。
イ. 教育内容および教育方法の改善と充実につとめる。
地域の営農類型、生徒の能力適性をじゅうぶんは握
し、科学的かつ合理的価値観のうえから教育内容を精
選し、その領域と体系を抑えて、これを組織化し、生
徒個々に対して無理なく無駄なく、生産技術指導およ
び経営管理技術指導が計画的、組織的、継続的に行な
われるよう教育の方法を改善充実する。
ウ. 農業自営者としての意欲と心構えの高揚につとめる。
寄宿舎を整備拡充して、寮生活を通じて農業自営者
としての自覚を高め自信と信念をもって就農する心構
えを強める。
(6) 寄宿舎教育について
寄宿舎教育によって、家庭生活における個々ばらばらな
習慣や放縦に流れ易い欠陥を補い、一貫した教育によって
農業自営者としての自覚を高め、誇りと自信をもって自立
農家の経営ができる人材を養成する。
ア. 教育方針
(ア)生徒相互の人格的触れ合いによって人間性を深め、
規律を守り責任を重ずる態度を養う。
(イ)個人の存在と集団生活との関係を理解させ、全体の
なかで調和のとれた個性を伸ばすとともに相互の協力、
奉仕の精神を養う。
(ウ)朝夕の作業および農場管理運営への積極的参加によ
って体を通して勤労の精神を養う。
イ. 指導計画
(ア)寄宿舎収容計画
(ア)収容人員 320名
(イ)収容期間 1〜2年生について1〜2農年
(ウ)各学科の入寮計画
農業科 80名 1年6ヶ月(2農年)
園芸科 40名 1年6ヶ月(2農年)
畜産科 40名 1年6ヶ月(2農年)
生活科 80名 1年 (1農年)
(エ)日課下記の通りである。
(3) 日 課
日課\曜 月〜金 土 日 備考 起床 6.00〜 6.00 6.00 洗面 6.00〜6.10 6.00〜6.10 6.00〜6.10 朝礼 6.15〜6.30 6.10〜6.30 6.10〜6.30 作業 6.30〜7.00 6.30〜7.00 6.30〜7.00 全員で作業にあたる。 朝食 7.00〜7.30 7.00〜7.30 7.00〜7.30 予習 7.30〜8.00 7.30〜8.00 登校(午前授業) 8.10〜12.35 8.10〜12.35 総合研究 昼食 12.35〜13.05 12.35〜13.05 12.35〜13.05 (午後授業) 13.10〜15.00 13.10〜 総合研究 土、日は当番実習以外は農業クラブ活動にあたる。 当番、実習、クラブ 15.00〜17.00 17.00 夕食 17.30〜18.00 17.30〜18.00 17.30〜18.00 入浴 18.00〜19.30 18.00〜19.30 18.00〜19.30 自由時間 19.30〜20.30 19.30〜20.30 19.30〜20.30 学習 20.30〜21.30 20.30〜21.30 20.30〜21.30 点呼 21.30 21.30 21.30 消灯 22.00 22.00 22.00 (オ)指導方法
寄宿舎教育の教育方針に基づき、指導方法を樹立
し、計画的、継続的、組織的に指導にあたる。
a 近代的農業人としての心構えや民主的な人間関
係を養うために個人指導、個人相談を積極的に行
なう。
b 協調性を養うため、学校農業クラブ、スクール
プロジェクト、特別教育活動を一層強化する。
c 生徒の自主性と積極性を養うため寄宿舎生活の
内容を充実する。
6 昭和41年度農業教育近代化促進費につ
いて
(1) 予算額 7,400千円
内 訳
1) 研修機関報償金 100千円
2) 研修教員旅費 161千円
3) 需要費消耗品費 10千円
4) 役務費通信運搬費 8千円
5) 工事設計委託料 134千円
6) 工事請負額 4,440千円
内 訳
ア. 小高農業高校 2,400千円
(家畜舎W40坪×60,000円)
イ. 東白川農商高校 2,040千円
(温室S30坪×68,000円)
7)備品購入費 2,550千円
内 訳
ア. 小高農業高校 1,500千円
イ. 東白川農商高校 1,050千円
(2) 農業科教員の長期研修について
1) 派遣人員
7 名
2) 派遣者所在校、派遣者職氏名、研修場所
ア. 磐城農業高校 講師 渡辺庫 静岡県養豚試験場
イ. 岩瀬農業高校 教諭 矢吹迫雄 同 上
ウ. 磐城農業高校 講師 竹田紘一 北海道酪農学園大学
オ. 相馬農業高校飯館分校
教諭 高橋正彦 福島県農事試験場
カ. 小野高校 教諭 富田三男 農林省平塚園芸試験場
キ. 岩瀬農業高校仁井田分校