教諭平栗清八 農林省平塚園芸試験
場
ク. 磐城農業高校 上遠野昭定 同 上
3) 研修主題
ア. 静岡県養豚試験場派遣者
〇ランドレース種の育成と繁殖
〇豚雑種利用の問題点について
イ. 北海道酪農学園大学派遣者
〇北海道酪農学園大学における大農試酪農経営実態の
考察について
ウ. 福島県農事試験場派遣者
〇田植後の作業機能に関する考察について
エ. 農林省平塚農事試験場派遣者
〇きゅうりの呼びつぎについて
〇「そ菜の育苗」速成床土、養液育苗について
〇花き栽培生産と消費の概況について
以上の通り短期間ではあったが極めて充実した研修であ
った。しかし、今後はこれを基礎として、さらに研究を深
め、毎日の授業を一層充実したものにしていただきたいと
願うものである。
7 商業高校の体質改善
(1) 概 要
昨今、科学技術教育の必要性がおおいに叫ばれているが、
科学技術の進歩が、市場の拡大と多様化をまねき、商業の
役割りがますます幅広く、しかも深くなってきた。「商業」
の概念はともすると、狭義の売買という事象にとらわれが
ちであるが、現代の経済社会制度を理解するとき、商業は
第三次産業活動の全領域にわたるものであるといえるので
ある。
これらのすう勢に対応するために、商業界においては、
最近、商品流通機構の整備、商店経営の合理化、ならびに
事務改善等に関心が持たれるようになった。
国においても、かかる新時代の要求に応じた商業教育を
行なうために、職業に関する学科の教育課程を、昭和38年
度に、大幅に改訂して、実験実習を車視し、理論と実際が
華離しないように取り扱うことにした。
産業教育振興法にもとづく一般設備費による国庫補助事
業では全部の学校に、急速にその条件をみたすことができ
ないので、本県においては、県単独事業として基礎的設備
と近代的設備とを勘案したか年充実計画をもってその底あ
げと近代化を合わせてはかろうとするものが、商業高校の
体質改善事業である。
本年はその第三年次にあたっており、かなタイプライタ
(電動式)、卓上簿記会計機、電動計算機、電動加算機を
購入し、それらを次表のように配分した。
(2) 実施状況
1) 備品配分
9,660千円
昭和41年度商業高校体質改善配分状況
かなタイプライタ
(電動式)卓上簿記会計機 電動計算機 電動加算機 福島商業 2 1 ― ― 福島西女子 1 ― ― 2 保原 1 ― 1 ― 本宮 1 ― ― 1 郡山商業 2 1 ― ― 須賀川 2 ― ― 1 白河 1 ― 1 ― 東白川農商 1 ― 1 ― 若松商業 2 1 ― ― 喜多方商業 2 1 ― ― 西会津 ― ― 1 ― 平商業 2 1 ― ― 小名浜 1 ― 1 ― 勿来 1 ― ― 2 双葉 ― ― 1 ― 浪江 ― ― 1 ― 相馬 ― ― ― 2 原町 1 ― ― 2 福島第二 ― ― ― 1 安積第二 ― ― ― 1 須賀川第二 ― ― ― 1 白河第二 ― ― ― 1 平第二 ― ― ― 1 合計 20 5 7 15 2) 教職員長期研修 340千円
下記商業科教員9名を派遣して、事務機械操作技術の
習得をはかり、資質の向上をはかった。
福島県立本宮高等学校教諭 佐藤晃
〃 郡山商業 〃 仁科彦
〃 白河 〃 塚本寿一
〃 東白川農商 〃 鈴木輝夫
〃 若松商業 〃 筒井一夫
〃 西会津 〃 石田正則
〃 小名浜 〃 松本巌
〃 福島第二 〃 村上実
〃 須賀川第二 〃 清水明
研修期間 8月3日〜8月11日
研修派遣先 東京都中小企業会館ならびに株式会社黒
沢商店
研修内容
事務管理ならびに事務システム理論
事務機械の実技、演習
事務機械使用事業場見学
事務機械指導法
事務分析、帳票設計
第8節 へき地教育
本県のへき地学校の実態は、人事委員会指定の学校だけで
も県全体の約38パーセントにくらいし、分校の数も多くその
上複式、複々式、単級とその構成はバラエティにとみ、その
指導も容易ない実情にある。
学校の施設、環境等についても、同じへき地であっても小
規模校、分校といくに従って、各教科の教材教具等の充実率
も低位であり、教科によっては皆無というた状態も見られる。
また、児童、生徒はへき地という環境条件のもとで経験領