教育年報1966年(S41)-097/194page

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昭和41年度

仮  説

内  容  と  方  法

1) 児童及び地域の実態把握

 イ 児童の現有学力(算数)と知能との相関関係について調査し、昨年度との比較、変化等分析的な診断と

  対策を立てる。

 ロ 児童をとりまく地域の実態や家庭における生活時間の分布を調査し、児童の家庭学習と授業との関連を

  図り、学習指導の組織化をすすめる。

2) 複式学級における同単元指導の研究

 イ 教科のもつ特性や系統をみださず、しかも児童の実態にあった複式カリキュラムの研究をすすめる。

  〇各単元の指導内容と配列   〇指導時間数   〇学習素材や展開の方法

 ロ 授業をとおし、作成したカリキュラムの検討をする。

  〇展開における間接、直接指導の組み合せ。

  〇共通目標(2箇学年)のおさえかた。

  〇教材、教具の活用(カリキュラムの中に位置づける)

3) 複式指導法のくふうと改善をはかる。

 〇基本的指導法の研究深化(発問、板書、ノート指導)

 〇シンクロファックスの活用とその一般化

 〇プログラム学習の長所をとり入れた指導の個別化

 〇指導後の適確な評価と反省

4) 学習態度の育成

 〇自主的、協力的な学習態度の育成(学年別指導計画の立案)

 〇積極的な学習意欲を高めるためのくふう。

   特に本校は、複式学習指導法の研究に力を入れ同単元

  による学習指導を展開されている。また低学年における

  文章題をとくときの思考過程の研究は、思考調査等によ

  る実践的な研究がなされておる。

(2) 南会津郡只見町立明和小学校  校長 神庭忍三

 1) 研究主題

   条件整備と指導法の実践的研究

 2) 研究概要

   自主的学習態度の育成について述べてみる。

    自主的学習態度育成の目標
学年 重点目標 学年目標
1 ・学習や生活の基本的な 1.基本的学習用具の使い方、しまい方などができるようにする。
2.学習の習慣をつける(始業時の態度、家庭学習)。
3.家庭学習や次の日の用意は家に帰ったらすぐやるようにする。

学年 重点目標 学年目標
2 あり方、考え方の育成 1.正しい発表の態度をしつける。(返事から、最後まで)
2.学習の習慣を身につけさせる。(進んで学習する方向へ)
3.自分でよく考える態度を養う。
3 ・学習態度や方法の育成強化 1.グループ学習を育てる。(協力学習の方法育成)
2.継続的に家庭学習ができるようにする。
4 1.正しく聞きわけ、意志表示がはっきりてきるようにする。
2.家庭学習の正しい意味とあり方をわからせる。
5 ・自主的学習態度の育成確立 1.秩序ある生活態度、学習態度の育成。
2.計画的な学習態度とグループ学習の育成。
3.おちついてよく考える態度、習慣を養う。(読書指導)
6 1.学習方法の訓練。(聞き方、話し方)(各教科の学習方法)
2.ノートの記録を工夫し学校、家庭の学習を結びつける。
3.計画的な家庭学習ができるようにする。


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