教育年報1966年(S41)-134/194page

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 本年度は成人学校、高令者学級等の拡充、婦人学級の整備

と学習内容の充実、婦人国内研修の改善充実、PTAおよび

婦人団体の健全な活動の助長、指導者の養成に重点をおいて

推進してきた。

 成人学校(学級)高令者学級の普及については、学級講座

研究集会をとおして、その企画運営等について具体的研究を

行ない、婦人学級については文部省委嘱、県実験学級を拠点

としてその充実をはかり、婦人学級生大会をとおし、年内の

反省と今後の課題について検討してきた。婦人国内研修につ

いては各管内より推薦された9名の婦人教育指導者を大阪府、

和歌山県に派遣し、婦人教育の実際を視察、研究調査を行な

った。またPTA、婦人団体については、研究集会や指導者

講習会を中核として、団体の民主的運営、指導者の役割等を

身につけるべく指導者の養成に努めてきた。特に成人教育は

一般行政との密接な連携、団体相互の連絡提携のもとに進め

各種の条件整備をはかってきた。

 2 学級・講座研究集会

(1) 趣旨 各種学級(学校)講座の普及と学習内容の充実は

 青年・成人教育上きわめて重要である。したがって適正な

 企画と運営、ならびに具体的な指導内容についての研究討

 議を行ない、もって成人教育の振興を図る。

(2) 主催 福島県教育委員会

(3) 期日、会場、参加者数

 〇昭和41年5月26日〜28日(2泊3日)

 〇国立磐梯青年の家   〇73名

(4) 参加対象者

 〇市町村教育委員会社会教育担当者

 〇文部省委嘱婦人学級・青年学級担当者

 〇公民館、学校、学級、講座担当者

 〇企業商工会青少年教育担当者

 〇各種学級(学校)講師、同補佐および代表者

(5) 講師および助言者

 1) 講師 国立社会教育研修所主幹  湯上二郎

      福島大学教育学部教授   堀口知明

   助言者 県教育庁社会教育課長および課員

       教育事務所社会教育主事

(6) 研究内容

 1) 講義 効果的な学級・講座の開設運営のあり方

      進展する社会における社会教育のすすめかた

 2) 分  科  会

  ア. 青年学級部会

   〇青年学級、青年教室等における学習内容はどうある

    べきか。

  イ. 婦人学級部会

   〇婦人学級における学習内容はどうあるべきか。

  ウ. 成人教育部会

   〇成人学級、高令者学級における企画運営はどのよう

    にすべきか。

 3) 全  体  会

  〇各分科会の報告と討議

(7) 効果 本年度は第2年目の計画であったが、昨年度の反

 省にもとづき、青年・婦人・成人の共通課題について、総

 合的に学習できたことはきわめて効果的であった。とくに

 学級と講座の性格が明確にされ、その差異に基づく開設運

 営のねらいが理解され確立された。また、演習時間の設定

 により、学習内容の分析等の具体的問題の堀りさげができ

 た。

 3 PTA研究集会

(1) 目的 PTAの組織、運営、活動上の諸問題について研

 究協議し、PTAの地域活動の助長を図る。

(2) 主催 福島県教育委員会、福島県PTA連絡協議会

(3) 期日、会場、参加者数

 〇昭和41年11月11日〜12日(1泊2日)

 〇福島市飯坂町 県婦人会館   〇216名

(4) 参加対象者

 〇小中学校PTA幹部指導者(各教育事務所10名以上)

(5) 講師および助言者

 1) 講 師 国立社会教育研修所長   二宮徳馬

       福島県PTA連絡協議会長   瀬戸孝一

 2) 助言者 県教育庁社会教育課長および課員

       教育事務所社会教育主事

(6) 研究内容

 1) 講義 「PTAの本質的な活動をすすめるため、PT

  Aはどんな活動をしたらよいか」    二宮徳馬

  「日本のPTAとアメリカのPTA」    瀬戸孝一

 2) 協議事項

  ア. PTAの運営はどのようにしたらよいか

  イ. 子どもたちのよい生活環境をつくるため、PTAは

   どんな活動をしたらよいか。

  ウ. 家庭教育の振興をはかるため、PTAはどんな活動

   をしたらよいか。

(7) 効果 PTAの本質的な活動について理解を深め、PT

 PAの組織運営、PTA活動の具体的な方策が検討され、P

 TA地域活動助長に貢献した。

 4 婦人団体指導者研修会

(1) 趣旨婦人教育活動を行なう。各種婦人団体・サークル

 グループのリーダーが一堂に会し、相互理解のもとに進み

 ゆく社会における婦人団体の活動と当面する婦人の問題に

 ついて研究協議し、婦人教育の振興と資質の向上をはかる。

(2) 期日、会場、参加者数
方部 期日 会場 参加者数
浜通り方部 7月18・19日 内郷市公会堂 200名
会津方部 7月22・23日 会津高田町立高田小学校 217名
県北方部 7月25・26日 桑折町公民館 200名
県南方部 7月27・28日 郡山市熱海町文化体育館 200名

(3) 内容および方法

 1) 研究主題 当面する婦人の問題と団体運営・活動のあ

  り方

 2) 研究部会

   第1部会 団体の組織と運営のあり方

    〇組織・規約・会員と役員

   第2部会 集会のもち方とプログラムのすすめ方

    〇集会の準備・もち方・プログラムのたて方・すす


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