教育年報1966年(S41)-175/194page

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問題作成の手順
(3) 問題作成にご協力いただいた人々

 1) 本検査の作成にあたって、審議員としてご指導いただ

  いた先生方は次のとおりである。(敬称略)

  〇国語科部会

   福島大学教育学部教授        源後三郎

   福島大学教育学部助教授      菅野宏

   福島県教育庁指導課指導主事   斎藤正夫

   福島県教育庁指導課指導主事   宇田哲雄

   福大教育学部付属小学校教諭   三浦和夫

  〇算数科部会

   福島大学教育学部教授        小泉孝治

   福島大学教育学部教授        紺野正平

   福島県教育庁指導課指導主事   村上啓正

   福島県教育庁指導課指導主事   岡部一三

   福大教育学部付属小学棟教諭   長谷川敏一

 2) 標準化にいたるまでの調査人員

  ア. 第一回予備テスト

    第一回審議会で決定した第一次検査問題について、

   地域類型や学校規模を考慮した標本校を10校ほど選ん

   で実施した。

    算数 小学校1年  792名

        小学校2年  792名

    国語 小学校3年  805名

        小学校4年  826名

        小学校5年  814名

  イ. 第二回予備テスト

    第一回予備テストの結果、正答率80%以上30以下の

   ものを入れ替えた第二次検査問題について、標本校を

   9校選んで実施した。

    算数 小学校1年  802名

        小学校2年  781名

    国語 小学校3年  770名

        小学校4年  826名

        小学校5年  795名

  ウ. 本テスト

    第二回審議会で決定した学力検査問題の標準化をは

   かるため、31校を選んで実施した。標本校の選定は、

   地域類型と学校規模によって層化したものを、比例割

   当てによって無作為抽出で行なった。

    算数 小学校1年 2,228名

        小学校2年 2,466名

    国語 小学校3年 2,454名

        小学校4年 2,663名

        小学校5年 2,769名

  エ. 以上、本検査問題の作成のための調査人員を累計す

   ると、次のとおりである。 ( )内の%は県内当該学

   年全児童数に対する百分率を示す。

    算数 小学校1年 3,822名  (10.3%)

        小学校2年 4,038名  (10.1%)

    国語 小学校3年 4,029名  (10.4%)

        小学校4年 4,315名  (10.4%)

        小学校5年 4,378名  (10.2%)

(4) 結果の利用

  テストの採点、集計は研究所が行ない、その結果は正答

 率・標準点として示される。標準点は、標本誤差をなくす

 ために換算Tスコアーで示している。したがって、本検査

 を実施することによって個々の児童・生徒、さらには学

 級・学校の全県的な位置づけがわかり、また個々の児童・

 生徒の学力の傾向や学級・学校の努力点がわかることにな

 る。学習指導にあたって有効な資料を提供するものと思わ

 れる。

 7 実態調査からみた子どもの人間関係

(1) 研究の趣旨

  この調査研究は、全国教育研究所連盟の生活指導共同研

 究「現代の子どもの理解とその指導に関する研究」の一環

 として行なったものである。 「現代の子ども」については

 「現代っ子」という名称のもとに、ずいぶんいろいろとい

 われてきた。「夢がなくて現実的だ」「責任感がとほしい」

 「礼儀知らずだ」「せつな主義で享楽主義だ」等々である。

 とくに、ジャーナリズムがとりあげた「現代っ子」は、と

 きに具体的、現実的であっても、スポットのあて方が、あ

 る側面だけであったり、ある一部の中学生だけであったり

 誇張的であったりする場合が多い。また、「現代っ子」に

 関する書物も、必ずしも科学的な根拠や実証的な調査にも


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