教育年報1967年(S42)-040/194page
養老の有無等で、この結果は長期給付の掛金負担金率を決
定するための基礎資料とする。
5 恩給及び退職手当
(1) 恩給の支払い及び受給者の管理
教育関係職員(裁定事務の専決権が教育長にあるもの)
の普通恩給、扶助料、退隠料及び遺族扶助料等いわゆる年
金たる恩給の裁定、これに附随した恩給の支払い事務及び
受給者の管理事務等の恩給に関する事務で、昭和42年度に
おいて恩給の裁定を受けた者及び死亡その他の事由で恩給
権を失った者の概数は、次のとおりである。
恩給種別 裁定 失権 普通恩給 -人 70人 扶 助 料 63 35 退 隠 料 - 遺族扶助料 - 1 計 63 106
恩給受給者に対する支払い事務は、県内居住者について
は、各教育事務所で行ない、県外居住者については本庁で
行なっている。その支給人員及び支給額の概数は次のとお
りである。
学校種別 普通恩給 扶助料 退隠料 遺族扶助料 計 人 千円 人 千円 人 千円 人 千円 人 千円 小学校 1,812 324,041 826 70,685 40 4,654 4 359 2,682 399,739 中学校 457 109,115 118 12,981 25 3,051 5 384 605 125,531 盲ろう学校 5 1,284 8 810 1 30 14 2,124 高等学校 12 1,801 4 349 16 2,150 教育委員会・その他 72 9,027 38 2,781 2 108 112 11,916 計 2,346 443,467 990 87,257 78 9,536 15 1,200 3,429 541,460
注 人員は、43年1月渡の人員を計上した。
(2) 恩給年額の改定
「恩給法等の一部を改正する法律」(昭和42年法律第83
号)及び「福島県職員恩給条例の一部を改正する条例」
(昭和42年県条例第44号)の施行により、昭和42年10月分
以降受給者の年令により、次の表に区分に応じ、現行の仮
定俸給年額(恩給年額の計算の基礎となる退職当時の俸給
年額を現在の経済状態にみあうように修正した額)に、そ
の額にそれぞれの割合を乗じて得た額を加えたものを基礎
として計算した年額に増額を行なった。
70才以上の者 28.5% 65才以上70才未満の者並びに65才未満の妻及び子 20.0% 65才未満の者(扶助料を受ける妻及び子を除く。) 10.0%
また、この増額改定は、受給者が昭和42年10月以降、65
才または、70才に達したときには、その翌月分以降それぞ
れその年額を改定することになり、70才未満の者には、65
才及び70才に到達したときに受けるべき年額の増額措置も
併せて行なった。
(3) 退 職 手 当
昭和42年度における退職手当の裁定、支給済額の概数は
次のとおりである。
学校種別 人数 金額 小学校 175人 474,490,042円 中学校 133 370,388,365 盲ろう学校 8 9,553,219 高等学校 113 298,817,000 養護学校 5 2,124,100 教育委員会・その他 6 17,289,390 計 440 1,172,662,116
6 共済組合の行なう福祉事業
共済組合の福祉事業は、教職員及び、その家族が保養また
は宿泊するための施設の経営、教職員住宅の建設、生活及び
住宅資金の貸付、成人病巡回検診、人間ドックの実施、
へき地巡回検診、スキー講習会の開催、銀婚式祝賀、
母子家庭招待、保育補助事業の実施、レクリェーション大会助成、
へき地医薬品の配布及び冬期施設利用者助成等である。
以下これらについて、順をおってのべる。
(1) 保養所の経営
公立学校共済組合が、全国の教職員とその被扶養者の保
養のために飯坂温泉に設置した飯坂保養所、通称
「あづま荘」の運営は公立学校共済組合福島支部が行なっており、
施設のよりよい運営を行なうために、最大の努力を払って
いるところである。
しかしながら、最近における諸物価の高騰、人件費のア
ップなどにより、現行料金で独立採算を維持してゆくこと
は極めて困難な状況となり、年々低下する利用率を如何に
して向上させるか、特にシーズンオフにおける利用者の確
保ということが当面する重要課題となっている。
昭和42年度における宿泊、宿泊外利用状況は、次のとお
りである。
宿泊 宿泊外 計 利用率 組合員 組合員外 組合員 組合員外 宿泊 宿泊外 宿泊 宿泊外 人 人 人 人 人 人 % % 9,560 1,001 3,533 325 10,561 3,858 63.6 27.4
組合員の利用 (宿泊、宿泊外) 13,093人
組合員外の利用 (宿泊、宿泊外) 1,326人
(2) 保養所の建替え
昭和27年に買収した現施設は、既に15年の年月が過ぎ、
老朽、狭隘となっため建替えされることになり、目下基本
設計の作成を急いでいるが、遅くとも本年10月には着工の
運びとなる予定である。
建設場所 福島市飯坂町中の内
敷地面積 5,187.87m2
施設規模 本館 鉄筋コンクリート建地下1階、地上5
階建 (3,518.40m2)、冷暖房完備、エレ