教育年報1967年(S42)-042/194page

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 心してへき地教育に専念できるようにと、本年度から始め

 られた事業である。

  これは、公立学校共済組合東北中央病院の検診車を巡回

 させて、南会津、両沼教育事務所管内のへき地学校につい

 て実施したが、その結果は次のとおりであった。

    会 場      受診者数

   只見小学校       20人

   昭和中学校       23人

   横田・川口小学校    41人

   西山小学校       20人

   尾岐中学校        4人

   明和小学校       22人

   伊南小学校       26人

   田島小学校       14人

     計         174人

(8) スキー講習会

  共済組合が、教職員のスキー技術の向上と冬の健康増進、

 さらに組合員相互の親睦をはかるために行なっている。昨

 年度までは日帰りであったが、42年度は1泊2日とし、

 高湯、岳、猪苗代の3会場で1回ずつ実施した。実施結果は

 次のとおりで参加率は93%となり好成績を示した。

期日 会場 参加者 参加率
1月6日〜7日 高湯 49人 96%
1月13日〜14日 47 92
1月20日〜21日 猪苗代 48 92
  144 93

(9) 銀婚式祝賀

  昭和42年度中に銀婚式(結婚25年)を迎えた組合員に対

 して、毎月該当月に支部長の祝辞を添えて記念品を贈呈し

 た。42年度は特に福島地区の該当者、27組を県庁5階正庁

 に参集していただき記念品の贈呈式を挙行した。

  本年度の該当者は、206人(男190人、女16人)であっ

 た。

(10) 母子家庭招待

  未成年の子を有する女子組合員を、母子ともに1泊招待

 して慰労しようと、42年度に新たに始められた事業である。

 期間は2月1日から3月31日までのうち希望の日に

 飯坂保養所に1泊してもらい、その費用を助成するものである。

 実施結果は次のとおり。

   招待者数  98組

(11) 保育補助事業

  出産した女子組合員に対し、ホームヘルパーの費用の一

 部を助成しようと、昭和42年度から始められた事業である。

 1人あたり1,500円を助成したが実施結果は次のとおりで

 あった。

   実施人員  335人

(12) レクリエーション大会助成

  共済組合員相互の親睦と健康増進をはかるため、県教育

 庁、各教育事務所、医大等で開催するレクリエーション大

 会に600,000円を交付した。各教育事務所別の助成額は次

 のとおりであった。

  配分額は均等割額と組合比例額の合計額である。

助成金配分表 (組合員数は42.4.30現在)

教育事
務所別
組合員数 配分額 教育事
務所別
組合員数 配分額
   
信夫 2,428 46,000 北会津 1,635 37,000
伊達 967 30,000 耶麻 1,063 31,000
安達 1,178 33,000 両沼 946 30,000
郡山 2,236 44,000 いわき 3,395 56,000
岩瀬 936 30,000 双葉 858 29,000
西白河 1,127 32,000 相馬 1,470 36,000
東白川 731 28,000 医大 816 29,000
石川 636 27,000 教育庁各課 185 22,000
田村 1,120 32,000      
南会津 701 28,000 合計 22,428 600,000

(13) へき地医薬品の配布

  へき地学校に勤務し医療施設に恵まれない教職員全員に

 対して、1セット2,000円の救急医薬品を毎年配布してい

 る。昭和42年度に配布を受けた組合員は、2,552人であり、

 その金額は5,104,000円となり、へき地勤務者に大いに喜

 ばれている。

(14) 冬期施設利用助成

  公立学校共済組合飯坂保養所(吾妻荘)は冬期間の利用

 者が激減するので、昨年に引き続き12月1日から3月31日

 までの4ヵ月間に利用する組合員全員に利用券を発行し、

 利用料400円を助成し、組合員及びその家族のレクリエー

 ション等に活用をはかった。

  42年度の発行枚数は1,250枚であり利用枚数は875枚で

 あった。

 7 県事業による福祉事業

 共済組合として実施する福祉事業の他に、県自体として次

のような福祉事業が行なわれた。

(1) 教職員美術展覧会

  県下教職員に対し、日頃の技能を披露する機会を与える

 とともに美術をとおして相互の親睦をはかることを目的と

 して毎年県下4方部で実施しており、年を追うごとに多数

 の力作が出品され、好評をはくした。

(2) 教職員スポーツ大会

  県下教職員の健康管理と友好親善をはかり、明るく朗ら

 かな職場を建設しようとするため、毎年8月に6方部に分

 散して実施しており、陸上競技など9種目に熱戦がくりひ

 ろげられた。

(3) へき地教職員懇談会

  へき地教育の振興と、へき地検勤務職員の福祉向上のた

 め、知事、教育長を囲んで懇談会を開催し、恵まれない勤

 務条件や教育環境等教育上の諸問題についての切実な声を

 聞き、今後の対策に資するとともに、日頃のご苦労を慰め

 た。

  本年は13人が参加して、始終なごやかなふん囲気のなか

 で懇談会が実施され、内容的にも大きな収穫があった。


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