教育年報1967年(S42)-065/194page
て採点するほうが合理的であると思われるものがあ
るが、そのような配慮をしにくい傾向があった。
〔入学者選抜の立場から〕
(オ) 得点の幅がせまいため、得点がある段階に集中し、
差がつきにくい傾向がみられた。
(カ) 統計処理がしにくく、結果の処理やその考察に不
便さがみられた。
(3) 高等学校入学者選抜関係日程
9月 4日 第1回入学者選抜対策委員会
11月 6日 第2回 〃
12月中旬 募集定員決定
2月15〜21日 入学志願書の提出
2月22〜27日 志願先変更
3月 1〜 7日 調査書提出
3月18日 学力検査実施
3月21日 合格者発表
3月22〜30日 再募集の出願
(4) 出 願 状 況
出願先変更後の最終集計結果は次のとおりである。
(全日制合計)
学科名 定員 志願者数 倍率 昨年度
倍 率男 女 計 普通科 15,127 6,930 10,450 17,380 1.15 1.13 農業科 2,383 2,617 152 2,769 1.16 1.21 工業科 3,481 4,338 122 4,460 1.28 1.28 商業科 3,383 2,175 1,816 3,991 1.18 1.18 水産科 200 253 0 253 1.27 1.53 家庭科 1,749 0 2,370 2,370 1.36 1.27 理数科 45 45 0 45 1.00 - 合 計 26,368 16,358 14,910 31,268 1.19 1.17
(定時制合計) 注 : 別科を含む
学科名 定員 志願者数 倍率 昨年度
倍 率男 女 計 昼間 普通科 20 12 4 16 0.80 1.20 農業科 490 368 47 415 0.85 0.89 家庭科 379 0 268 268 0.77 0.73 小計 889 380 319 699 0.79 0.83 夜間 普通科 797 353 378 731 0.92 0.86 工業科 470 370 0 370 0.79 0.96 商業科 280 64 74 138 0.49 0.70 小計 1,547 787 452 1,239 0.80 0.86 別科 245 156 0 156 0.64 0.54 合計 2,681 1,323 771 2,094 0.78 0.83
第2節 現職教育計画
教職員の資質向上に関する本県教職員の現職教育計画は、
文部省、県教育委員会主催のものをはじめ、各種研究団体主
催のもの等、数多く実施された。そのうち、他の節に掲載さ
れたものを除いて、各種の講習会、講座、実技講習会、研究
奨励、海外教育事情視察派遣等について、その概略を述べる。
1 高等学校教務担当者講習会
高等学校における教務にかかわる職務内容について、研修
を行ない、本県高等学校教育の充実発展に資した。
(1) 主 催 福島県教育委員会
(2) 期日および会場
〇 5月22日(月)〜23日(火) 2日間
福島女子高等学校 (県北地区)
安積女子高等学校 (県南地区)
〇 5月24日(水)〜25日(木) 2日間
会津女子高等学校 (会津地区)
浪江高等学校 (浜通り地区)
(3) 参加対象
教務係主任等、講習内容にかかわる職務を担当している
もの。
(4) 講 習 内 容
1) 教育課程の編成と実施について
〇 課程や学科の特色、生徒の能力、適性、進路を的確に
とらえること。
〇 類型制の趣旨についての共通理解をはかること。
〇 年間授業時数を確保すること。
〇 改善のための組織を整え、資料の活用をはかること。
2) 特別教育活動について
〇 ねらいを的確にとらえ、正しく位置づけること。
〇 問題点を発見し、改善の方向を探ること。
〇 クラブ活動を効果的に実施すること。
3) 生徒指導要録について
〇 記載事項を簡明に記入し、公簿としての性格を明確に
すること。
〇 指導要録の取り扱いを適正化すること。
4) 学習指導―学力差に応ずる指導―
〇 生徒の実態のはあく
〇 指導計画の吟味―指導目標の確認―
〇 指導課程の合理化
〇 指導技術の改善
〇 授業時数の確保
5) 生徒指導
〇 生徒指導についての共通理解を深めること。
〇 生徒指導の組織や計画を充実すること。
〇 問題行動や非行の予防、早期発見、治療に努めること。
〇 中学校との関連、純潔教育等
6) 進路指導
〇 進路指導計画
〇 ホームルームの充実
7) 現職教育
〇 研修の必要性
〇 校内研修の進め方
〇 現職教育の問題点
2 校長・教頭等研修講座
校長および教頭等に対し、学校の管理運営、学習指導など
の諸問題について研修を行ない、その識見を高め、指導力の
向上をはかることを目的として開かれた。
(1) 主 催 文部省
(2) 会 場 国立教育会館、国立中央青年の家