教育年報1967年(S42)-078/194page
握も効率的に行なわれるようになった。
(エ) 児童は学習のしかたがわかり、意欲的に学習にと
りくむ態度ができてきた。また学習訓練により児童
の基本的学習態度が身についてきた。
4) 郡山市立開成小学校
ア. 校長 神野忠雄
イ. 研究主題 「教科の本質に基づき、児童の主体的な
学習態度を確立させるために授業の体質改善をどのよ
うに改善すればよいか」そのため、問題意識をもち、
研究の効率化を図るため、次のような内容を整えて研
究を深めた。
(ア) 教師自身の研究を推進する。
・ 各種研究会、大会、先進校への参加
(イ) 指導法の研究につとめる。
・ 教材研究と指導過程の研究
・ 個別化の配慮……子どもを生かすくふう。
・ 発問、助言の研究……子どもに自信と勇気をもた
せる。
・ 意欲、問題意識をもたせる。
・ 板書とノート指導
(ウ) 学習訓練
・ 話し合い活動を活発にし、思考力を洗練する。
(エ) 学習のしかた、家庭学習のさせかた
(オ) 生活指導
・ 学級づくりをとおして望ましい人間関係の育成に
つとめる。
ウ. 成 果
国語、算数、図工、特活、特殊学級の各科研究部と
も担当教科の研究部員の授業、教育庁、教育事務所の
指導主事の実地授業を中心に研究を深め実績をあげた。
5) 須賀川市立小塩江小学校
ア. 校長 村越幸司
イ. 研究主題 「主体的学習態度を育てる指導はどうし
たらよいか」
研究領域として、国語、算数、学級会活動をあげて
いる。
ウ. 成 果
(ア) 研究組織が改善された。
(イ) 主体的学習の理論的研究および授業の実施と保護
者の啓蒙(方向確認と実践の段階)がよくできた。
(ウ) 学習指導計画案と学習指導の形式の改善がよくな
された。
(エ) 予習的課題の研究がよくなされた
・ 予習的課題の提示のし方、・分析
・ 予習的課題と指導過程の研究
(オ) 学習訓練がたいへんよく行なわれるようになった。
・ 基礎的学習訓練 ・ 一般学習訓練 ・ 教科学習訓
練、がよくなった。
(カ) 主体的学習の定着と転移および教科、教材の本質
的研究がよくなされた。
(キ) 学級会活動の運営がよくできるようになり、児童
の発表力がおう盛になった。
6) 田村郡滝根町立滝根中学校
ア. 校 長 鈴木淳
イ. 研究主題 「教科の本質に基づく学習方法訓練によ
る授業の体質改善」
ウ. 成 果
主体的学習態度ができるように授業の体質をどう改
善したらよいかの視点に立ち研究を進めた。
(ア) 全般的
話し合いの機会が意識的に多くなり、学校経営の
全般にわたって関心が高まり、改善への意見をもつ
ようになってきた。
(イ) 教師
教科教材の目標、内容の研究が進められ、教科の
特質の理解と教材内容の精選が図られ、指導ポイン
トの軽重がつかめるようになってきた。また、学習
指導法が多様化し、指導技術が向上し、一方的授業
からの脱却を意欲的に進めている。
(ウ) 生徒
生徒は問題意識や意欲がもてるように、予習的課
題を生徒が自ら求める課題として受けとめるように
なり、個人学習の習慣が身につきつつある。
(エ) 学級経営
学級差はあるが、学級経営が全般的に向上し、生
徒の活動の場がより多くなり、好ましい方向に進ん
でいる。
7) 白河市立第二小学校
ア. 校 長 根本芳之助
イ. 研究主題 「教科の本質に基づき、児童の主体的学
習態度を確立させるためには、授業の体質をどう改善
すればよいか。
〇 児童の主体的学習態度を確立するにはどうしたらよ
いか。
〇 基礎、基本的事項を徹底させるにはどうしたらよい
か。
ウ. 成 果
はじめに社会科にしぼって主体的な学習、指導過程
の改善と授業の構造化について意欲的な研究を進め、
共通意識に立ってから、教科を国語、社会、算数、理
科、特殊学級指導にひろめ、それぞれの教科、学級の
予習的な課題と主体的な学習、思考力を高める指導の
実際等について、授業研究を中心に、毎学期に校内研
究会をひらいて研究内容の充実にあたった。
(ア) 4教科を切り離して研究を進めるという意識でな
く全人教育の立場に立って推進する心構えをもった。
(イ)児童の実態が主幹的、積極的な態度に欠けていた
ので全職員が問題点の解明にあたり、第二学期の授
業に著しい成果をみた。
(ウ) 基本的事項のおさえかた、学習訓練ののぞましい
あり方について、研究授業を中心に理論的な研究か
ら、指導過程の中での強化のしかたについて実績を
あげた。
8) 東白河郡矢祭町立矢祭中学校
ア. 校 長 藤田清
イ. 研究主題 「課題にとりくませる学習指導法」