教育年報1967年(S42)-081/194page
6 県立学校研究指定校
(1) 目 的
本県県立学校生徒の学力向上を図るため、特に各教科の
学習指導に関する研究を通して、現職教育の充実の観点に
立った実践的研究を委嘱する。
なお、その研究成果を広く県内各学校等に普及し、本県
の学力向上に資する。
(2) 研 究 期 間
昭和42年4月から昭和43年3月までの1年間。ただし、
2年継続が望ましいので、研究の進ちょく状況および当該
学校の希望等により必要と認められる場合、昭和43年もひ
きつづいて指定する。
(3) 研究指定校(いずれも新規指定)
福島女子高等学校 安達高等学校
安積女子高等学校 原町高等学校
相馬農業高等学校 喜多方工業高等学校
喜多方商業高等学校 郡山ろう学校
(4) 研 究 主 題
各学校、各教科(科目)に共通するものとして、次の主
題を設定し、各校では、実情に即して、より具体的な小テ
ーマに展開して、研究を進めるようにした。
1) 個人差、能力差に応じた学習指導はどうしたらよいか。
2) 教材の精選はどのように進めたらよいか。
(5) 各校の研究教科(科目)およびテーマ
〇 福女高
芸術科 (音楽)
「音楽教室における施設課備とその活用」
芸術科 (美術)
「教材の精選という立場から、新教材の導入とその指
導」
〇 安達高
社会科 (政治経済、日本史、地理)
「学力向上をはかるための学習指導計画をいかにした
らよいか」
英語科
「学力向上をはかるための学習指導計画をいかにした
らよいか」
〇 安 女 高
理科 (生物)
「生物学習における帰納的な思考力の育成指導につい
て」
家庭科 (家庭一般)
「食生活の経営」
(5) 本年度の視学委員とその視察について
〇 原町高
数学科 (数学1)
「数学1の教材を精選することにより、能力差に応じ
た学習指導をするにはどうすればよいか」
国語科
「本校の生徒は古文の読解の上でどういうところに困
難を感ずるか」
〇 相馬農高
農業科 (畜産)
「本校における農業自営者養成めための畜産学習の指
導について」
〇 喜多方工高
工業科 (電気)
「電気理論の学習指導はどのようにしたらよいか」
理科 (化学)
「思考力を育てるための学習指導法の様式と形態はど
のようにしたらよいか」
〇 喜多方商高
商業科 (事務機械)
「効果的学習指導法はどうあるべきか(能力のある生
徒の指導、能力の低い生徒の指導を中心として)」
〇 郡山ろう学校
国語科
「口語力を高めるための指導法」
以上のうち、原町高の数学科と国語科、および喜多方商高
の商業科は本年度1年間で研究を終了するが、他は43年度ま
で継続研究することになっている。
県視学委員の学校訪問
(1) 視学委員設置の目的
本県の現職教育および学校における教育活動のあり方に
ついて専門的な見地からの援助を得て、児童・生徒の学力
向上対策の充実を図るため、福島県視学委員を設ける。
(2) 任 務
県教育委員会(以下委員会という)の計画に基づいて、
次のことを行なう。
1) 本県の現職教育のあり方について教育長の諮問に応ず
る。
2) 本県の小・中・高等学校を訪問し、教育活動のあり方
について教職員の指導助言にあたる。
(3) 委 嘱
本県内の学識経験者の中から教育長が委嘱する。
(4) 任 期
委嘱された日から当該年度末までとする。
委員の職・氏名 担当部門 関係教育事務所 期日 視察校 福島大学教授
佐藤俊太郎算数・数学 相馬 11月5日(日)、11月6日(月)、11月7日(火) 金房小、向陽中、小高工業高 福島大学教授
田中孝之学習指導 両沼 10月11日(水)、10月12日(木)、10月13日(金) 宮下小、柳津小、坂下一中