教育年報1967年(S42)-083/194page
ている。
(6) 資料のもつ道徳的価値の分析がじゅうぶんでなく、資料
に流された展開になりやすい。
(7) 道徳性の評価に困難を感じている。
これらの問題を解決するため、昭和42年度においては、特
に、次のような「道徳教育の努力重点目標」を設定した。
(1) 昭和41年度努力事項の反省をじゅうぶんいかし、それに
とづく継続的な実践によって、指導の充実を図るよう努力
する。
(2) 各学年の指導の重点を明確にし、児童・生徒の道徳性の
実態に即して、効果的な指導をすすめる。
(3) 指導計画を整備充実し、意図的・計画的な指導をいっそ
う促進する。
(4) 指導過程の改善を図り、指導の効果をたかめる。
(5) 指導資料の整備充実をいっそう促進し、その活用につと
める。
(6) 道徳性の評価のしかたについての実践を深める。
等に力を入れ、特に、次の諸点について努力する。
(1) 道徳教育の全体計画を改善し、その活用を図る。
〇 道徳教育の全体計画を明確にする。
〇 道徳教育の方針を明確にする。
〇 道徳教育の学年目標や学年のおもな指導内容を明確にす
る。
〇 教育課程の各領域・教育課程以外の教育活動の中で行な
われる道徳教育のすすめかたや、相互の関連を明確にす
る。
〇 学校で行なう道徳教育と家庭・社会で行なう道徳教育と
の関連を明確にする。
(2) 道徳の時間の指導過程の改善を図る。
〇 主題のねらいに即した指導過程をくふうする。
〇 道徳の時間の性格に即した指導過程をくふうする。
(3) 道徳の時間の資料の整備と活用につとめる。
〇 資料の果たす役割りを正しく理解する。
〇 資料の再構成をはかる。
昭和42年度においては、道徳教育の推進をはかるため、次
のような講習会・研究会が開催された。
(1) 小学校教育課程研究集会道徳部会
1) 研究主題
「道徳の時間の効果的な指導過程の研究」
2) 期 日
10月11日・12日 (2日間)
3) 会 場
双葉郡富岡町立富岡第二小学校
(2) 中学校教育課程研究集会道徳部会
1) 研究主題
「日常生活の基本的行動様式の効果的な指導法につい
ての研究」
2) 期 日
9月27日・28日 (2日間)
3) 会 場
福島市公会堂
福島文化服装学院
(3) 小学校・中学校教育課程研究発表大会
1) 期 日
小学校 11月20日・21日・22日 (3日間)
中学校 11月16日・17日・18日 (3日間)
2) 会 場
国立教育会館その他
3) 概 況
本県からは、小・中学校とも2名ずつ参加し、全国共通
問題および都道府県問題を中心にして研究協議を行なった。
(4) 東日本地区道徳教育指導者講習会への参加
1) 期 日
6月7日・8日・9日 (3日間)
2) 会 場
岐阜市養心会館
岐阜市岐阜合同庁舎
3) 参加範囲・参加者
東部地区(北海道・東北・関東・甲信越・静岡)の小
・中学校の校長'教頭のうち都道府県教育委員会の推せ
んするもの。本県よりの参加者は9名。
4) おもな講習内容
〇 道徳教育の諸問題
〇 道徳教育の全体計画、他領域との関係
〇 道徳の年間指導計画
〇 道徳の指導方法 (「指導資料」の活用など)
(5) 道徳教育福島県講習会の開催
1) 趣 旨
小学校および中学校における道徳教育の充実徹底を期
するため、道徳教育に関する基本問題および指導上の諸
問題を解明し、教職員の資質の向上をはかることを目的
とする。
2) 主 催
文部省
福島県教育委員会
3) 主 題
〇 道徳教育の全体計画・他領域との関係
〇 道徳の年間指導計画
〇 道徳の指導方法 (「指導資料の活用」を含む。)
〇 「読み物」を利用した効果的な指導
〇 授業研究
〇 その他
4) 会場・期日
〇 信夫教育事務所 福大附属小 8月 7・ 8日
山木屋小・中 11月 7日
〇 伊達教育事務所 伊達小・保原小 8月 1・ 2日
掛田中・梁川中 9月 6日
〇 安達教育事務所 油井小・安達中 8月 7・ 8日
11月17日
〇 郡山教育事務所 橘小・行健小 8月 9・10日
行健中 10月 9日
〇 岩瀬教育事務所 須賀川二小・仁 8月 9・10日
井田小・大東中 9月25日
〇 西白河教育事務所 白河一小 8月 9・10日
表郷二小 11月14日
〇 東白川教育事務所 棚倉小・石井小 8月10・11日