教育年報1967年(S42)-138/194page
第2日目には「地域視聴覚ライブラリーの振興策について」
という主題によって全体会がおこなわれた。特に地域視聴
覚ライブラリーの振興のためにはライブラリーの公立化が
前提になることから、資料、「地域視聴覚ライブラリーの
性格と設置(協議会の準則)」を中心として熱気あふれる研
究討議がなされたことは、まことに喜ばしい。これを機会
に協議会方式による地域視聴覚ライブラリーができること
と思われる。
11 県視聴覚ライブラリーの状況
(1) フイルム所有状況 (本数)
種別 所有 41増減 損傷分 使用可 県備品 420 +18 13 407 U.S.I.S 258 -37 23 235 県選管 129 +3 13 116 新生活 13 1 12 計 820 -16 50 770
(2) 文部省企画録音教材
所有本数 952本
42年度増加分 59本
42年度再録本数 530本
(3) フイルム利用状況
1) 学習者数と利用回数
年間 56,809人、690回、1,367本
2) 使用会場
会場 使用回数 % 公民館 209 30.3 学校 286 41.4 集会場 109 15.8 幼稚園 12 1.7 私宅 39 5.7 野外、その他 35 5.1
3) 学習者の層
層 利用回数 % 層 利用回数 % 小学校 80 11.6 青少年団体 19 2.8 中学校 9 1.3 婦人団体 35 5.1 高等学校 95 13.8 成人団体 84 12.1 青年学級 64 9.3 PTA 27 3.9 婦人学級 83 12.0 一般大衆 122 17.7 社会学級 35 5.1 指導者研修 37 5.4
12 各種教育映画巡回利用
(1) 科学技術映画
1) 趣 旨
科学技術映画の利用を効果的にし、科学技術の振興に
資する。
2) 期 間
昭42・5・2〜43・2・30
3) 参加人員等
9,743人 31会場 46回
(3) 文化財映画(第7節文化財保護の項掲載)
13 県内地域視聴覚ライブラリーの状況
県内地域視聴覚ライブラリー数は31でその内訳は学校関係
が9、社会教育関係が6、学社共同が16である。そのうち公
立化されているライブラリーは1で、他は任意設置となって
いる。
地域ライブラリーの概況
ライブラ リー数 職員 予算(千円) フィルム本数 映写機 公費 公費外 その他 16ミリ 8ミリ 16ミリ 8ミリ 31 83 7,134 11,799 18,933 4,465 1,839 73 56
今後、教育活動が活発になるにつれて、学校教育、社会教
育の各分野で視聴覚的手法による教育が活発になってくるこ
とは今さら言うまでもない。そのためには地域視聴覚ライブ
ラリーの施設設備が充実され、その機能がじゅう分発揮され
るようにしなければならない。そのためには適正規模のライ
ブラリーの設置が必要になってくる。この意味で、本県地域
視聴覚ライブラリーの設置規模や対象等について今後じゅう
分検討されなければならないであろう。
第6節 芸術文化
1 概 況
科学技術の急速な進歩やマス・コミの発達により、人間性
の喪失が問題である現状社会では、芸術文化の振興は非常に
重要な役割を果たすことになる。
創造性豊かな県民づくりと文化的香り高い県土の建設をめ
ざして、本年度は特に
〇 県民の文化水準の向上
〇 県民のすぐれた芸術文化活動の保護育成
〇 文化施設・設備の整備
につとめてきた。
これらを通じて、県民の芸術文化めの創造活動や鑑賞の機
会への参加は、漸次増加し盛んになりつつある。
また、へき地の文化振興については、合唱団の辺地巡回公
演も第3年目となり、ようやく軌道にのり巡回地域へ多くの
刺激と効果をもたらしている。
しかし、文化施設の整備は、県立文化センターの建設が計
画されつつある現状で、県下の市町村では未だしの状態であ
るから、今後大いに努力する必要がある。
2 第21回福島県総合美術展覧会
(1) 日 時
昭和42年6月13日〜6月20日
(2) 会 場
須賀川市体育館 須賀川第一小学校講堂
(3) 応 募 数
区分 公.・募 招待依嘱数 総陳列数 総搬入数 搬入数 陳列数 第1部日本画 5,656 46 16 62 72 第2部洋画 323 135 50 185 373 第3部彫塑 5.2 28 19 48 71 第4部工芸 26 26 16 42 42 第5部書 213 156 36 192 249 計 670 392 137 529 807