教育年報1968年(S43)-020/197page

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  地域類型別、学校規模別にみた学力はつぎのとおりで

ある。

 ア. 小学校5年
教科 県平均 市街地 市街地以外 大規模 中規模 小規模
国語 58.6 65.4 56.8 62.4 56.0 59.7
算数 52.7 60.8 48.1 56.8 53.8 51.8

  (ア)市街地と市街地以外を比較すると、国語・算数と

   も市街地の学力が高い。

  (イ)市街地と市街地以外の学力の差をみると、国語は

   8.6、算数は12.7で、算数のひらきが大きい。

  (ウ)学校規模別にみると、国語・算数とも大規模校が

   最も高い。算数では、以下中規模校、小規模校の順

   で低くなっているが、国語では、小規模校・中規模

   校の順で低くなっている。

  (エ)標本校の少ない地域類型および学校規模について

   はさらに検討する必要がある。

 イ. 中学校2年
教科 県平均 市街地 市街地以外 大規模 中規模 小規模
国語 56.0 62.8 51.6 58.9 54.6 46.5
数学 60.8 70.7 54.1 71.9 53.0 50.3

  (ア)市街地と市街地以外を比較すると、国語・数学と

   も市街地の学力が高い。

  (イ)市街地と市街地以外の学力の差をみると、国語は

   11.2、数学は16.6で、数学のひらきが大きい。

  (ウ)学校規模別にみると、国語・数学とも大規模校が

   最も高く、以下中規模校・小規模校の順に低くなっ

   ている。

  (エ)標本校の少ない地域類型および学校規模について

   は、さらに検討する必要がある。

3) 学校間の学力のひらき

  標本校の学校平均点の最高と最低およびその差はつぎ

 のとおりである。

 ア. 小  学  校
教科 県平均 最高 最低
国語 58.6 77.1 37.1 40.0
算数 52.7 75.0 31.7 43.3

 イ. 中  学  校
教科 県平均 最高 最低
国語 56.0 67.8 38.5 29.3
数学 60.8 77.6 36.1 41.5

   小学校についてみると、国語・算数ともかなりの学校

  差がみられる。いずれの教科も学校間の平均点の差は40

  点台で、算数がややひらきが大きい6

   中学校では、数学のひらきが40点台で相当の差がみら

  れるが、国語ではその差がやや小さく29.3である。

   第7節 教職員の給与

 1 給与制度改正の概要

 昭和43年度においては、前年度に引き続いて人事委員会の

給与勧告に基づく給与改定が行なわれたが、その引き上げ率

は8.0%である。

 改定内容は、初任給の引き上げを主とするベースアップを

行ない、改定年月日も前年より1ヶ月早く、7月1日から適

用された。

 諸手当の改正では、

(1) 通勤手当の最高支給額が3,600円に引き上げられるとと

 もに、交通用具の使用と交通機関の利用の双方を併用して

 通勤する者に対しても、手当が支給されるようになった。

(2) 寒冷地手当の支給額(基準額)が、定率分と定額分の2

 つにより算出されるようになり、生活給的性格に改められ

 (附加定額)も額が増額された。

  また、支給地域の拡大がはかられた。

   3 級 地    →    4 級 地

     田村郡船引町・石川郡平田村



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