教育年報1968年(S43)-078/197page

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2) 学校長  長嶺寿美

3) 研究主題

  「主体的学習態度を育てるための指導過程をどうすす

 めたらよいか。」

4) 研究の概要

  授業体質改善の基本的条件として、3本の柱を条件と

 して設定し研究をすすめる。

 ア. ひとりひとりの児童全体が積極的に授業に参加でき

  るようにする。

   レデネスを高める問題……予習的課題

 イ. 学習のしかたがわかって、進んで学習できるように

  する。

   学習方法技術………………学習訓練

 ウ. 学習したことが常に主体的にたしかめながら学習で

  きるようにする。

   学習の場として……………ノート作り

5) 研究の成果

 ア. 児童の授業、生活活動が自主的協力的になった。

 イ. 予習的課題の引き出しによって家庭学習に対すると

  りくみが変わった。

 ウ. 思考の場、確かめの場、練習の場としてのノートづ

  くりが機能的になされるようになった。

 エ. 新しい課題解決にせまられたとき、既有の学習経験

  をもとに解決方法を探索するようになった。

1) 学校名  福島県いわき市立湯本第一小学校

2) 学校長  高木百枝

3) 研究主題

 ア. 県共通主題

  (ア)教科の本質に基づき、児童生徒の主体的学習態度

   を確立させるために、授業の体質をどう改善したら

   よいか。

 イ. 本校主題(国語・理科)

  (ア)授業の体質を改善するために、学習訓練とたしか

   め、をどのように充実させたらよいか。

  (イ)ひとり立ちのできる言語学習の指導と、生活訓練

   をどのようにしたらよいか。(特殊)

4) 研究の概要ならびに成果

 ア. 研究概要

  (ア)たしかめの充実 ―〇教材分析  〇発問・助言

             〇板書・ノート

  (イ)学習訓練―〇生活訓練 〇学習の基礎訓練

   〇話し合いのし方 〇教科、教材に即した学習のし

   方……………(国語・理科)

  (ウ)ひとりだちのできる言語学習………(特殊)

 イ. 研究の成果

  (ア)授業の中で勝負する基本態度のもとに実践研究を

   累積し、二年間の苦しい日々は、今や、やってよか

   ったという実感と、授業に対する自信ができ教材研

   究を通しての連帯感と、児童の主体的変容。

1) 学校名  双葉郡双葉町立双葉中学校

2) 学校長  矢沢一

3) 研究主題 「学習意欲を高めるための指導法」

4) 研究の概要ならびに成果

  ア. 研究仮説

    教材構造化と授業の組織化をはかり授業の体質を改

   善することによって生徒の学習意欲を高めることがで

   きる。

  イ. 概  要

    教材の構造化をはかり教科の本質をとらえ授業のし

   くみを改善し指導技術を授業研究の中にもとめて推進

   してきた。第二年度は更に生徒の主体性を確立する学

   習訓練に重点をおき授業の質を高めることに努力して

   きた。

  ウ. 成  果

    教科の本質と教材のもつねらいを明確にして指導の

   科学性を見出し、生徒の意欲を高める学習にとり組む

   ことにより、生徒は1時間の授業において常に、問題

   意識をもち思考が論理的になり、直観力・洞察力が増

   し学習態度が意欲的に積極性と協力性がみられるよう

   になった。

    家庭学習・生活訓練の基本的事項の習慣化も事象に

   対して適応の度合いが早くなった。

1) 学校名  相馬郡小高町立金房小学校

2) 学校長  岡清明

3) 研究主題

  既知事項をもとにして、次の段階へと考えさせるため

 には、どう指導したらよいか。

4) 研究の概要ならびに成果

  ア. 授業研究 〇42年度は学期1人1同ずつ、43年度は

   は年間1人2回の研究授業を実施。

  イ. その他の研究 〇学級経営の計画と実践について

   〇諸調査と分析の研究  〇課題学習の研究

   〇生徒指導の研究

   〇各種研究会への積極的な参加と他校視察等

  ウ. 成  果

   (ア)学校経営全般について、その方針、方策があきら

    かになった。

   (イ)職員全体の一致協力の態勢ができた。

   (ウ)地域社会の学校教育に対する関心が高まり、PT

    Aの活動も活発になった。

   (エ)実証授業を重ねる間に、教材の精選ができた。

   (オ)指導過程段階を区分し、発問や資料活用等を意図

    的にした結果、思考の場が位置づけられた。

   (カ)学級会活動においては、討議の方法や技術が身に

    つき、実践化への高まりが見られた。

   (キ)「学習の手引き」は、課題学習に大へん役立った。

        県立研究学校

(1) 目 的

  本県県立学校生徒の学力向上を図るため、特に各教科の

 学習指導に関する研究を通して、現職教育の充実の観点に

 役立った実践的研究を委嘱する。

  なお、その研究成果を広く県内各学校等に普及し、本県

 の学力向上に資する。

(2) 研究期間

  昭和43年4月から昭和44年3月までの1年間とする。

  なお、下記研究学校はすべて昭和42年度より継続して研



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