教育年報1968年(S43)-098/197page
福島県立養護学校平分校教諭 佐藤則子
4 研究指定校
(1) 文部省特殊教育教育課程研究指定校(特殊学級)
1) 指定 昭和43年5月15日
2)指定校 郡山市立芳山小学校
3) 期間 2カ年間
第10節 特別教育活動・
学校行事等
1 特別教育活動
特別教育活動の指導にあたっては、「学校教育」の各教科
指導の重点でとりあげ、特別教育活動の本質にてらして、正
しい指導をするように努めてきた。
本年度において、特別教育活動の改善充実を図るための主
な行事は下記のとおりである。
(1) 小学校教育研究協議会特別教育活動部会
1) 研究問題
特別教育活動における教師の役割について
―特に助言について―
2) 主催 県教育委員会、県小学校教育委員会、関係市町
村教育委員会
3) 期日 地区 昭和43年7月24日
県 昭和43年10月14日〜15日
4) 会場 地区 各教育事務所ごとに設定する。
県 信夫郡吾妻町立野田小学校
(2) 中学校教育研究協議会特別教育活動部会
1) 研究問題
ア. クラブ活動において、自主的・積極的に活動させる
には、計画や実施をどのようにしたらよいか。
2) 主催 県教育委員会、県中学校教育委員会、関係市町
村教育委員会
3) 期日 地区 昭和43年7月25日
県 昭和43年9月25日〜26日
4) 会場 地区 各教育事務所ごとに設定する。
県 郡山市立郡山第五中学校
(3) 中学校教育課程研究発表大会への参加'
11月14日〜16日、東京で開催された研究発表大会に本県
からは、教諭・佐藤正(石川中)、教諭・古川憲男(旭田中)
が参加し、全国的視野に立って研究協議をした。
県 視 学 委 員
(1) 視学委員設置の目的
本県の現職教育及び学校における教育活動のあり方につ
いて、専門的な見地からの援助を得て、児童・生徒の学力
向上対策の充実を図るため、福島県視学委員を設ける。
(2) 任務
県教育委員会の計画に基づいて、次のことを行なう。
1) 本県の現職教育のあり方について、教育長の諮問に応
ずる。
2) 本県の小・中・高等学校を訪問し、教育活動のあり方
について教職員の指導助言にあたる。
(3) 委 嘱
本県内の学識経験者の中から教育長が委嘱する。
(4) 任 期
委嘱された日から当該年度末までとする。
(5) 本年度の視学委員
福島大学教育学部附属小学校 教頭 長谷川磐雄
〃 教諭 添田三郎
〃 教諭 鈴木保男
〃 教諭 四家一美
2 学校行事等
学校行事等の運営については、まず諸種の行事を学校行事
等の目標に照らして精選し、全人教育の立場から他領域との
関連を考えた指導計画を立てるようにし、指導してきた。
各学校においては、地域や学校の実情に応じて、教育的効
果をじゅうぶんあげることのできる内容のものを実施するよ
うにしている。指導にあたっては、教師の共通理解と協力を
得、児童・生徒の積極的な参加によって、自主性を高め、集
団の中での個人指導、指導結の評価などに重点をおいて努力
している。
特に、本年度は、修学旅行のあり方について、文部省通達
に基づいて、市町村教委ならびに学校を指導した。また、現
在の修学旅行は、いろいろな問題をもっているので、県下の
小・中学校における修学旅行の実態を知るために下記の実態
調査を行なった。
1.実施校数ならびに実施率
2.実施の時期
3.コース
4.日 程
5.児童・生徒の参加率
6.経費ならびに支弁の方法
7.出発ならびに帰着時刻
8.交通機関
9.乗車船の通算時間
10.見学のための所要時間
11.その他、修学旅行実施上の問題点
なお、学校行事等に関する研修として、教育課程研究学校
行事等部会を設け、多くの参加者を得て活発に討議した。
第11節 学校図書館
1 概 況
本年度も、文部省では例年どおり、学校図書館司書教諭講習
を実施するとともに、学校図書館研究協議会を開催した。
学校図書館は、教育課程に位置づけられた教育活動であるに
もかかわらず、その運営上いろいろの問題を含み、学校教育
の中に必ずしも明確に位置づけられていない。そこで、小学
校教育課程改訂の時期にあたり、その位置づけを明確にし、
学校図書館の効果的運営について、積極的に態度を示してい
る。