教育年報1968年(S43)-099/197page
このような、「教育課程の展開に寄与し、学習指導の効率
化をめざす」学習センター的性格を有する学校図書館の活動
は、本県においても、ますます関心がもたれ、その効果も大
いに上がってきている現状である。
特に、読書による、豊かな人間形成に資する学校図書館教
育の重要性については、ますます強調され、各学校において
も、読書指導を重視して指導にあたっている。
それは、学校図書館協議会主催の読書感想文コンクールの
応募数の多いことをみてもわかる。
なお、学校図書館の施設・設備や各種資料の整備・充実度、
その組織や活用度については、漸次向上しつつあるものの、
やはり地域差、学校差がみられるので、この点についてはじ
ゅうぶん検討しなければならない問題点である。
また、いわゆる「学校司書」の公費化については、司書教
諭の取り扱いとともに、国でも検討を進めており、学校図書
館協議会でも、その身分の保障や待遇の改善をめざして強力
な運動を展開して来た。県においても、司書手当の一部とし
て、補助金が数校ずつ逐次配分されるようになっているが、
さらにこの面の施策の促進が望まれる。
2 学校図書館研究協議会
(1) 目 的
小学校、中学校及び高等学校の学校図書館運営に関する
諸問題について研究協議し、教育課程の効果的な実施に資
する。
(2) 主 催 文部省
(3) 期 間 昭和43年12月12日(木)、13日(金)
(4) 会 場 国立教育会館
(5) 本県からの参加者
小学校部会
猪苗代町立猪苗代小学校長 佐藤稔
中学校部会
猪苗代町立猪苗代中学校長 佐藤勝
福島県教育庁北会津教育事務所指導主事 円山正衛
高等学校部会
福島県立猪苗代高等学校長 藤井勇
3 第19回福島県学校図書館研究大会
(1) 研究主題
「教育課程の中で、学校図書館をどのように役だたせる
か。」
「人間形成のための読書指導は、どのようにすればよい
か。」
(2) 主 催
福島県教育委員会 須賀川市教育委員会
福島県学校図書館協議会
(3) 期 日 昭和43年10月30日
(4) 会 場
須賀川市立第三小学校
須賀川市立第三中学校
(5) 分科会ならびに司会者、助言者、発表者
◇第一分科会
・テーマ 「教科指導に直結する学校図書館の効果的な利
用について」
・司会者 宗像竜雄(須賀川二小)
・助言者 田崎富雄(岩瀬教育事務所指導主事)
鈴木信男(津島小)
・発表者 大竹裕(安子島小)
猪狩俊夫(湯本一中)
◇第二分科会
・テーマ 「学校図書館の効果的な運営のための組織と係
り職員の活動について」
・司会者 横田子之二(川東小)
・助言者 佐久間重(山戸田小)
・発表者 大越智恵子(坂下小)
平林猷聖(伊達中)
◇第三分科会
・テーマ 「図書及び図書以外の資料整理上の諸問題につ
いて」
・司会者 佐藤秀夫(天栄中)
・助言者 吉田直義(矢吹中)
下山政一(荒井小)
・発表者 田野入重徳(八幡小)
芳賀甲(若松二中)
◇第四分科会
・テーマ 「読書指導の計画とその具体的方法について」
・司会者 佐藤セイ(西袋中)
・助言者 水戸亥三郎(岩瀬教育事務所指導主事)
大滝真永(沢田中)
・発表者 小沢次夫(余目小)
八代喜代子(白河中央中)
(6) 講 師
全体指導 福島県教育庁指導主事 宇田哲雄
記念講演 「学校教育と学校図書館」
東京大学助教授 裏田武夫
第12節 教育研究団体
1 福島県小学校教育研究会
(1) 財政及び組織の状況
役職名 氏名 在勤校 会員数 昭和43年
度決算額左の内県
費補助額会長 沼崎忠蔵 福島一小 副会長 村上四郎 保原小 〃 伊藤竹雄 橘小 8,200 円
4,168,000円
1,700,000〃 滝川誠五郎 行仁小 〃 西牧清富 小名浜一小 監事 鈴木義雄 田島小 〃 渡辺明孝 須賀川二小 〃 吉田基 請戸小 理事 八島詮 桜丘小 〃 高田進 清水小 〃 菅野忠雄 松川小 〃 富塚終吉 吉井田小 〃 鈴木正孝 福島三小 〃 堀内鉄雄 行健小 〃 油井シゲ 箱崎小 〃 伊藤良策 金谷川小 〃 阿曽佐重 三河台小