教育年報1968年(S43)-166/197page

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(3) 組合員動態統計調査

  毎年公立学校共済組合本部が、長期給付所要財源率算定

 のための基礎資料を把握することを目的として計画実施す

 る調査である。

  調査は現在者と脱退者に分けて行ない、現在者について

 は全組合員の5%を抽出し、末尾の数字13、33、53、73、

 93に該当する者を、脱退者については昭和43年12月31日迄

 に退職、転出した者を対象として調査した。

(4) 年金額の改定

  昭和42年度と昭和43年度の二回にわたり年金の増額改定

 があり、昭和42年度は483件、昭和43年度は351件の仮想

 給料を決定し本部に進達している。なお、参考までに増額

 率を示すと次のようになっている。
年金額の改定年金額の改定

(5) 恩給の支払い及び受給者の管理

  教育関係職員(裁定事務の専決権が教育長にあるもの)

 の普通恩給、扶助料、退隠料及び遺族扶助料等いわゆる年

 金たる恩給の裁定及びこれに附随した恩給の支払事務並び

 に受給者の管理等恩給に関する事務で、昭和43年度におい

 て恩給の裁定をうけた者及び死亡その他の事由で受給権を

 失った者の概数は、次のとおりである。
恩給種別 裁定 失権
普通恩給 2人 55人
扶助料 25 36
退隠料 0 2
遺族扶助料 0 0
27 93

  恩給受給者への支払事務は、これまで県内居住者につい

 ては、各教育事務所で行ない、県外居住者については、本

 庁で、支払ってきたが、昭和43年10月渡しから行政の能率

 化を図るため恩給の支給額の計算及び作表を民間電子計算

 組織に委託して支給事務を全面的に本庁で集中管理するこ

 ことにした。

  昭和43年度における支給人員及び支給額の概数は、次の

 とおりである。
学校種別 普通恩給 扶助料 退隠料 遺族扶助料
小学校 1,804人 361,097千円 836人 85,401千円 39人 5,601千円 2人 95千円
中学校 455 123,729 119 15,800 25 3,564 3 212
盲ろう学校 4 1,194 8 1,086 1 36    
高等学校         12 2,039 4 413
教育委員会その他 70 10,347 38 3,357     2 131
2,333 496,367 1,001 105,644 77 11,240 11 851

(6) 恩給年額の改定

  「恩給法等の一部を改正する法律」 (昭和43年法48号)

 及び「福島県職員恩給条例の一部を改正する条例」(昭和

 43年福島県条例31号)の施行により、昭和43年10月分以降

 全受給者を対象とした増額改定を行なった。

  この増額措置は、受給者の年令により、次の区分に応じ

 て、昭和40年10月実施の仮定俸給年額(恩給年額の計算の

 基礎となる退職当時の俸給年額を現在の経済状態にみあう

 よう修正した額)に、その額に次の割合を乗じて得た額を

 加えたものを基礎として計算した年額に増額を行なった。

  70才以上の者               35%

   (昭和42年10月実施の改定額の実質5%増)

  65才以上70才未満の者並びに扶助料を受ける妻及び子

                       28.5%

   (昭和42年10月実施の改定額の実質7.1%増)

  65才未満の者(扶助料を受ける妻及び子を除く)

                       20%

   (昭和42年10月実施の改定年額の実質9.1%増)

  受給者が昭和43年10月以降、65才または70才に達したと

 きには、その翌月分以降その年額を改定することも昭和42

 年の改定と同じである。

(7) 退 職 手 当

  昭和43年度における退職手当の裁定、支給済額の概数は

 次のとおりである。
学校種別 人数 金額
小学校 253人 698,476,361円
中学校 167 406,961,499
盲ろう学校 7 10,869,363
高等学校 145 373,715,991
養護学校 5 309,666
教育庁 3 376,921
580 1,490,709,801



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