教育年報1969年(S44)-063/241page

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 として掲げる。

 1) 消防計画 (5)

  〇 消防計画は年度はじめにたてられているか。

  〇 防火対策委員会は学校の実態に即して組織されている

   か。

  〇 各職員の消防計画に対する職務内容が明らかにされて

   いるか。

  〇 各教室の火気取扱責任者はきめられているか。

  〇 防火対策委員会は定期的に開催されているか。

 2) 消火通報、伝達及び避難訓練 (5)

  〇 防火訓練、避難訓練の計画はたてられているか。

  〇 訓練は計画に基づいて実施されているか。

  〇 学級担任教師は常時人員を確認する措置をとっているか。

  〇 通報・伝達は児童、生徒に徹底しているか。

  〇 初期消火の訓練、児童・生徒の避難の態度はよく訓練

   されているか。

 3) 防火管理 (10)

  〇 火災警報器・消火器・避難用具等各種器具は整備され、

   かつよく管理されているか。

  〇 じん芥焼却場は整備されているか。

  〇 特別教室・物置・燃料置場などの整理整頓はゆきとど

   きよく整理されているか。

  〇 ストーブ・火ばちなど直接床上におくことなく、鉄板

   をしく等の措置をしているか。

  〇 冬期使用されるストーブの付近に常時水バケツを備え

   ているか。

  〇 火災警報・強風注意報・異常乾燥注意報等発令中の警

   備態勢は定められているか。(以下略)

(3) 本年度実施した防火診断の特色

 1) 各診断項目個々に診断し、各校の対策を要する箇所を

  明らかにした。

 2) 定期診断の実施期日を各市町村教育委員会ごと、5月

  1日、12月1日を中心に確実に実施するようにした。

 3) 東北電力、消防署その他関係機関の専門家を加え、電

  気配線・防火施設・設備等を総合的・科学的に診断した。

 4) 改善を要する箇所については、直ちに措置するよう指

  導を強化した。

 (4) 消火器具の設置基準

   消火器具の設置基準は次のようになっている。

 1) 消火器具の必要単位数の算定方法

  〇 1階の床面積÷200m2 = 1階の必要単位数(A)

  〇 2階の床面積÷200m2 = 2階の必要単位数(B)

  〇 調理室等大量の火気を使用する場所の床面積÷25m2 =

   必要単位数 (C)

  〇 電気設備(変圧器、配電盤等)のある場所の床面積÷

   100m2 = 必要単位数 (D)

  〇 危険物(重油)÷2,000l = 必要単位数 (E)

   (A) + (B) + (C) + (D) + (E) = 総必要単位数

 2) 簡易消火用具の単位数

  〇 水 漕

   容量190l以上で8lのバケツ6個あれば2.5単位

   容量80l以上で8lのバケツ3個あれば1.5単位

  〇 水バケツ

   容量8l

  〇 乾燥砂

   スコップを有する50l以上のもの1塊で0.5単位

   (注)ただし、簡易消火用具の能力単位の数値の合計数は

     全体の所要単位数の1/3以下とすること。

  〇 消火器の能力単位数〜消火器に明示されているが、泡

   消火器の場合次のようである。

   泡消火器 一般火災 約2年単位

   (8.5l)油火災  約4単位

  〇 消火器具維持基準及び管理

   ・ 泡消火器は冬期、保温に注意すること。(5度以下に

    なると発泡性能が低下する。)

   ・ 消火器は建物の各部分から歩行距離20m以内ごとに

    配置すること。

   ・ 消火器は床面から高さが1.5m以下の箇所に設ける。

   ・ 消火器は転倒・落下等のおそれのないよう保持する

    こと。

   ・ 薬液の取り替えは必ず記録して有効期間の保持に努

    めること。

   ・ 消火用砂は、常に乾燥させておくように注意すること。

 3 学校事故防止対策研究協議会の開催

(1) 目   的

  市町村教育委員会教育長および事務局職員、市町村立小・

 中学校長及び県立学校長に対し、学校防火・交通事故防止

 対策について問題点を明らかにし、改善点について研究協

 議を行ない、学校事故防止体制の強化をはかり、学校火災

 及び教職員の交通事故の絶無を期する。

(2) 参 加 者

  市町村教育委員会教育長又は事務局職員    100名

  市町村小・中学校長又は教頭         870名

  県立学校長又は教頭、防火責任者        90名

(3) 会 場(ブロック)

  県北 福島大学教育学部附属小学校    44.11.27

  県南 郡山市立芳山小学校        44.11.20

  会津 会津若松市立城北小学校      44.11.19

  浜  いわき市立平第三小学校      44.11.26

(4) 指導助言者

  県総務部消防防災課長、同課長補佐、県警察本部交通部

  交通執行課長、教育庁義務教育課長、主任管理主事、管

  理主事、高等学校教育課長、主幹、主任管理主事、管理主事

 4 学校警備員の配置

(1) 県立学校

  木造校舎に完全に設置されている。

(2) 市町村立学校

            (小学校)             (中学校)
管内 本校数 設置校 設置率 本校数 設置校 設置率
県北 128 98 77% 55 47 85%
県中 141 46 33 75 30 40
県南 54 17 31 24 8 33
会津 103 24 23 58 12 21


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