教育年報1969年(S44)-095/241page
に基づいて、研究成果を印刷し、各高等学校に配布する。
(3) 研 究 学 校
福島工業高等学校 平商業高等学校
川俣高等学校 磐城農業高等学校
安積高等学校 双葉農業高等学校
須賀川女子高等学校 相馬高等学校
会津女子高等学校
(4) 研 究 主 題
「各教科学習指導法の改善」
特に、学力差に応じた学習指導はどのようにしたらよい
か。またそのための教材の精選をどのように進めたらよい
かについて、各教科ごとに小テーマを設けて研究する。
(5) 各校の研究教科(科目)および研究テーマ
1) 福島工業高等学校
工 業
「電気理論の学習指導法の改善」
2) 川俣高等学校
数 学
「数学科学習指導法の改善」
3) 安積高等学校
国 語
「古典乙2(古文)の学習指導の進め方」
4) 須賀川女子高等学校
理科(地学)
「地域事象の教材化による地学的な方法、思考力の育成
指導について」
外 国 語
「学力差の多い第1学年の生徒の能力に応じた英語の学
習指導」
5) 会津女子高等学校
社 会 (倫理・社会)
「社会科における個人差に応じた指導法の改善、特に主
題別学習を中心として」
芸 術 (音楽)
「音楽科における教材の構造化はいかにあるべきか」
芸 術 (美術)
「ポリエステル樹脂を工芸の教材としてどのように取り
扱ったらよいか」
6) 平商業高等学校
商 業
「商業科における個人差・能力差に応じた学習指導をど
のようにしたらよいか」
7) 磐城農業高等学校
農 業
「農業教科学習指導法の改善」
8) 双葉農業高等学校
家 庭
「家庭経営に関する科目における実習・実践の効果的な
指導法について」
9) 相馬高等学校
数 学
「数1との関連において数学Bをどのように指導すれば
よいか」
理科(物理)
「理科物理における抽象的概念を生徒に具体的には握さ
せるにはどのように指導したらよいか」
社会(世界史)
「社会科における個人差に応じた指導法の改善―世界
史Bの主題学習を中心に」
第5節 道徳教育・生徒指導
1 道 徳 教 育
道徳の時間が設置されて以来、各学校ならびに関係機関の
努力によって、充実した指導がみられるようになってきた。
特に道徳教育研究指定校を中心とする実践的研究はすぐれた
実績を残し、本県の道徳教育の推進に多大の貢献をしている。
しかし、認識や実践の深さには、学校や地域によっては格
差が認められる。
昭和44年度は、道徳教育の充実をはかるため、次の諸点に
ついていっそう努力をした
(1) 指導の重点
1) 道徳教育の全体計画や年間計画を整備・充実して、全
教育活動を通して行なう道徳教育を強化する。
ア. 児童・生徒の道徳的生活を明確にする。
イ. 道徳教育の目標、道徳の時間の指導目標を明確にす
る。
ウ. 道徳教育の方針を明確にする。
エ. 道徳教育の学年目標や、学年のおもな指導内容を明
確にする。
オ. 学校教育における道徳教育と家庭・社会で行なう道
徳教育との関連を明確にする。
カ. 学校の環境構成についての基本方針を明確にする。
2) 道徳の時間の指導の改善充実をはかる。
ア. 主題のねらいを明確にし、どのような道徳的価値を
めざしているかを明らかにする。
イ. めざす道徳的価値について深く研究する。
ウ. 資料に含まれる道徳的価値を明確にする。
エ. 児童・生徒の関心や動向を的確に読みとり、ねらい
に即した発問をする。
3) 資料の整備と活用につとめる。
ア. 資料の果たす役割りを正しく理解する。
イ. 主題のねらいに即して資料を再構成し活用する。
ウ. 資料の整理、保管の方法をくふうし、有効に活用さ
れるようにする。
(2) 小学校教育課程研究協議会道徳部会
1) 研究主題
「指導要領の改正にともない、指導計画をどのように
改善し、指導したらよいか。」
〇 全体計画、とくに学年の重点目標の検討と改善
〇 年間指導計画の改善と指導内容の重点化
2) 主 催 県教育委員会、県小学校教育研究会、関係
市町村教育委員会
3) 期 日 地区 昭和44年7月23日