教育年報1969年(S44)-116/241page
第10節 特別教育活動
・学校行事等
1 特別教育活動
特別教育活動の本質を正しくとらえ、適切に実施するよう
に指導をすすめてきた。
本年度において、特別教育活動の改善充実のためのおもな
行事は下記のとおりである。
(1) 小学校教育研究協議会特別教育活動部会
1) 研 究 主 題
「特別教育活動において創造性を高めるためにはどう
すればよいか。」
―特に児童会活動について―
2) 主催 県教育委員会、県小学校教育研究会、関係市
町村教育委員会
3) 期日 地区 昭和44年7月23日
県 昭和44年10月1日〜2日
4) 会場 地区 各地区ごとに設定(16会場)
県 伊達町立伊達小学校
(2) 中学校教育研究協議会特別教育活動部会
1) 研 究 主 題
「生徒会活動と学級活動との関連を深め、自主的活動
を伸ばす指導をどうしたらよいか。
2) 主催 県教育委員会、県中学校教育研究会、関係市
町村教育委員会
3) 期日 地区 昭和44年7月24日
県 昭和44年9月25日
4) 会場 地区 各地区ごとに設定 (16会場)
県 会津若松市立第二中学校
2 学校行事等
学校行事等の運営については、まず諸種の行事を学校行事
等の目標に照らして精選し、全人教育の立場から、他領域と
の関連を考えた指導計画を立てるようにしている。
各学校においては、地域や学校の実情に応じて、教育的効
果をじゅうぶんあげることのできる内容のものを実施するよ
うにしている。指導にあたっては、教師の共通理解と協力を
得、児童・生徒の積極的な参加によって、自主性を高め、集
団の中での個人指導、指導結果の評価などに重点をおいて努
力している。
特に本年度は、卒業式のあり方について検討を加え、小・
中・高等学校に対して、従来の卒業式のあり方を反省して、
厳粛で、祝意に満ち、しかも簡素化した卒業式が行なわれる
よう指導した。
また、県立学校については、修学旅行の基準を次のように
改め、通達を出した。
(1) 日数および泊数について
〇 高等学校、特殊学校高等部…………………5泊6日以内
〇 特殊学校中学部………………………………2泊2日以内
〇 特殊学校小学部………………………………日帰りを原則
(2) 出発・帰着の時刻について
深夜・早朝の出発および帰着は絶対に避けること。見学
等の日程も、生徒の健康・安全確保のうえから、勤務時間
内に終了するよう計画をたてること。
(3) 車(船)泊について
できるだけ車(船)泊は避けるようにつとめ、やむを得
ない場合にも、一泊を限度とすること。
(4) 承認申請および実施報告について
修学旅行を実施しようとする場合には、学校長は、修学
旅行実施承認申請を、少なくとも出発予定日の2ヵ月前ま
でに県教育長に提出し、承認を得ること。
また、修学旅行が終了したときは、修学旅行実施報告書
を、実施後10日以内に県教育長にし報告すること。
(5) この基準は、昭和45年4月1日から実施する。
なお、学校行事等に関する研修として小中学校では小・
中学校教育研究協議会の中に学校行事等部会を設け、高等
学校では、方部ごとに特別活動指導講習会を開催し、多く
の参加者を得て活発に研究協議した。
第11節 学校図書館
1 概 況
本年度も、文部省では例年のとおり、学校図書館司書教諭
講習会を実施するとともに、学校図書館研究協議会を開催し
た。学校図書館は、従来からその重要性が強調されてきたと
ころであるが、今回の教育課程の改訂にあたり、その位置づ
けを明確にし、学校図書館の効果的な運営について積極的な
態度を示している。
学校図書館が、教育課程の展開に寄与し、学習指導の効率
を高めようとする学習センタ」的性格を有することについて
は、しだいに理解と関心が深まり、その方面の活動が盛んに
なってきた。
また、読書によって豊かな人間性を育てるために、学校図書
館教育の重要性はますます強調され、各学校においても、読
書指導を重視して指導にあたっている。
なお、学校図書館の施設・設備や各種資料の整備、あるい
はその活用については、漸次向上しつつあるがやはり地域差寸
学校差がみられるので、この点については、じゅうぶん検討
しなければならない問題点である。
2 学校図書館研究協議会
(1) 目 的
小学校、中学校および高等学校の学校図書館に関する諸
問題について研究協議し、教育課程の効果的な実施に資する。
(2) 主 催 文部省
(3) 期 間 昭和45年2月4日(水)、5日(木)
(4) 会 場 国立教育会館ならびにオリンピック記念
青少年総合センター
(5) 本県からの参加者
小学校部会
安達郡東和町立下太田小学校教論 桑原兵永
福島県教育庁義務教育課指導主事 宇田哲雄