教育年報1969年(S44)-151/241page
会者に多大の感銘と示唆を与え、生きた参考事例としてた
だちに各PTAに取り入れられるものと思われる。貴重な
研究報告は印刷して「福島県のPTA」 (第2集)を作成
し、県下小・中学校PTAに配布したので、今後のPTA
活動の推進に大きく貢献するものと考える。
5 PTA実態調査
(1) 目 的
PTAの現状とその問題点をは握して改善の方向を見い
だし、時代の進展に即応するPTAの望ましいあり方をも
とめる。
(2) 主 催
福島県教育委員会
(3) 調査の対象
県下小・中・高等学校PTA 928団体
(4) 調査の内容
1) 会員構成
2) 規約に定められている会長の任期と子女の在学の有無、
校長の立場
3) 会員の教養を高めるための成人教育活動
4) 校外生活指導ならびに地域の環境改善活動
5) 組織・運営・活動上の問題点
(5) 調査の方法
PTA研究委員により調査項目を作成し、調査票を印刷
配布して実態調査を行なった。結果を集計して現状を明ら
かにし、検討を加えた。
(6) 研究委員
福島大学教育学部教授 平井博
同 古籏安好
郡山女子大学短期大学部講師 長谷川寿郎
福島市社会教育委員 今井豊蔵
福島県PTA連絡協議会長 鈴木千代松
福島県高等学校PTA連合会副会長 渡辺正市
福島市立福島第一小学校長 沼崎忠蔵
福島市立福島第一中学校長 西沢長吉
福島県立川俣高等学校長 中川幸意
福島県教育庁総務課調査係長 茂木利夫
同 高等学校教育課主幹 山内正弥
福島県教育研究所指導主事 佐藤伝
福島県教育庁社会教育課長 大越源三郎
同 主幹 原田貞
同課員および教育事務所社会教育主事
(7) 調査の結果
PTA研究委員会を開催して現状を分析し、調査結果に
ついて詳しく検討を行ない改善の方向をまとめた。これは
報告書「福島県のPTA」(第3集)として印刷し県下小・
中・高等学校PTAに配布したので、今後のPTA活動に
とって生きた参考資料になるものと思われる。
6 東北地区国際理解婦人セミナ
(1) 趣 旨
最近国際交流がさかんになり、世界各国の生活・文化・
教育等について理解し協力しあう機会が多くなったが、必
ずしも国際理解に関する正しい認識が普及されているとは
いえない現状である。
そこで、婦人の当面する日常の問題を中心に、外国の婦
人たちと実情について話し合い、意見を交換しあうことに
より、広い視野にたって生活を高める態度を養うとともに、
国際理解への関心を深め、地域における国際理解活動の振
興をはかる。
(2) 期日・会場・参加者数
7月 1日 全体会 福島市公会堂 567名
分科会 福島市中央公民館
7月 2日 全体会 福島市公会堂 1,267名
(3) 主 催
福島県教育委員会・福島市教育委員会・
仙台アメリカ文化センター・福島県婦人団体連合会・
福島市婦人団体連合会
(4) 講師および演題
国際社会発展における婦人の役割
前米労働省婦人局長 エスター・ピーターソン
婦人の地位の向上
婦人少年局婦人課長 森山真弓
世界の中の日本と婦人の役割
リーダース・ダイジェスト編集局顧問 相馬雪香
(5) 分科会パネル登壇講師
外人講師 8名 県内講師 8名 計16名
(6) 状 況
在住外人ならびに東北六県からの参加者により活発な話
し合いが行なわれた。特に3講師の講演は感銘深く、国際
理解に対する関心も高まり、所期の目的を達したと思われ
る。
7 婦人団体指導者研修会
(1) 趣 旨
現在の社会の変ぼうの中で、婦人団体のもつ役割を検討
し、健全な運営と活動の助長をはかるとともに、婦人の資
質の向上をはかり、婦人教育の振興に資する。
(2) 期日・会場・参加者数
昭和44年8月5・6・7日 国立磐梯青年の家 100名
(3) 内容および方法
1) 研 究 課 題
「地域社会の進展や婦人生活の変化に対応し、今日の
課題に応ずる婦人団体活動の内容と方法はどうあったら
よいか。」
2) 講演・講義
社会の変化と婦人生活、婦人団体の種類・特質・およ
び歴史、団体の組織と運営のあり方・集会のもち方・話
し合いのし方
3) 研究部会 4部会
協議題 婦人団体の現状と今後の活動について
4) 全体会 分科会報告 全体討議
5) レクリエーション歌と室内ゲーム
(4) 効 果
各種団体のリーダー対象の研修会であるが、終始真剣に
相互理解の深まるうちに終了した。参加者も予定どおり出