教育年報1969年(S44)-159/241page
5) 演 習
レクリエーションの理論と実際
(5) 効 果
経験年数5年未満の初任者を対象とした研修会であった
が、公民館活動上における切実ななやみをとりあげ、公民
館の事業展開上の諸問題、公民館の施設や職員の問題につ
いて討議され、公民館事業推進上大きな効果があった。
10 公民館長研修会
(1) 目 的
当面する社会教育の課題と公民館の役割を明らかにする
とともに、地域社会の分析、社会的資源の活用等、公民館
運営に必要な専門的知識および態度を習得する。
(2) 期日・会場・参加者
1) 期 日 6月16日(月)〜18日(水)
2) 会 場 飯坂町婦人会館
3) 参加数 公民館長
(3) 講師・助言者
1) 講 師
文部省社会教育局社会教育課長補佐 森田清
福島大学教育学部教授 平井博
福島県教育庁社会教育課長 大越源三郎
2) 助 言 者
福島県教育庁社会教育課員
(4) 研修内容
1) 講 演
〇 今日の社会教育のありかたと社会教育施設特に公民館
整備の方向について
〇 成人教育について
〇 本県における社会教育行政上の諸問題
2) 研究協議
〇 社会教育の課題と公民館の管理運営について
3) 分 科 会
〇 農山村部会
地域社会の変ぼうと公民館の運営
〇 都市部会
地域社会の変ぼうと公民館の運営
(5) 効 果
公民館長研修会は、第3回目を迎え館長からは大きな期
待をもたれている。本年は文部省社会教育課長補佐を講師
とし、「今日の社会教育のありかたと社会教育施設、特に公
民館整備の方向について」の講演があり、参加者に多大の
感銘を与えた。分科会や全体討議の中では、地域社会の変
ぼうと公民館の管理、運営について、じゅうぶん討議がつ
くされ、今後の方向を見出し、管理・運営上の自信を得た
ものと思われる。
11 視聴覚教育研究大会
(1) 目 的
社会教育を展開するうえに、視聴覚教材の利用による効
果はまことに大きい。しかし現状は、これら教材の不足や
利用についての欠ける点があり、設備充実への努力はもち
ろん、利用の方法についても、さらに検討を加えて、今後
の視聴覚教育の方向について研究する。
(2) 日時および場所
昭和44年10月1日〜2日 相馬市公民館
(3) 講 師
日本学校視聴覚教育連盟常任理事 大桃定喜
(4) 参 加 者
公民館職員、社会教育主事、視聴覚ライブラリー関係者
(5) 研究 内容
1) 望ましい視聴覚教材の検討と効果的利用
2) 自作視聴覚教材の研究 (スライド・8ミリ)
3) 地域ライブラリーの組織運営
(6) 効 果
参加者の熱心な討議によって、社会教育における視聴覚
教材の果たす役割が再認識され、今後の公民館における視
聴覚教材の活用が期待される。
12 県地域視聴覚ライブラリー研究会
(教育映画祭)
(1) 趣 旨
教育施設として、充実した地域視聴覚ライブラリーにす
るための方策の研究とライブラリーの管理運営の研究をす
るとともに、本年度教育映画祭最高映画の鑑賞をする。
(2) 期日および会場
昭和44年6月9日〜10日 相馬市公民館
(3) 参 加 者
地域視聴覚ライブラリー関係者
市町村社会教育主事、公民館職員
(4) 講 師
東北大学教授 田原音和
(5) 研 究 内 容
1) 主題 視聴覚教育と地域視聴覚ライブラリーの役割
2) 協 議 題
イ. 地域視聴覚ライブラリーの管理運営
ロ. 視聴覚教材の効果的利用
ハ. 地域視聴覚ライブラリーの充実
3) 演題 視聴覚教育の将来と課題
(6) 効 果
相馬市・原町市よりの研究発表があり、その内容を中心
として意見や事例交換など討議された。とくに教育近代化
におくれないために、機材教材の利用を高め、学校教育、
社会教育とも指導者の姿勢などについても具体的な意見が
出された。
13 県視聴覚ライブラリーの状況
(1) フィルム所有状況 (本数)
種別 所有 44増減 損傷分 使用可 県備品 444 +17 13 431 県選管 135 +3 13 122 県民室 6 6 新生活 13 1 12 給食 7 7 計 605 20 27 578