教育年報1969年(S44)-169/241page
たらよいか。
〇 開発によって失われる文化遺産を保護するにはどうす
ればよいか。
6) 現地研修
如宝寺・開成館・安積高校・梅田横穴
(4) 日本伝統工芸秀作展
重要無形文化財保持者等が製作した伝統的な工芸品のう
ちから、特に優秀なものを公開して、無形文化財の理解と
普及に資することを目的に、県教育委員会・会津若松市・
同教育委員会・会津美術協会・日本工芸会主催、文化庁後
援のもとに次のとおり実施した。
1) 期 日 44年6月1日〜6月8日
2) 会 場 会津若松市公民館
3) 出 品 陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形
その他計116点
4) 入 場 者 1,650名
(5) 福島県の文化財展
県内のすぐれた文化財を一堂に展示し、その理解を深め
るとともに、文化財の愛護と郷土を愛する心を育てること
をねらいとして、FTV主催、県教育委員会・
郡山市教育委員会の後援で実施した。
1) 期 日 12月3日〜14日
2) 場 所 郡山市第2うすい6階
3) 出 品 国宝1重要文化財20 県指定文化財25未指定7
4) 入 場 者 15,000名
(6) 文化財愛護地域活動
文化財愛護地域活動を全国的に普及するため、文化庁に
おいて、文化財愛護モデル市町村を選定したが、本県から
「郡山市」「会津若松市」が指定をうけ、それぞれ地域に即
応した活動を実施した。
(7) 「文化財読本」および「指導の手引」の編集刊行
文化財は、祖先の文化的な営みの所産で、郷土を理解し、
精神の向上をはかるうえに欠くことのできないものである。
そこで学校教育や社会教育の場において、郷土に伝わる文
化財の理解を深め、これを尊重・愛護する精神を育成する
ことにより、郷土愛のかん養に資するため文化財読本を編
集刊行した。
〇 部数 文化財読本5万部 文化財読本指導の手引き
7千部
〇 配布 小学校・中学校・高校・大学・公民館・その他
〇 編集委員および執筆者
池下泰弘・西沢長吉・風間覚雄・辺見正治・渡部宏
・王子叶・佐藤善右衛門・高田進・平井博・梅宮茂
・三本杉巳代治・岩崎敏夫・吉岡邦二・菊地貴晴
・蜂谷剛・草野和夫・渡辺一雄・鈴木勝枝・
色摩勝夫・鈴木一・菅原文也・懸田弘訓・三浦利秋
・深谷一栄
(8) 文化財資料の刊行
県指定文化財調査報告書
西郷の民俗
尾瀬の保護と復元
福島県の民家
東北縦貫自動車道埋蔵文化財発掘調査概報8冊
母畑開拓事業遺跡発掘予備調査概報
東北自動車道関連公共事業遺跡発掘予備調査概報
(9) 銑砲刀剣類の登録
銃砲刀剣類所持等取締法に基づく、銃砲刀剣類の登録な
らびに登録証再交付、所有者変更届の件数は、次のとおり
である。
1) 登録審査の状況 (下表のとおり)
2) 再交付件数 60件
3) 所有者変更届出件数 800件
期日 開催場所 審査委員 登録件数 備考 5月20日 郡山市 中沢・宇井・平原 377 6月27日 会津若松市 鈴木・平原 337 7月11日 いわき市平 佐藤・宇井 346 8月1日 福島市 平原・宇井 379 9月5日 喜多方市 鈴木・中沢 138 10月14日 原町市 佐藤・平原 162 11月5日 田島町 鈴木・平原 83 11月24日 白河市 佐藤・中沢 189 1月20日 二本松市 字井・中沢 289 計 2,300