教育年報1969年(S44)-238/241page
学校の実験機器具の充実をはかる。
(1) 期 日
小学校
第1回 1月20日(火)〜 1月22日(木) 3日間
第2回 1月22日(木)〜 1月24日(土) 3日間
中学校
12月 9日(火)〜12月11日(木) 3日間
高等学校
11月 5日(水)〜11月 7日(金) 3日間
(2) 受 講 人 員
小学校 59名 中学校 30名 高等学校 25名
(3) 講 座 内 容
小学校
〇 理科実験のくふう
工学院大学高等学校 教諭 後藤道夫
〇 電気教材実験器具の製作
電池ホルダー、豆球ホルダー、スイッチ
〇 光教材実験器具の製作
スリット装置、半裁レンズ、台形レンズ
中学校
〇 理科実験のくふう
工学院大学高等学校 教諭 後藤道夫
〇 力学台車の製作
〇 タイマーの製作
〇 電源装置の製作
〇 動・植物永久プレパラートの製作
〇 顕微鏡写真の実習
高等学校
〇 高校化学における教材・教具とデモ実験のくふう
(分子運動のモデル化、ブラウン運動の観察装置)
東京都立千歳高等学校 教諭 目良誠二
〇 高圧直流電源装置の製作 (ろ紙電気泳動用)
〇 電源装置の活用 (イオン泳動電気分解)
〇 原子・分子模型の製作
7 長期研修講座
本研修は主題研究を中心とし、専門領域の資質を高めると
ともに、現場での教育実践に役立つ理科教育上の諸問題につ
いて研究することにより、本県理科教育の向上をはかる。
(1) 期 日
8月1日(金)〜10月31日(金) 3か月
(2) 研修人員
小学校 2名 中学校 2名 高等学校 2名
(3) 研修内容
ア 基 礎 研 究
〇 教育研究法、学習指導法などの教育理論
〇 理科教育の動向
〇 理科実験法についての理論と実習
〇 理科教材の製作実習
〇 機器操作法
イ 主 題 研 究
安達郡本宮町立本宮小学校 教諭 伊藤惇
〇 小学6年「植物の根、茎、葉のつくりとはたらき」に
おける実験観察法
植物の根、茎、葉のつくりとはたらきの指導を物質
交代を軸として取り扱うことが効果的であるという考
えのもとに、現場で指導されると思われる、いろいろ
な実験や観察法の追試を検討した。
伊達郡飯野町立明治小学校 教諭 熊坂勝夫
〇 電磁気教材の効果的な実験法
電磁気教材の系統を明らかにし、児童が理解しにく
い。この教材の効果的実験法を検討した。
伊達郡国見町立県北中学校 教諭 佐藤寛
〇 エネルギーを理解させるための実験法
理解困難なエネルギーについて、データーをもとに
考察できるような実験法を検討した。
会津若松市立一箕中学校 教諭 星慎也
〇 中学校における光合成と呼吸の実験とその指導
呼吸と光合成の定性的、定量的な実験法などを物質
交代やエネルギー交代を軸とした取り扱いについて検
討した。
福島県立福島工業高等学校 教諭 蓬田道郎
〇 有機化合物を教材とした反応速度の実験
K2 Cr2 O7硫酸酸性溶液におけるアルコールの酸
化速度、アセトンのよう素化における反応速度等につ
いて検討した。
福島県立会津高等学校 教諭 大竹亮作
〇 地域産化石を使用した地史教材の効果的指導
地域の素材を用い、記述的な地史教材を実験、実習
を通じて科学性の高い教材にするための具体化の検討
ウ 講 義
〇 心理学と理科教育
福島大学教育学部 助教授 工藤正悟
〇 福島県の自然
福島大学教育学部 助教授 鈴木敬治
〇 南極大陸について
福島大学教育学部 講師 石田喜雄
〇 教師と人生
福島県教育庁総務課 今井豊蔵
第3節 研究・教育相談・広報
1 理科教育振興法による機械器具使用上の
問題点とその対策に関する研究 (昭和42年
からの継続研究)
(1) 目 的
理科教育振興法の理科教育設備基準に定められているお
もな実験機械器具について、使用上の問題点とその対策を
研究し、学校でこれらの機械器具がよりよく活用されるた
めの資料とする。
(2) 研究の経過
3か年計画の継続研究として、昭和42年度から始まり本年
度はその第3年次(最終年度)である。前年度までにつぎ
のことをおこなっている。