教育年報1970年(S45)-156/260page
的として、それらの連絡組織や関連行政機関団体ととも
に、問題解決や条件整備をすすめることがたいせつであ
る。
7) 少年団体のための青年指導者め養成、少年団体活動に
伴う傷害補償制度の確立、団体活動の場としての学校、
寺社の開放等についてそれぞれの地域で、今後の課題と
して検討していきたい。
3.少年団体指導者研修会
(1)趣 旨
子ども会等少年団体の中核的推進力である若い実際的指
導者に団体運営や指導に関する知識および技術を習得させ、
もって本県少年教育の振興に資する。
(2)期日・会場・参加者
1) 期日 昭和45年7月17日(金)〜19日(日)
2) 会場 福島県猪苗代積慶寮および押立キャンプ場
3) 参加者 子ども会等少年団体において実際指導にあた
ている青年指導者(18才〜25才)で市町村の教
育委員会または子ども会等育成団体の推薦する
者 33名。
(3)講師・助言者
1)講 師 福島大学教育学部助教授 徳田安俊 会津若松市公民館長 渡部宏 日本レクリェーション協会上級指導員 国馬善郎 福島県立塙高等学校教諭・ボーイスカウト福島連盟副コミッショナー 赤城良一 福島市信夫公民館長・ボーイスカウト福島連盟名誉会議員 笠原憲昭 2)助言者県教育庁社会教育課員、会津および県中教育
事務所員、青少年教育指導員、猪苗代町教育
委員会職員。
(4)内 容
1)講義
ア.少年の心理
イ.少年の遊びと指導
ウ.少年団体組織運営とリーダー
2)実技
ア.キャンピング
イ.野外活動のいろいろ
ウ.ゲーム指導
エ.歌唱指導
オ.救急法
3) 演習
ア.キャンプファイアのもちかたについて
イ.ジュニアリーダーの養成について
ウ.少年教育の現状と問題点について
(5)効 果
1) 昨年の育成指導者の研修にもとづき、本年より少年に
大きな影響を持つ青年リーダーの養成を目指して参加を
もとめ男子23名、女子10名が研修した。
2)とくに本年度よりキャンプ用テントを購入し、押立キ
ャンプ場で、キャンピング、野外活動の実さいについて
研修したことは有意義であった。
3) 参加青年の多くが、少年団体活動の意義を理解し、地
域青年活動の一環として活動するなど少年教育振興に意
欲を示したことから、今後の活躍が期待される。
4.新就職者研修会
(1)趣 旨
中学校・高等学校を卒業し直ちに就職した青年に団体宿
泊研修を通して、職業人・社会人としての自覚をうながし
青年の生活や活動の心構えを養うものとする。
(2)期日・会場・参加者数
1)期日 昭和45年7月24日(金)〜26日(日)
2)会場 国立磐梯青年の家
3)参加者 昭和43・44年度中学校、高等学校卒業老中
小企業従事の勤労青年 49名。
(3)講師・助言者
1)講師師 郡山商工会議所事務局長 長尾智正 藪内商店社長 藪内守衛 日本レクリェーション協会指導員 星滋 国立磐梯青年の家専門職員 佐藤秀一郎 同 上 小野寺哲人 2) 助言者 県教育庁社会教育課員、県北・県中・県南・
会津各教育事務所員、白河・二本松市教育委
員会職員
(4)内 容
1) 講義
ア.青年と職業
イ.変ぼうする社会と青年の生きかた
ウ.職場における人間関係
エ.青年と団体活動
2) 実習
ア.ハイキング
ィ.歌唱とゲーム
ウ.キャンプファイア
エ.フィルムフォーラム“若い心の詩”
3)討議 私の主張
(5)効 果
講義により考えを深め、話し合いや、レク活動を通して
友情をはぐくみ、営火や映画で感激し、職業観、社会観を
高めるとともに、今後の生活に対する明るい希望と積極的
な意欲をわかせた。また、本会の内容や、研修生の感想文
を、冊子にまとめ、参加者と雇用主および、各市町村教委、
公民館・関係機関に配布し、青少年教育の重要性について
共感を得た。さらに各市の教育委員会や商工会議所、商店
連合会の協力により青年の参加を容易にし得たことは、今
後の地域勤労青年教育の振興のため、効果が大であると思
われる。
5.福島県青年国内研修
(1)目 的
県下の勤労青年を北海道および県内の先進地に派遣して、
生活・教育・文化・産業に関する実地研修を行ない未来の
福島をになう豊かな知性とたくましい創造力をもつ建設的