教育年報1970年(S45)-162/260page
16.「伸びゆく社会通信教育展」
(1)趣 旨
広く一般社会人に対して文部省認定社会通信教育の周知
普及をはかるため、文部省認定社会通信教育の概要ならび
に各課程の内容に関する資料等の展示会を開催し、もって
本県社会通信教育の振興に資する。
(2)主 催
文部省・福島県教育委員会。
(3)後 援
福島民報社、福島民友新聞社、ラジオ福島、福島テレビ、
福島中央テレビ、NHK郡山放送局。
(4)会場
デパートうすい(郡山市)
(5)開催期日
昭和45年10月15日(木)〜19日(月) 9:30〜17:30
(6)内 容
1) 文部省認定社会通信教育の慨要ならびに名課程内容を
示したパネル34枚(B全版)および教材(121種)、添削指
導例、受講案内書等社会通信教育に関する資料を展示す
るほか、本県受講者概況図を掲示した。
2)開期中、社会通信教育協会指導員が受講相談に応じた。
(7)効 果
昭和40・41年度開催以来、4年ぶりで文部省の共催によ
り開催したが、県社会通信教育研究集会の開催と併行し、
各後援報道関係の協力を得て、社会通信教育振興上大きな
成果を得た。5日間の開期中、約1,300人が観覧したが、
会場デパート関係者の理解ある協賛、広報により盛会のう
ちに終了し、成人教育の進展に大きな効果があったものと
思われる。
第3節 成人(婦人)教育
1.概 要
本年度は、家庭教育学級、婦人毎における学習内容の充
実と教育効果の向上、成人学校、学級、講座の拡充、高齢者
学級の増設、高等学校開放講座の充実、社会通信教育の普及、
PTAおよび婦人団体の指導者の養成、健全な活動の助長に
重点をおいて推進してきた。
家庭教育学級における学習内容の充実と教育効果の向上に
ついては、学習方法上の実態調査に基づいて改善の方向を示
すとともに、家庭教育研究集会をとおして具体的研究を行
ない、婦人学級については文部省委嘱、県研究婦人学級を拠
点としてその充実と普及をはかり、婦人学級生大会をとおし、
反省と今後の課題について検討してきた。
成人学校、学級、講座、高齢者学級については市町村教育
委員会との緊密な連けいのもとにその拡充をはかり、高等学
校開放講座については実施高等学校の積極的な協力により内
容の充実につとめてきた。
社会連信教育については郡山市において研究集会を開催し、
働きつつ学ぶ受講生の共同学習班を組織して普及充実をはか
ってきた。
PTA、婦人団体については、指導者研修会や運営研究協
議会を中核として、団体の民主的運営、本質的活動の促進に
つとめ、さらに一般行政との密接な連けい、団体相互の連絡
提けいなどにより、各校の条件整備をはかってきた。
2.PTA指導研修会
(1)目 的
PTAの組織、運営、活動上の諸問題について研究協議
し、PTAの本質的活動の助長をはかる。
(2)主催
福島県教育委員会、福島市教育委員会。
(3)期日・会場・参加者数
1)期日 昭和45年5月23日(日)
2)会場 福島市立飯坂小学校
3)参加者数 642名(各校PTAより2名)
(4)参加対象
小 中・高等学校PTA幹部指導者
(5)講師および助言者
1)講師
元国立社会教育研修所長 二宮徳馬先生
2)助言者
県教育庁社会教育課員、高校教育課員、教育事務所
社会教育担当者、学識経験者
(6)研究内容
1)講義
「PTA本来の活動を進めるには」
2)協議事項
ア.PTAの望ましい組織と運営について
イ.会員の教養を高めるための活動について
ウ.児童・生徒の校外生活指導について
エ.教育環境の浄化と改善のための活動について
(7)効 果
高校PTAからの参加者を得て上記の4分科会をそれぞ
れ小・中・高の部会に分け、具体的事例を通して研究協
議し、方策が検討され、幹部指導者としての理解と自覚が
深められたので、PTAの地域活動の助長に貢献したもの
と思われる。
3.PTA研究調査活動
(1)目 的
PTAの本質的活動を推進するために、その組織、運営、
活動をどのように改善すればよいかについて実践的研究を
深める。
(2)研究PTA
前年度よりの断続研究PTA
福島市立清明小学校PTA
いわき市立平第三小学校PTA
古殿町立田口小学校PTA
本年度新たな研究PTA
伊達町立伊達中学校PTA
郡山市立安積中学校PTA
矢祭町立石井小学校PTA
中島村立中島中学校PTA