教育年報1970年(S45)-232/260page

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(1)所報および研究紀要の発行

 教育に関する調査・研究の結果得られた資料や教育内容方

法の改善のため必要と思われる資料を提供するとともに、当

研究所の研究内容を広報し本県教育の向上に資する目的をも

って、「研究所報」を年5回発行し、それを県内の小・中・

高校に配布し、活用に供する。

 当研究所で取りあげている研究については、その結果を

「研究紀要」として刊行し、各学校に配布し、指導改善のた

めの資料として活用できるようにしている。

 1) 研究所報の内容

  ア.昭和45年度事業計画(第31号)

  イ.人間の欲求と主体性(第32号)

  ウ.ヨーロッパの教育事情(第33号)

  エ.全教連研究協議会内容(第34号)

  オ.ヨーロッパの教育事情(第35号)

 2)研究紀要

  ア.教授組織に関する研究の報告書(紀要62号)

  イ.学習指導に関する研究(紀要63号)

  ウ.観察・指導に関する研究(紀要63号)

  エ.地域研修講座修了生報告書第4号

  オ.第7回地域研修指導者養成講座報告書

 3)研究報告会

   指導のための資料を提供する目的で、本庁、教育事務

  所の指導主事を対象として本年度の研究内容の研究報告

  会をもった。

  期日 昭和46年2月22日・23日

  場所 福島県教育研究所・福島市立吉井田小学校

  内容

   ・調査結果からみた問題点

     国語科・社会科・算数科・理科

   ・小学校における教授組織に関する研究

     実験学校、福島市立吉井田小学校における授業研

    究

 4) 教育研究法講座の開催

   教育研究の進め方および調査結果の統計処理の方法に

  ついて理解をはかり、学校や地域における研究、研修の

  推進に役立てるため、教育研究法講座を開く。

  期日 昭和45年5月19日・26日・27日

  場所 須賀川市須賀川第一小学校(19日)

      会津坂下町立坂下第二中学校(27日)

      南会津総合開発センター  (26日)

  参加者 岩瀬、両沼、南会津方部小・中教員   

第3節 研   修

 教育研所がおこなう研修は、学校、地域の教育実践を推進

させるため、主として教育研究を中心とした研修であり、45

年度は第7回地域研修指導者養成講座、第2回学校経営講座

を実施したが、その概要はおよそつぎのとおりである。

 1.学校経営講座

(1)趣 旨

  福島県教育研究所条例による教頭を対象とした研修で、

 学校経営の諸問題についての研修を深め、指導者としての

 識見を高め、本県の学校経営の改善、充実をはかろうとす

 るものである。

(2)研修期間

  昭和45年6月より昭和46年2月までの期間で、その間研

 究所に定期的に来所しての研修は12日(3日ずつ4回)で

 ある。

(3)研修内容と方法

 1)研修の内容

  ア.学校経営の意義、機能

  イ.学校経営の目標と計画

  ウ.学校経営の組織と運営

  エ.教育課程と学習指導・生徒指導

  オ.現職教育と教育研究

  力.学校経営と指導者

2)研修の方法

  ア.研究主題についての研究

    学校経営上の諸問題から各自研究主題をえらび現職

   校で主として調査研究をすすめる。

  イ.研究所へ来所しての研修

   (ア) 外部の学識経験者による講演と、義務教育課管理

    主事・指導主事および研究所員による講義。

   (イ)研修生の研究討議、ケースコンファランス、ブレ

    ーストーミング等による演習。

   (ウ)研究主題・研究計画・研究のすすめかたとまとめ

    かたについての所員との相談。

(4)研修生と研究主題

1)教育目標の具現化 安達太良小 小坂金夫
2)女教師のモラール高揚をはかる組織への参加方法 保原小 石幡久剛
3)校務の分析 本宮一中 佐藤卓也
4)教育目標の具体化 安積中 坂路公英
5)生徒指導の問題 天栄中 角田謙三
6)教育目標の実現化 泉中 添田俊夫
7)職員会のチームワーク 船引中 渡辺辰夫
8)現職教育と教師の意欲 小田倉小 鈴木通男
9)教師の研修意欲を高めるための一考察 棚倉中 菅野金治
10)継続的な共同研究を推進するための組織と方法 神指小 戸内哲朗
11)本校における児童および母親の意識調査
喜多方一小 折笠昌久
12)現職教育における共同研究のすすめ方 高田一中 星義彦
13)現職教育推進上の諸問題 栗生沢小 馬場三郎


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