教育年報1971年(S46)-118/255page
「肢体不自由養護学校における体育科学習指導法の
改善」
第5節 道徳教育、生徒指導
1.道徳教育
各学校ならびに関係機関の努力によって、道徳の時間の充
実した指導がみられるようになった。とくに、道徳教育研究
指定校を中心とする実践的研究はすぐれた実績をおさめ、本
県の道徳教育の推進に多大の貢献をしている。
(1) 小学校教育研究部会協議会道徳部会
1) 研究主題
「指導計画の吟味とその活用をどうすればよいか。」
2) 主催 県教育委員会、県小学校教育研究会、関係市
町村教育委員会
3) 会場
地区 各地区ごとに設定(16会場)
県 石川郡石川町立中谷第一小学校
4) 期日
地区 各地区ごとに実施
県 昭和46年10月19日、20日
(2) 中学校教育研究協議会道徳部会
1) 研究主題
「道道徳教育の本質にせまるための授業をどのように
組織したらよいか。」
2) 主催 県教育委員会、県中等学校教育研究会、
関係市町村教育委員会
3) 会場
地区 各地区ことに設定(16会場)
県 福島市立信陵中学校
4) 期 日
地区 各地区ことに実施
県 昭和46年10月12日、13日
(3) 昭和46年度道徳教育講習会
1) 趣 旨
小学校、中学校における道徳教育の充実、徹底を期
するため、道徳教育における基本問題および指導上の
諸問題を解明し、教職員の資質の向上をはかる。
2) 主催 文部省、県教育委員会
3) 主題
・道徳教育の全体計画の必要性と作成
・道徳の年間指導計画の作成
・道徳の授業の指導過程と指導方法
・資料の選択、収集、整備と活用
・改正小・中学校学習指導要領
・その他各地区の実情に即した主題
4) 会場
小学校 県内10会場
中学校 県内8会場
5) 期日
各会場3日間
6) 参加者数
小学校 614名
中学校 335名
(4) 道徳教育研究学校(文部省指定)
文部省の道徳教育研究学校として、小学校および中学校そ
れぞれ3校ずつ指定を受けた。学校名および研究主題は次の
とおりである。
・ 「道徳教育における指導の重点をどのようにとらえ、
どのように指導すればよいか。」
川俣町立川俣小学校 校長 佐藤政巳
・ 「道徳性を高めるための指導」
一道徳の授業を充実させるために、視聴覚教具、教
材(教育機器)をどのように活用すればよいか。一
西郷村立熊倉小学校 校長 岡部貞夫
・ 「道徳の時間における指導過程の研究」
一資料の位置づけ、発問を中心として一
小高町立福浦小学校 校長 杉浦伸祐
・ 「実践意欲をより高めるためには、道徳の時間の指導
をどのようにすればよいか。」
三春町立三春中学校 校長 上野一郎
・ 「実践意欲を高める道徳の時間の指導」
一主題のねらいにせまるための発問、助言のあり方
を中心に一
会津高田町立第一中学校 校長 大堀三男
・ 「実践化をはかる道徳指導の研究」
一とくに道徳の時間の指導を中心に一
いわき市立小名浜第二中学校 校長 松本久
2.生徒指導
〔義務教育課〕
生徒指導は、学習指導とならぶ重要な教育の機能であるこ
とを理解し、豊かな人間性の育成をめざし、ひとりひとりの
児童・生徒に対し、個性の伸長を図るための具体的な指導措
置をとるよう指導した。、
○生徒指導についての共通理解を深める。
○指導計画を、より実際的なものに改善する。
○生徒理解をいっそう深める。
○教育相談を計画的にすすめる。
○学業指導を充実する。
○進路指導を充実する。
以上の重点事項を促進するため、次の事業を実施し、その
効果を高めるよう努力した。
(1)生徒指導委員の設置
各教育事務所の生徒に関する指導活動を援助し、管内小・
中学校におげる生徒指導の改善・充実を図るため、生徒指導
委員17名を委嘱した。
管内 地区 勤務校 職名 氏 名 県北 信夫 福島一中 教頭 福地俊男 信夫 川俣中 教諭 武内徹 伊達 霊山中 〃 難波信夫 安達 二本松一中 〃 佐藤嘉之