教育年報1971年(S46)-135/255page
(4) 日数
会津地区を除いて4泊5日が年々増加の傾向にある。これ
は、新幹線利用により目的地への往復の時間が短縮されたこ
とから、旅行計画がたてやすくなったこと、また、選択コー
ス等を日程の中に組むなどのくふうによって、しゅうぶん目
的が達成でき、しかも経費の節減がはかられた。
(5) 見学の対象
名所旧蹟・古社寺を主としたもの 58校 産業関係施設の見学を含めたもの 23校 自然景観の見学を含めたもの 3校
(6) 経費
第12節 学校図書館
1.概 要
学校図書館がもつ「情報・資料センター」としての役割を
重視し、多角的に経営しようとする気運がようやく高まって
きた。
このため各学校ては、「学校図書館の利用指導」および
「読書指導」について精力的な実践活動を展開し、多大の成
長をおさめている。
しかしながら、こうした動きの反面には、学校図書館が努
力しなければならない本来の業務、施設・設備、蔵書、資料
等の整備・充実に対し、単に予算の不足という理由だけで力
を省く傾向も見られ、学校図書館運営上のひとつの問題点と
なっている。
また、図書館運営をより効率的にしようとする立場から、
司書および司書教諭の配置を望む声も盛り上がり、図書館法
および学校図書館法の改善を志向する動きも出てきている。
総して本年は、関係者のじみちな努力によって、効果のあ
がった年であった。
2.第22回福島県学校図書館研究大会
(1) 研究主題
児童、生徒の人間性をより深め豊かにし、教育課程の展
開に寄与する学校図書館はいかにあるべきか。
(2) 期日
昭和46年11月24日(水)
(3) 会場
双葉郡双葉町公民館
(4) 分科会テーマならびに司会者、助言者、発表者
◇ 第1分科会
○テーマ 教育課程と学校図書館
○司会者 松島栄子(笹谷小)
○助言者 井上正治(奥川小)
吉津守雄(桜丘小)
○発表者 油座トミ子(草野中)
今野昭八郎(桜丘小)
◇ 第2分科会
○テーマ 学校図書館の管理と運営
○司会者 湯田盛雄(神 指 小)
○助言者 大堀敬之(原町市教委)
牧野牧夫(猪苗代中)
○発表者 真船英雄(浅 川 小)
佐藤光雄(葛 尾 小)
橋本ハツ(要 田 小)
◇ 第3分科会
○テーマ 読書指導(小学校)
○司会者 大和田一男(石神一小)
○助言者 長谷川俊峰(吉子川小)
藤川広(豊 間 小)
○発表者 高橋豊二郎(五百川小)
今村正弘(行仁小)
関戸静子(渡 利 小)
◇ 第4分科会
○テーマ 読書指導(中学校、高等学校)
○司会者 森明(小名浜二小)
○助言者 星幸雄(中 妻 小)
菊地憲一(楢葉中)
○発表者 佐藤正(県 北 中)
鯨岡貞子(尚 英 中)
(5) 全体会
◇ 講評 福島県教育庁義務教育課指導主事 樽井和雄
◇ 講演 「読書指導と人間形式」
全国学林図書館協議会事務局次長 佐野友彦